始まりの家

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 54
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065126165

作品紹介・あらすじ

宇奈月弥生は女優・朝倉ミチの専属ヘアメイクとして多忙な日々を送っていた。仕事の仕方を考え始めていたある日、ミチが脱税疑惑で逮捕されてしまい、宙ぶらりんの状態になる。一方、宇奈月家の四女・葉月は幼い頃の病気により妊娠出来ない身体なのにもかかわらず、どうしても子供が欲しいと思い詰め、母親の益美にとある相談を持ちかける。長女と四女の生活の激変が、平穏そうに見えた宇奈月家の秘密を暴くきっかけとなっていく。

感想・レビュー・書評

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  • う〜ん。

  • 蓮見 恭子さん 初読みです。

    幼い時の病気が原因で子供を持つ事が出来なくなった宇奈月家の四女・葉月
    悩んだ末に母親の益美に代理出産を依頼します。

    代理出産がテーマだと思い冒頭から惹き込まれて読み進めて行きましたが、徐々に話の流れが変わり、宇奈月家全体の家族小説なんだと気付かされます。

    宇奈月家、母親の益美と四女一男、それぞれの家庭が抱える問題や実家の美容院の行く末、出生の秘密とエピソードはたくさんあるのですが、逆にエピソードが多過ぎてどれも中途半端な印象が拭えませんでした。

    又、深雪こと平井道子と宇奈月明のシーン、道子が絡まれた所を助ける場面では、大昔のドラマを見ている様でその当たりから面白味がなくなって行き残念でした。

    全体的に読みやすい文体だったのでテーマを絞った物で読んでみたかったです。

    余談ですが126ページ、6行目 「早逝の家計」は早逝の家系の間違いだと思います。

  • 銀座のホステス向けの美容室を営む一家のストーリー。
    女性ばかりの一見普通の家族に隠された秘密がありドラマチックにストーリーが展開します。
    髪結いの亭主って言葉が浮かびました。

  • なんだかふわっとしてて
    何も残らんかった。

    それで?
    な感じ。

  • 宇奈月家の四女葉月は、幼少期の病気から子供の産めない身体だった。
    葉月が子供を持つことを考えたことをきっかけに、宇奈月家の大きな秘密が明かされる。

    代理出産という言葉が前面に出ていたので、そういう話かと思っていましたが、結局そこは曖昧なまま。
    家族とは、母とは、という話でしたね。

    母の益美の懐の深さが際立ちました。
    子供たちを親の都合で振り回したと反省しつつも、他人の子を自分の子として黙って受け入れていた。
    深雪も益美に救われたのだと思います。

    感想が書きにくい…今は不思議な読後感を感じています。

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著者プロフィール

大阪府堺市生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010年『女騎手』で第30回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著書に「国際犯罪捜査官・蛭川タニア」シリーズ、『ガールズ空手 セブンティーン』『襷を、君に。』『シマイチ古道具商―春夏冬人情ものがたり―』などがある。最新作は『襷を我が手に』。

「2018年 『始まりの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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