掟上今日子の乗車券

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065132043

作品紹介・あらすじ

掟上今日子―-彼女の記憶は眠るたびにリセットされる。その特性をいかし、彼女は「忘却探偵」として活動していた。そんな今日子が営業活動と称し、ボディーガードの親切守を引き連れて旅にでる。目的地もとくに決めていないという。依頼があって動くわけではないこの旅、果たしてどんな事件が待ち受けているのか。

感想・レビュー・書評

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  • 中途半端な…~営業活動(探偵事務所の宣伝)の一環として事件を引き寄せる体質の京子さんはボディーガードの親切守を連れてV県行きの特急に乗ると、6人部屋の寝台列車で4人が泊まった客車で後頭部を殴られて殺されているのが見つかり、宿で裁判官が代理受験をさせて妹を殺した受験生の動機を尋ねられ、30分で島に渡る船の船長が後頭部を副船長が顔面を碇型の文鎮で殴られた事件の謎を解き、水上飛行機を運航する会社社長が単独飛行で服毒自殺を図った理由を探り、帰りの長距離バスで親切の隣の男性をシートベルトで絞め殺した犯人を当てて帰宅すると、隠館氏から依頼の手紙が届く~最後は次の巻に繋ぐため序章にしちゃってさぁ。六列シートの長距離バスってないし、6人部屋の寝台列車もないぜ、今時!

  • 営業活動という名目での旅行先で起きる事件を相変わらずの最速で解決する今日子さん。その活躍ぶりを探偵事務所唯一の従業員親切守視点で語られる短編集。常識人の親切氏が今日子さんに振り回される姿が面白い。寝台列車や水上飛行機、観光バスの中でと密室状態の殺人事件縛りの内容だけどハウダニットは弱めでホワイダニット重視。でも突拍子もない結末で軽くまとめた感じかなー。裁判官の語るオーベルジュの話が一番好きかな。最後、留置場に放り込まれている厄介君と親切氏対面の話があるけど他人視点だと厄介君が得体しれなさ過ぎる。次巻に続く話の様だけど遂に冤罪じゃなく犯人にでもなるのか…?

  • 私が読んだミステリー小説史上、一二を争う速さで事件の謎を解く。
    しかも一つ一つの話がちゃんと面白い。
    掟上今日子シリーズは、自分がどこまで読んだかわからなくなる。

  • 久し振りの親切守さん視点で新鮮でした。
    こうして見ると、今日子さんと四六時中一緒にいるのは
    いろんな意味でしんどそうです。

    荷物の大半は洋服だから軽いけど嵩張る、と言っていますが
    布は相当重いですけどね。

    作中で親切さんが
    推理が的中しているかどうかは容疑者の自供を待たねばわからず言葉遊びならぬ空想ごっこみたいなもの
    と言っていますが、全くこの通りです。
    掟上シリーズがミステリーとしてはイマイチとなってしまうのは
    これに尽きます。
    動機やトリックなどが弱く、犯人を追い詰めることも無く
    乏しい状況証拠から今日子さんが妄想を繰り広げるだけで
    それが合っているかどうなのか、合っているとしてもご都合主義な感じです。
    キャラ小説のラノベとしては地の文が読みやすく面白いのですが
    この辺りを掘り下げてもらえたらミステリーとしてきちんと面白くなるのでは
    と思うのですが。

    そもそも営業活動は今日子さんには必要なのでしょうか。
    なぜ旅に出ようと思ったのでしょう。
    単に乗り物が現場となる事件を描きたかったという可能性もあるかもしれませんね。

    ラストに出てくる厄介さんが、厄介さん視点で感じていたキャラクターと全く違ったので驚きました。
    親切さん視点だからこういう感じ、というよりも、
    本当は周りからこう見えているということなのでしょうか。
    キャラが変わったくらいに感じて、厄介さん派だったんですが結構がっかりしてしまいました。
    こんな感じの人なら、冤罪体質にも理由があるのでは、と思ってしまいます。
    勿論冤罪は許されるものではありませんが、疑われないように
    怪しい行為や尊大な言動を慎むくらいはした方が良いですね。

  • 「守さん。これから旅に出ますので、一緒に来てもらえますか?」
     突然、今日子さんに旅行に同行するよう指示された、唯一の従業員でありボディーガードである親切守。理由を訊くと、
    「はい。つまり、営業です」
     困惑する守だったが、その言葉通り、乗車した列車の中で事件が起きて、探偵が呼ばれることに――。

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     今作でも今日子さん、己の欲望(笑)を満たすために、結構強引に事件を解決していきます。
     今回は主にホワイダニット、なぜ事件を起こしたのか、動機に忘却探偵が迫っていきます。今日子さんが推理で導き出す動機は、いずれも「そんなことで」と思ってしまうものばかりだが、「ありえない」と一蹴することは、「まあフィクションだし」と一笑することは難しい。
     なぜなら、現実でも「そんなことで」と思ってしまう動機で事件が起きるからだ。
     「結果や結論ではなく、手順や手続きを重んじる……、実害よりも気持ちの問題を重視」(一九四頁)して、あおり運転をしたり、道路にロープを張ったりして事件を起こす犯人たち。
     どこにでもある「そんなこと」で、いとも簡単に被害者にも加害者にもなることに、恐怖と警戒感を感じるが、しかし、そんなことも、寝てしまえば忘れてしまうのだろう。

  • 今日子さんの活躍はエンドレス。

  • 営業旅行中でも、事件に行く先々で出くわす今日子さん(笑)
    旅のお供(荷物持ち?)は親切さんなので、厄介くんは登場しないかと思ったら、まさかの!(笑)
    なんか、無理無理な事件もあったものの、全体としては楽しめたので○。

  • 今回は営業活動とのことで、ゆるく短編集な感じ
    まぁ、最速探偵なので解決までは早くていいし
    ゴリ押し展開的なところも、今日子さんらしくてよかったです
    最後は厄介さん出てきて次へ続くですか? なかなか面白い内容でした!!
    本当はもう少し今日子さんが良かったですけどね・・・

  • シリーズ最新作。
    今回は箸休め的ポジションの短編集という印象。最後に続編『五線譜』のプロローグめいた短編が収録されているが、非常に続きが気になるところで終わっている……刊行は来年か……。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    旅先でも待ち受けているのは一風変わった事件、目的地もなくたどり着く先は。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323606

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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