炎の姫と戦国の魔女 (講談社X文庫)

著者 : 中村ふみ アオジ・マイコ

• 講談社 (2018年12月5日発売)

作品紹介・あらすじ

桃山時代末期。赤髪の少女・千寿は、新型鉄砲を手に母の仇討ちのため出羽の地から京へ向かう。道中、出羽大名の娘・晴姫と行動を共にすること……。

感想・レビュー・書評

[tantanさんの感想 · 2019年3月26日]

時の権力者・豊臣秀吉の起こした戦で、異国生まれの母を亡くした赤髪の少女――千寿。
成長した彼女は母の仇を討つため、鉄砲鍛冶の養父が造った唯一無二の鉄砲〈でうす〉を携え、太閤秀吉が城を構える京の都を目指す。
一方、出羽の武将・熊谷八郎成匡の末娘晴姫は、秀吉の甥である関白秀次に輿入れの最中、賊に襲われたところを千寿に救われる。
これがきっかけで千寿は晴姫の護衛となり、共に京を目指すが……。

[psycheNさんの感想 · 2019年1月5日]

「魔女か天女か」改題・分冊。戦国時代に、天真爛漫な姫が、30人目の愛妾として嫁ぐこととなった。前向きな彼女だが、思わぬ事態となり……。イラストが非常に魅力的。ストーリー的には、少女小説的で楽しく読めた。

著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第１回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者　南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」