夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065129708

作品紹介・あらすじ

同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方は――。「普通」という呪いに苦しんだ女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【冒頭1ページ試し読み】
 いきなりだが、夫のちんぽが入らない。本気で言っている。交際期間も含めて二十年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。
 何も知らない母は「結婚して何年も経つのに子供ができないのはおかしい。一度病院で診てもらいなさい。そういう夫婦は珍しくないし、恥ずかしいことじゃないんだから」と言う。けれど、私は「ちんぽが入らないのです」と嘆く夫婦をいまだかつて見たことがない。医師は私に言うのだろうか。「ちんぽが入らない? 奥さん、よくあることですよ」と。そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。子供もいらない。ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「普通」という呪いに苦しみ続けた女性の、いじらしいほど正直な愛と性の私小説。

  • 2018年09月19日読了。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

こだま
主婦。同人誌『なし水』で話題になり、その短編を元にした私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年1月デビュー。「ブクログ大賞2017」エッセイ・ノンフィクション部門にノミネートされ、Yahoo!検索大賞 2017小説部門を獲得。2018年5月21日発売の『ヤングマガジン』25号からコミックとして連載される。2018年1月、2冊目の単行本『ここは、おしまいの地』を刊行。
2018年9月14日、『夫のちんぽが入らない』が講談社から文庫で刊行される。

こだまの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
塩田 武士
平野 啓一郎
米澤 穂信
エラ・フランシス...
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする