激辛お嬢さまは自分を罰したい(2) (マガジンエッジKC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065127384

作品紹介・あらすじ

良家の子息令嬢が集う学院の中にあって、一際輝くお嬢さま「万願寺千景(まんがんじちかげ)」。千景には、些細な失敗を「罪」と感じ、激辛料理を食べる事で自分を罰する顔があった。そんな千景を偶然見てしまった同級生の女性徒・志田(しだ)は、罰を受ける千景の姿に目が釘付けになり、その後も罰を受ける場に付き合うことに。そんなある日、千景の幼馴染で罰を受けるきっかけを知る蘭(あららぎ)が転入してくる――。

感想・レビュー・書評

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  • 火ぃ、(2)も激辛料理が満載だった
    けれど、ヒロイン・千景ちゃんと、その親友・志田ちゃんの仲は甘~い
    小菊路先生が、それを意識して描いているのかは判らないけれど、百合漫画と言われても納得できちゃうそうなほど
    可愛い女学生が、激辛料理を罪悪感に悶えながら食べ進めているだけでも、なんか、こう、ムラムラとして、妙な気分になってきちゃうってのに、濃い目の友情ストーリーも絡んでくると、もう、鼻血が出る
    ハッキリ言っちゃうが、エロさすらある
    しかし、下品ではない。女性もドキドキとさせられる、健康的なエロスだ
    そのギリギリの色気を出せる小菊路先生は、かなりの実力者だ、と断言できる
    もちろん、食事シーンだけのインパクトだけで、作品の面白さが成立している訳じゃない
    食事シーンのインパクトを支えられているのが、テンポのいいストーリーだ
    千景ちゃんがちょいミスをしちゃう→激辛料理で、自分に厳しい罰を与え、許しを乞う→志田ちゃんとの友情がディープになる
    その展開が読みやすく、飽きない
    そこに、この(2)では、千景ちゃんの幼馴染みであり、その友情がちょっと危ない方向に伸びてしまっている紬が登場しており、ストーリーの刺激性はパワーアップしている
    千景ちゃんと“結婚”するべく、努力を怠らなかった点は高評価に値する
    また、志田ちゃんに敵愾心を抱き、大切な人から引っぺがすべく、なおかつ、千景ちゃんを更にエロく乱すべく、色々な策を練ってくる点も個性的だ
    この(2)の本編のラストでは、千景ちゃんが志田ちゃんをお泊まりに誘っており、(3)への期待が否応にも高まる
    一体、どんなサービスシーンで、読み手をKOする気なのか、小菊路先生
    可愛い娘だけが出てくる現在に、文句はないけど、やっぱり、千景ちゃんの食嗜好と拗れた性格を把握し、そのリクエストにしっかりと応えられるだけの実力がある、激辛料理専門のお抱え料理人の男性に登場してもらいたいな、と思ってしまう
    その男性キャラが、バン様にそっくりだったら、もう、嬉しすぎて、小菊路先生のこと、背骨が折れるまでハグしちゃうな、きっと
    どの回も、程好い烈しめな辛さで、心に溜まっていた、良くない物が排出された感がある
    その中で、私がお勧めしたいのは、告白その9「一緒につくるの!」だ
    激辛料理を激推ししてくる漫画の中で、料理の激辛化が回避される、その変化球には好感が持て、勉強にもなった。こういう外し方も大事なんだな
    また、餃子の作り方もキュンと来た。さすがに、バラは難しいが、小人さんの帽子餃子や犬餃子は、家でも再現できそうだ
    こうやって、子供を楽しませる事で、料理への興味を持ってもらうってのも、大人の役目だな、うん
    自家製辣油も美味しそう。最近は、胡椒酢にハマってたんだが、食べる辣油も試してみよう
    この台詞を引用に選んだのは、理屈じゃない説得力があるな、と感じたので
    弱さを見せる強さも、人には必要だ
    けれど、見せてはいけない時と場合がある、人には
    意地と矜持、それを貫けた時、そこに美しさが生まれるんだろうな

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