嘘ですけど、なにか? (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 382
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065132876

作品紹介・あらすじ

やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作!

感想・レビュー・書評

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  • 「こんな題名でどんな話?」と思ったが、そのまんま題名の通りだった。主人公の亜希ちゃんは、最高に面白い。街田隆介は、なんだかおまぬけなのだが、捨てがたいキャラクターだ。中学生の八郎兵衛も、名前に違わず面白い。すらすらと読めてしまって、後に何にも残らない。リアリティは無いねえ。

  • 水嶋アキは息を吐くように嘘をつく編集者。エリート官僚待田と出会い,新幹線爆発テロの後,殺人・誘拐容疑で指名手配され絶体絶命。嘘でピンチを切り抜ける。脳内映像化して読む。

  • 相変わらずテンポがよく、さくさく物語が展開していく。
    明るいというかドタバタしているというか、読んでいて飽きさせないのはさすが。
    嘘ばっかりで面白かった。

  • 面白かった
    ほぼ漫画のエンターテイメントストーリ(笑)
    はちゃめちゃの展開がまさに漫画!

    ストーリとしては、
    32歳独身の編集者の水嶋亜希は、担当の作家を騙しながらもコントロールして、トラブルを回避している毎日。

    そんなある日、高スペックの官僚と偶然出会って、一夜を過ごすことに..そこから恋が始まるかと思いきや、国家を揺るがす事件に巻き込まれていきます。
    新幹線爆破テロ、そして、殺人事件。
    その事件の中で、国家権力に立ち向かう主人公が面白い。
    嘘つきということもありますが、はやり、頭が切れる人です。ラスト追い詰められたシーンでも肝が据わっています。

    リアリティが全く感じられないので、楽しく読み進められます。

  • 木内一裕『嘘ですけど、なにか?』講談社文庫。

    木内一裕の10作目の小説。余りにも偶然ばかりが重なる漫画的な出来すぎのストーリーに少しうんざり。最近の作品よりも初期の作品の方が遥かに面白いと思う。

    虚言癖を持つ32歳独身の文芸編集者・水嶋亜希はエリート官僚と偶然出会い、一夜の恋を楽しむが、とてつもない事件に巻き込まれていく。新幹線爆破テロに殺人。読み進むにつれ有り得ない展開が続き、食傷気味に。

  • 登場人物の誰一人として共感ができず、嫌いでしたが、テンポが早くて読みやすかったです。
    待田の最初の素敵なイメージがどんどん崩れていく様子が面白かった。

  • 面白かったです。
    亜希ちゃん強い!環さんも強い!女子が国家権力に立ち向かうお話でした。
    それに対してエリート官僚の待田のダメさ…叔父さんとばっちりも甚だしいです。
    でも、適当に罪状を作って簡単に逮捕とか出来るんだな、、とちょっと怖くなりました。亜希ちゃんは簡単な相手ではなかったのでやってやりましたが。痛快です。
    この作品で吐かれたたくさんの嘘…身を守ったり、身を滅ぼしたり。
    本を読みすぎたり映画を観過ぎたりすることも、引っかかりでもいいから少しでも身になってたらいいなぁと思います。お勉強が出来るだけでは駄目です(それすら出来ないけど)。
    亜希ちゃんも八郎兵衛も好きでした。強く逞しく…。
    装丁の女性が作者のイラストだということに驚きました。写真じゃないのかこれ……!
    「藁の楯」はあんな感じでしたが、こちらも映像化されたら面白そうです。

  • ★4.0
    主人公・水嶋亜希のキャラクターが面白くて、思わず噴き出してしまう箇所が多々。タイトルに冠した通り、飄々と嘘が吐けるところも、外見とは裏腹に中身がオッサンなところも、全部をひっくるめて水嶋亜希という魅力となる。そして、「ふざけるな!」とキレる人の多いこと(笑)。が、感情を露わにすることでテンポも良くなり、ついつい一気読みしてしまう面白さ。お気に入りのオッサン中学生・八郎兵衛と水嶋亜希のその後が気になるので、是非続編を書いてほしい。それにしても、表紙が絵(画:著者)ということに、ただただ驚くばかり。

  • 面白かったです。
    嘘に嘘が重なり何が本当か分からなくなりそうです。
    女は強いという事ですかね。

  • 木内さん、初めてだったので楽しく読んでいした。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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