本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784065131336
作品紹介・あらすじ
発達障害研究の第一人者が書く、今の子どもたちにとって本当に必要な子育ての方法。発達障害の増加や子ども虐待の急増、いじめや校内暴力など、子育ての大変さばかりが際立っている。そこで、いくつかのとても大事なことだけ押さえておけばいいということを示す。
みんなの感想まとめ
子育てにおける愛着形成や発達障害について深く考察した本書は、特に0歳から3歳の子どもにとって、親の関与がいかに重要かを強調しています。両親が共に働く時間を減らすことで、子どもに安心感を提供し、自分自身...
感想・レビュー・書評
-
「0歳から3歳くらいまでは子ども主体で子育てする大人が必要」だから「子育て中の両親はともに働く時間を減らす」ことが望ましいと読んで、今のところ、私は腑に落ちている。
在宅勤務の私には、仕事モードと子育てモードの切り替えが難しい。そもそもいつからか、モード選択画面で自分優先ダラダラモードが利用不可になっていた。これじゃあ壊れるよね。
働く時間を減らすことで、両親には自分のための時間ができるかもしれない。しかし現実的には、保育園に預けられる時間も短くなるわけだから、子育ての負荷が増えるだけかも、という点が悩ましい。
ただ、働く時間を減らすことについて、私の場合、子どものためにキャリアを諦めたら、私の悔しさを子どもに負い目として感じさせてしまう気がしていた。でも、能動的に働く時間を減らすなら、両親ともに減らすなら尚更、そうならずに済むのかなと本書を読んで思った。
まずは3歳くらいまでの地点にマイルストーンを置いて考えてみることにした。子どもが安心して育つことができますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これからの子育て、教育について考える。
〇”愛着”は、”アタッチメント”という英語を訳した言葉なのだけれど、アタッチメントとは、タッチするということ。(p46)
☆そして、大事なのは、何のためにくっつくのか。それは、安心するため。キーワードは安心感。
〇社会的な行動の土台になるといいましたよね。子どもの中に養育者が内在化する。それはつまり、養育者のまなざしがいつも子どもを守るということなんです。(p62)
☆例えば、何か悪いことをしようと思ったとき、おうちの人が悲しむだろうな・・と思ってやめるのは、内在化ができている、ということ。
これができていないと、愛着障害と呼ばれる心の問題が起こってくる。
〇「毎日の身近な生活自体がそのままコミュニケーションの発達につながるということですね。」(p141)
☆やはり、日々の積み重ねが大事。
〇上手くやれた時はしっかり褒めて、失敗に対しては叱らないということです。これはすべての躾に共通していることなのですよ。(p146)
☆叱らないで、どうすればよかったのか一緒に考える。子どもと向き合う時間をもっととらなけば・・濃く。
〇10歳を目標に神経繊維の剪定が進むと説明しただろう?10歳前後で凸凹を抱えた子ども達も集団教育への参加に無理がなくなってくる。ASDの子ども達は、他の人が考えていることも分かってくるし、ADHDの子ども達は多動が治まってくる。それから、極端な不器用さも減ってくる。(p185)
☆しかし、自立に必要な最低限の学力は、大体小学校中学年までと言われている。うんうん。小3、小4は一つの壁、キーワードではある。子どもの教科書などを見ていても、中学年になると、身近でない問題を扱うようになるから、抽象化が必要なのよね。この時期に学力をつける個別対応が欲しくなるのはいうまでもない。森信三先生も4年生までは教え込み、といっていたものね。 -
対話形式で、最初はあれ?っと思った。
でも対話形式だから、書きにくいことも書けるし、そこに強弱も生まれるので、直接の講義を聴いている生感が生まれてよかったなと思いました。 -
1番大切なのは"安心""多様性"
安心させること
これはただ優しいではない
親、教師の軸があること
そして、認めてあげること
管理教育、チェック教育ではダメだ
教えることは大事、そしてそこを伸ばしてあげること
できないことにチャレンジすること
何が大切か自分自身がわかっていること
愛を持って、笑顔で相手と接する
相手に与え続ける -
現在10ヶ月の赤ちゃんを育てているが、とりあえず3年は子供に振り回されることが、愛着形成において重要なことらしい。折に触れて読み返していきたい。
-
子育ての決定版とはあるが当人たちだけでは解決できないような社会構造にまで話が及んでいるので決定版とはって感じで帯がよくないですね。
内容は対話形式で書かれていてかなり読みやすいし、雑談も含め今の日本の子供達がどういう状態にさらされているのか、社会構造のどこが欠落しているのかとかの話が子育てをメンタル面から深く支援してきた側から聞けたのは面白かった。
自分が子育てしないからあんま興味なくてこういう教育系の本は読んでこなかったけど自分がどう言う子育てをされたのかを分析しようと思って手に取った。
育児に正解などないとい、手っ取り早い正解に飛びつくなということを何度も何度も繰り返しているのは耳が痛かった・・すいません、本当にそうだからだと思います。
親にも個性があって子供にも個性がある、多様性って全ての人のための言葉なんだとハッとさせられた。
だから自分たちにフィットしたやり方が何かを子供とパートナーと向き合って探すことの重要性、経済活動に全部エネルギー吸い取られて子育てという次世代の労働力の再生産の足を引っ張っている認識を持って使えるものは全部使うこと。
子育てのスタートは妊娠から考えて、3歳くらいまでは子供主体の子育てをして基本ワードは安心と多様性って簡単にいうけどそれが大変だよな、と思った。
でも保育園のメリットが大きいことはここでもきちんと語られていて、だから保育園の質を確保することが何よりも大事なのだということも熱く語られていた。
愛着形成とは触れることから始まり、自分の心の中に受け止めてくれる親がいつでもいるという内在化が3歳頃までにはできる、これが社会的な行動の土台になるらしい。
そして最近増えたなーと思っていた発達障害は線引きが見直しされていたのでやっとグレーゾーンが救出されたという形だったというのと、単純に晩婚化で発達障害が増えているというのがあってなかなか複雑な気持ち、更には愛着障害は発達障害の一部という衝撃・・そうなんだ、だから自分は発達障害っぽいなって思うところが多いんだなー納得。
発達障害のカテゴリ
1コミュニケーションの裏を撮りにくいASD
2行動コントロール障害ADHD
3認知の遅れがある知的障害
第4のカテゴリ、愛着障害
という感じで紹介されていました。
そしてどこにでも出てきます、貧困問題、困窮した生活は親側に強いストレスがかかかり、片親(男女どちらでも)の育児は難治性の抑うつになりやすくネグレクトにつながりやすく、うつが連鎖して非行に走ることもあるから、社会全体で子育てに優しい世の中にしていくしかないという強い警鐘があった。
新しい発見だったのは適切な教育で発達障害は治るってこと、たしかに特別学級だった子が高学年で合流することあったよね、あとは小学校から合流とか。
それは適切な治療で症状が治ったってことだったんだなーと。
褒め伸ばしとは起こる回数より褒める回数が多いということっていうのは完全勘違いしてたし、これは子育てだけじゃなく人間関係もそうだよね、子供が病気になりにくい生活を作る、親側の社会的な子育て優先というコンセンサスを作る、体罰は愛があっても脳に損傷が出る愛とか関係ない、脳は破壊される。
この虐待がないという点で同性同士のカップルに育てられた子供に良い子が育ちやすいというのは定説になりつつあるというのはなんか妙に納得してしまった。。
ジェンダーギャップってすごい暴力性だよなって思うから、それがないだけでもずいぶん違う気がする。
全体主義ではなく個別指導が必要だと切に訴えていることと、社会全体で子育てしていこうっていうメッセージが強かった。
なんか少子化、少子化、子供に関わることは金にならないなんて言われているけど、違うね。そうやって未来に投資しなかったツケが今ここにきてて、それをしっかり変えていくのが大事なんだなって思ったし、どこもかしこも手が足りてないじゃん、まじで未来にかける人手が足りてないよーって危機感持った。
自分にできることから少しずつアクションしていこう、うん。 -
対話式で物語っぽいので、この先生のお考えがメインストリームで全員に認められているわけではないのかもしれないことも、でも真剣に子どもたちのことを考える真摯な気持ちも伝わってきました。「応仁の乱前の妻問婚に戻す」という思いきった提案も、何より実際に出会ったたくさんの子どもたちを基礎に社会全体の幸せを考えての柔軟な思考から導かれたものかと思いました。
-
杉山登志郎氏の他の著書を読み興味がわいたので読んでみたが、よくわからない書式で読みづらい。
ただの対話ではなく対話しているところを描いているので読むのが面倒くさい。個人的にはもっと簡潔にまとめてほしかった。 -
子育てで一番大事なことというタイトルであるが、愛着障害と発達障害のことが大変よくわかる。特に第3章の「発達障害を考える」できちんと整理ができた。
-
-
図書館。タイトルに惹かれて。
新書だから読みやすい論文みたいな感じかな…と思ったら、読みやすいどころではない。小説のよう。それでいて学術的。
小さな子を育てつつ高等教育の場にいる人間として、身につまされるところはたくさんあったが、本当に読んでおいて良かったと思える本。 -
新書の中では圧倒的に読みやすい。対話形式にしているので、必要ないところも多々あり
知らない人への一冊目に良いかと
生命を多様なあり方へ成長させる原動力は、好奇心
複雑性PTSD/色々な問題が一緒に起きる
躁鬱病、ぼーっとしたり、物忘れがひどい、死にたくなる、など
性的虐待 → 後頭葉萎縮、脳梁萎縮
暴言被曝 → 側頭葉肥大
体罰 → 前頭葉萎縮
DV目撃 → 視覚野萎縮
複合的虐待 → 海馬の萎縮 -
愛着形成期の大切さ!現代社会の大きな課題ですね。
-
ストーリー形式になっていて読みやすい。著者の意思が読みやすく伝わりやすい本なので、親の立場からしても勉強になる良書だった。
-
会話形式で進む
基本的なことが抑えられている
-
会話形式で伝えたいことがとても分かりづらい
-
三者の会話形式が最初は慣れなかったし、キャラクターもつかみにくかったが読み進むうちに慣れてきて、理解しやすく、参考になることが多かった。当たり前のことの再認識や、第四番目の懸念点(愛着)について、
章ごとにメモがあるのもよかった。6章までは未就学児、7章から小学生時期。よく言われる3歳までが大事のということがなぜなのかもわかりやすかった。
・病気にかからせないコツ
早寝早起き
栄養バランスが良い、規則正しい食事
適度な運動
適度な情報の制限(親は別々にスマホ、子どもはゲームなど会話がない)
・小学生まではトークンエコノミー、ほめ伸ばし、
できたらシール、達成したらご褒美など
小学生時期
・シナプスは5歳前後をピークに、それ以降は減少。よくつかわれていたシナプスは残り、使用されななかったシナプスの経路が消滅していくことが確かめられている。
ミエリン。
不必要な連結の減少と、ミエリンの進行を神経線維の選定と呼ぶ。これが10歳まで進む。
学童期の脳の変化は10歳に向かって進行していく。
集団行動の向上、落ち着きの向上、身辺自立の完成、げ言語コミュニケーションの向上、ルールの理解などなど。家族中心の交流が家庭外の友人との交流が活発になってくる。
これが未熟であれば、学校教育のような集団教育には支障が生じてしまう。
・学級崩壊
・被害児だと思われていた女児が、男児に先生の見ていないところで挑発を繰り返し。我慢が苦手な子をけしかけて、授業を妨害。
・ギフテッド
2E 二重に例外的な子ども達
能力の高い嶺と低い谷の両方を一緒に持っている
例えば、とても高いIQを持っているのに、所持が極端に苦手など
・理想は幼稚園6年生、9歳にもなれば自分の凸凹の特色もはっきり見えてくるため
【まとめ】
1 動物としての子どもの自然で健康な生活を守ろう。きちんと睡眠をとらせよう。
2 子どもの好奇心を大拙にしよう。
3 子どもの脳を興奮させすぎないように気を付けよう。
4 子どもが安心して育つことができるように、子どもを見守ろう。
5 3歳までがとても大事なので、この時期は子ども中心の生活を大切にしよう。
6 子どもの多様性、凸凹を受け入れよう。
7 子どもに合った教育を選ぼう。
8 子どもに無理をさせることを避けよう。
9 子どもの迫害体験や挫折体験をできるだけ減らそう。
10 社会全体で、子どもを育てていこう。 -
対話式で読みやすく、何が一番大切なのかを学べる。
遺伝や障害といった内容にも、科学的に現時点で分かっていることが端的に書かれていて分かりやすかった。 -
親との愛着形成が大切。
そして、親が安心した状態で育児に向き合えることが子供の精神衛生上も良い。
親も適度にリフレッシュしながら、余裕を持って子供に接して、子供にとって安全基地だと思ってもらえるような関係を作っていきたいと思う。
著者プロフィール
杉山登志郎の作品
本棚登録 :
感想 :
