- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065128367
作品紹介・あらすじ
「あれ? いまみんなの動きが止まったぞ!?」 ひょんなことから時間を止める能力を身につけた高校生・笹森陽太。試行錯誤の結果、時間を止められるのは、変顔をキープしながら呼吸を止めていられる間だけだとわかる。思春期全開の陽太が目指すのは、当然……おっぱいを……!? ターゲットは生意気だが美人の芝原麗奈。彼女に近づき、時間を止めて、左胸に!? そのとき麗奈のポケットに手紙が入っていることに気づく。それは、いじめの被害を受けている女生徒からの手紙だった! 気を取り直し、次の標的はハーフの美女・シュルツ沙織。そっと近づくと手に触れたモノは、ジャック・ナイフだった! この学校で何かが起きている!? 学校の裏に蠢く陰謀に気づき始める陽太は、微妙な超能力を武器に対峙していくが……。キュートで笑える、青春ミステリの傑作登場。
感想・レビュー・書評
-
広義のミステリーだが、ちょっとSF的高校生青春物という感じ。高校生の生態や思ってることを明るく描いていて、年配の者は、ちょっとなつかしい気持ちにさせられる。
変顔をすると時間が止められるというのを主人公の笹森陽太が発見して、それを生かして日頃のHな欲望を満たそうとしたところ、いろいろないじめやとんでもない校内の陰謀を止めることになる。その辺りの描き方が上手いし、笹森と相田との友情もなかなかいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SF青春ミステリ?そんなノリで、しっかり伏線を置きながら繋げていき、かつ読み易い。お笑いの話題がちょこちょこ出るあたりも、藤崎翔ならではかなと思った。時間停止出来たとして、真面目にどうなるか考えたら結局こうだよね、というのは納得出来るし、その結果バディものになるのも展開として面白いし、序盤の展開からここまで広げるとは予想出来ない。
-
時間を止める能力に気づいた主人公が、高校で起こってる謎に立ち向かうミステリー。
時間を止める能力で思い浮かぶのが、あるAVのシリーズだったがキチンと登場してて笑えた。軽快な文章の中にキチンと伏線が散りばめられていて、なかなか面白い学園物語だった。
でも、展開や動機がやや強引だったのは残念。そんなことがあっても、こんなことしないでしょう!って思ってしまった。 -
藤崎翔って感じの本。すごく読みやすくてスラスラ読めるけど、読み応えはないかも
-
2018年9月講談社文庫刊。書下ろし。ユーモアファンタジー。時間を止めて事件を解決する、そのからくりに工夫があって面白い。
-
主人公の男の子が時間を止められる能力に目覚めるという設定に僕自身もいろいろな妄想を掻き立てられて楽しかったです。それと主人公の男の子の気持ちにとても共感できたのがよかった。
同級生の女の子や先輩、先生が男子高校生にはとても魅力的な存在だったのがとても良かった。(その分妄想も掻き立てられた。)
高校時代に好きだった同級生の女の子やヒロイン的存在だった子のことを思い出しました笑
まさかの展開過ぎたけど最後まで楽しく読めて面白かった。随所に著者の価値観というか考え方が散りばめられていて、それも良かったです。 -
藤崎翔先生の作品は、シリアスと笑いが絶妙なバランスで、コレ普通に考えたらグロイよな、って事も重くなりすぎないところがよいです。
そして、毎回笑える(大声で笑うレベル)
この本も楽しませていただきました。
ミステリ×SF。
藤崎先生の手にかかると、そこに笑いも加わり、絶妙なコンビネーションとなります。
登場人物全てに意味を持たせ、無駄のないストーリー展開でした。お見事!
ラストのシーンはまるでラブコメのワンシーンを見ているようで、「ププッ」となりました。
主人公に恋愛っ気がなかったので、ちょっと急展開な感じはしましたが、これはこれで青春ぽくて〇(まる)。 -
時間停止能力を持った高校生の陽太。彼は学校の裏に#蠢#うごめ#く闇に気づくが!?〈文庫書下ろし〉
著者プロフィール
藤崎翔の作品





