- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065130223
作品紹介・あらすじ
夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。
毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。
ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。
到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。
少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。
閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……?
彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。
短くせつない「夏」が終わる。
感想・レビュー・書評
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「七月に流れる花」を読んでいたので夏流城でのルールや設定などはある程度分かっていた。
やはり光彦を含む少年サイドで描かれていて、「七月に〜」の方には見られなかった光彦・蘇芳の接点も描かれていた。
「みどりおとこ」についても迫っており、どこか温かく思えるような話。
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七月に流れる花、とは対となる物語。こっちはちょっとホラーっぽい。相変わらず、恩田さんは不安定な少年を書くのが上手い!
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恩田陸さんの世界にのめり込んでしまった。
みどりおとこの恐怖がじわじわと染みる。 -
今度は男の子たちの林間学校
そしてそのメンバーはみなその意味を知っている
「みどりおとこ」とはいったい
ストーリーは楽しめました
ってか前作と今作の薄さは・・・
二冊ではなく一冊でまとめて出してほしい
と思いました -
2018年11月5日購入。
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いいこねぇ
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『七月に流れる花』ですっきり解決したかと思うと、本作で「夏の人」の正体が深堀され、林間学校の謎も明かされと、さらに面白かった。
恩田陸作品の現実離れしてるものの、ファンタジーとまではいかない独特の雰囲気が楽しめる1作だった。
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夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。 -
2023/06/14-06/16
著者プロフィール
恩田陸の作品





