- 講談社 (2018年8月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784065126714
作品紹介・あらすじ
大和王権の大王祭祀、皇祖神を祀る伊勢神宮や大嘗祭の起源を究明。古代律令制による神祇制度の変遷を辿り、宮中祭祀の諸相を解説。鎮護国家と天皇護持の役割を担った仏教はどのように受容されたのか。皇室における神祇信仰と仏教信仰の関係を究明。大日如来と一体化する即位灌頂を行った中近世から、明治維新による変貌、国体と結びついた戦前・戦中、そして敗戦で象徴とされるまで、天皇の核心を追及する。
講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集の学術文庫版、第9巻。三輪山を神体とした大王祭祀、皇祖神を祀る伊勢神宮の起源、天武朝に始まる大嘗祭の本質などを究明。律令制で取り入れられた神祇制度の変遷を辿り、天皇手ずから神に神饌を献じる新嘗祭や神今食など宮中祭祀の諸相を解読する。祖先祭祀に代わるものとして受容された仏教は、鎮護国家の役割を果たし、やがて天皇護持の役割をも担うようになる。国家的法会や宮中仏教行事の変遷を紹介するとともに、天皇や皇族の出家、寺院でとり行われた天皇の葬礼など、天皇家と仏教の密接な関係を詳述。神事を先としつつ、仏教も統括した天皇の姿を明らかにする。廃仏毀釈を体験した明治以降、国家と宗教の問題はさまざまな問題を提起した。神道は宗教か。皇族に信教の自由はあるのか。宮中祭祀は宗教か。政教分離と民主化がもたらした皇室制度の整備とは。即位灌頂で大日如来と一体化するほど深く仏教色に染まった前近代から、現代に至る波乱の展開まで、激変した天皇と宗教の関係を追究する。
〔原本:『天皇の歴史09巻 天皇と宗教』講談社 2011年刊〕
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
天皇と宗教の関係を深く掘り下げた本書は、日本の歴史における天皇の重要な役割を明らかにします。特に、天皇が国民のために神に祭祀を捧げる姿勢や、仏教との関わりがどのように変遷してきたのかを詳述しています。...
感想・レビュー・書評
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天皇家って。神なんだ。仏教に帰依。
地神が紙なんだ。貨幣には神が宿しにくい。
興味そこ。
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日本の長い歴史の中で、天皇は国民のための祭祀を神に捧げることが重要な役割であったし、また現に毎日のように多くの祭祀の時間が割かれていることは改めて思い知らされた気がする。仏教と関係は7世紀の伝来当時から異国の宗教であり、日本の神の怒りを招く考えられていたこと、それが幕末からの神仏分離の流れに続き、「天皇・皇室は国民ではないので、信教の自由はない」と知識人たちには公然と語られてきたという明治以来の歴史、信仰の自由というときに、キリスト教ではなく、仏教が意識された時代が長かったことは、気がつかなかったことである。昭和26年に死去した貞明皇太后は熱心な仏教信者だったが、仏教を認めず古式の葬儀で行われたとは知らなかった。また明治30年の英照皇太后(孝明女御)、明治31年の山階宮晃親王は仏式の遺言が無視された、実は孝明天皇は仏式で行われ、墓は泉涌寺に埋葬されているのに!天皇家の人たちは果たして幸せなのだろうか?高松宮が自分は幼少期に全く宗教教育を経験しなかったと語っていることに、寂しい心境を感じた。また明治維新後、宗教という造語が出来て、自分たちは何を信じているのか?改めて宗教を認識したこと、西洋化を進めるために天皇が洗礼を受けてクリスチャンになり、日本もキリスト教国にするとの考え(中村正直)があり、福沢諭吉もそのようなことを「時事新報」(明治17年)紙上に書いているとは全く驚き。そして今は天皇が個人の信仰として神道を選び、式典が宗教色を持って行われていることの説明ができることとなっているという!するともしキリスト教(或いは仏教でも良い)への改宗をしたらどうなるのか?それは誰も説明できないだろう。絶対あり得ない前提なのだろう!!
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日本は天皇を祭祀の中心とする神政国家であると単純に考えていたが、どうもそうではないらしい。
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2018/08/17
著者プロフィール
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