東京美女散歩 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065132883

作品紹介・あらすじ

寄り道が得意な安西さんだからこそ見える景色がある。
綿矢りさ
美女に目移り、歴史にふむふむ、たまにカレーで一息ついて。
水丸さんのとっておき東京案内。

日本橋を渡り、かつて焼け落ちた白木
屋に思いを馳せ、墨田川沿いで美女
にたばこの火を拝借。都心の花街・荒木
町で耳に届く粋な三味線の音。両国で元
小結の息子が作るカツカレーを堪能し、目
黒では、五百羅漢の言葉に首を垂れる。歴
史の横顔。ほろ苦い別れ。東京をこよな
く愛した著者がそぞろ歩く、艶なる街々。

・人妻美女の街、自由が丘
・都電の線路だった新宿・ゴールデン街沿いの小道
・首切り地蔵の南千住
・1965年の羽田空港
・カステラ工場の香り漂う中目黒
・外国船襲来への備え、砲台跡のお台場
・根津の菩提寺で墓参り
・広尾の魚屋の目刺しとアサリ

※本作は、2015年3月に小社より刊行された単行本から、東京二十三区内の回を選び、文庫化したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 決行長い手元にあった本。自由丁寄贈前にちらり。

    吉祥寺の連れ込み宿と呼ばれる場所を調べた際に知った本。
    軽やかに爽やかに描かれるデートの様子がいい。

    その後はむにゃむにゃ。

  • 安西水丸好きならもっと楽しめたのかもしれない。たまにくすりと笑えるところがあったり、そうそうと頷くところがあったりで、それなりに楽しめた。すごい女好きだったということを知った。街に因む歴史の話は興味がなく読み流した。こういう実家が赤坂みたいな人を広告代理店は好きそうだなあと思った。綿矢りさの解説は少し驚くくらいつまらなかった。

  • 日本橋、青山、門前仲町、両国。美女を横目に歩いて描いた、愛しの「東京」の佇まい。

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著者プロフィール

安西水丸 あんざい・みずまる(1942-2014)

東京生まれ。イラストレーター。
日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。
1981年、フリーのイラストレーターに。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005年には東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
作品集として、これまでの作品や活動を初めて網羅的に収集した『イラストレーター 安西水丸』、一人のイラストレーターが何を感じ、どのように過ごしてきたのか、珠玉の絵に言葉を添えた『一本の水平線』がある。

「2022年 『安西水丸 カレンダー 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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