近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 145
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065129036

作品紹介・あらすじ

和菓子業界が縮小する中で、なぜたねやグループは右肩上がりの商売繁盛を続けるのか。

成功の裏には、「三方よし」「先義後利」に象徴される近江商人の商売道を現代に昇華させた著者・山本昌仁(たねやグループCEO)の哲学がある。

たねやのフラッグシップ店にして本社機能もある「ラコリーナ近江八幡」は、ショッピングモールのように快適に整備されているわけでもなく、派手なアトラクションもない。甲子園球場三つ分の敷地には、田んぼがあり、あえて地元の雑草を植えるなど自然の空き地のまま。50年後、100年後に近江八幡を人が集まる場所にして、地元に恩返しするために、目先の利益を追わなかった。融資を受ける際、「なんで菓子屋が田んぼをやる必要があるんや」と反対されても、押し切った。

結果、「ラコリーナ」は今、年間300万人近くが訪れる。最中や饅頭が飛ぶように売れ、焼きたて、切りたてのバームクーヘン売り場には長蛇の列ができている。
自分たちの利益より、まずはお客様が喜ぶことを考える。お客様以外の人々の利益も考える。生まれ育った地域に還元する。本社は地元から動かさない。
実は著者は会社の売上にはほとんど興味がない。「数字はあとからついてくる」

本人は意識していないのに、たねやが「現代の近江商人」と呼ばれる所以である。

近江商人がふたたび今注目されているのは、「企業の社会的責任」との関連だろう。社会や地域に貢献する、環境を保護する、持続可能な発展のあり方を考える……。

たねやの成功のは、今後の商売、特に地方での商売繁盛のためのヒントとなるはずだ

感想・レビュー・書評

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  • 2021/5/8(土)午後読了。いつでも書店の電子書籍にて。

    とても良い本だった。
    たねやの社長が著者。たねやは私の人生にはあまり馴染みがないけれど、
    本書自体はビジネスの信条や絶え間ない工夫がこれでもかと詰め込まれていて、
    それでいて丁寧で平易な文体なのですらすらと読み進められる。
    今すぐたねやのお菓子を食べたくなるくらい、魅力的な社長であり会社と感じました。
    たくさん勉強になりました。

    ※ちなみに最近いつでも書店を多めに読んでいるのは、どうやらいつでも書店のアプリは端末間の同期機能が無いようで、仕方なく一番使用頻度の高いiPhoneで読んでいるので最近そうということで。
    なんで使い続けてるかといえば、エポスカードの関連でzittoというのが月500円で800円分買えるので、実質約37%オフはでかいので。(でも在庫はダメダメ。ひどい。電子書籍なのに。)
    私が一番好きな電子書籍サプライヤーはダントツでhontoです。在庫・品揃え多いし、割引クーポン頻繁で割引率高い(20%はザラ)し、アプリはたぶん一番機能高い。

  • 【評価の理由】
    自分が知りたかった部分と少しズレていたため。
    最近観光地になっている「ラコリーナ」が、どんな理由で生まれたのか気になっていた。
    しかしこの書籍では、「たねや」や「近江商人の歴史」について述べられている部分が多かった。

    ただ、ラコリーナは故郷への恩返しという願いが込められており、数百年単位で成長させようとしていた事に衝撃を受けた。

    【見習いたい事】
    お客様のために動くこと。それを貫けば数字はついてくる。

  • 自慢か、と思うことが多々あるが、自信を持って自慢しているんだろうなぁ、と思える。近江八幡の店に数年前にいったけど、やたらこんでいたなぁ。
    ああ、水羊羹、食べたい。和菓子党。

  • 第1章 たねやはなぜウケたのか
    第2章 なぜ世代交代は成功したか
    第3章 ラコリーナの思想
    第4章 「三方よし」をどう生きるか
    第5章 たねや流「働き方改革」
    第6章 変わるもの、変わらないもの

    著者:山本昌仁(1969-、近江八幡市、経営者)

  • 和菓子をあまり買うことがないので「たねや」というお店は知らなかったが、それでも楽しみながら読むことが出来た。自身は和菓子職人でも経営者でもないが、「三方よし」の精神や地元の方やお客様にどう喜んでもらえるか考えるところが、とても勉強になった。

  • 東2法経図・6F開架 B1/2/2489/K

  • 670.1||Ya

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著者プロフィール

和洋菓子製造のたねやグループCEO。一九六九年滋賀県近江八幡市にてたねや創業家の十代目として生まれる。十九歳より十年間和菓子作りの修行を重ねる。二十五歳のとき全国菓子大博覧会にて「名誉総裁工芸文化賞」を最年少受賞。二〇〇二年、たねや洋菓子部門のクラブハリエ社長、二〇一一年たねや四代目を継承、二〇一三年より現職。

「2018年 『近江商人の哲学  「たねや」に学ぶ商いの基本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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