- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065132920
作品紹介・あらすじ
シリーズの垣根を越えて、ヒロイン達が、阿良々木暦と対面! 西尾維新初となるクロスオーバー小説集、堂々刊行!
感想・レビュー・書評
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本作は〈物語〉シリーズ第25作目の、100%趣味で書かれた混沌である。しかし混沌といっても、忍野扇のような正体不明という意味ではない。その実体は『劇場版「傷物語」の来場特典として書かれた短編の集合体』(混物語『あとがき』より引用)である。以前から〈物語〉本編において度々ネタとして行われていた他作品とのクロスオーバーが、あろうことか一冊の本になってしまったというわけだ。怪異を介さないボーイミーツガールは、生粋の〈物語〉フリークである私にとって新鮮であり、面白かった。書き下ろしの3話以外は全て劇場公開時に回収したので、新鮮というのは語弊があるかもしれないが、まあ。データに注目すると、本作はこれまでの〈物語〉の記録をいくつか更新している。1冊において登場するヒロインの数、最多サブタイトル数、そして何よりあとがきを含むページ数である。ページ数については、〈物語〉シリーズの原点、「化物語 上」(445ページ)や12サブタイトルを抱える「暦物語」(447ページ)などの錚々たるメンツを本作は越えている(463ページ)。なので読むのに多少の時間を要するかもしれない。また本作に登場するヒロインズに興味を持ちそれぞれに理解を深めようとするものなら、もれなく作品沼に落ちてしまうことも留意したい。本作に登場するヒロインズを、パーソナリティを含めて網羅している人間は胸を張って「西尾維新フリーク」と名乗ってよいだろうと思われる。現在私は〈物語〉以外は、大河ノベルこと「刀語」しか網羅していないため、本作を余すところなく堪能したとは到底言えない。だがこうなった以上それぞれの小説だけでも網羅する所存である。それぞれを読み終わった暁にはもう一度ここに戻ってきたい。今とは違った世界が見えるだろうと確信している。
長くなったけれど、最後に。物語最高!(2019/02/05 火)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
劇場版「傷物語」の来場特典の阿良々木暦×西尾作品の他シリーズの登場人物とのコラボ短編集。阿良々木君の変態具合は健在だけど相手が人類最強とか天衣無縫魔法少女とかそれを上回る奇人変人大集合なので色々押されてちょっと可哀想。それぞれの世界観から持ってきた謎を解き明かす方式の話が主だけど綺麗に解かれたり大爆発していたりと締めは様々。地濃ちゃんくろね子さん伊織ちゃん辺りがいい感じかな。それぞれの登場作品読んでないと面白さ半減だと思うけどこれ先に読んでからだとネタバレているものが若干あるような気がする…。
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あんまり読まない短編集だけど、短編だからこそ1つ1つの物語が濃くて読みやすかったな
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キャラ小説というのでしょうか。キャラの魅力で成り立っている。「混ぜる」ことによって壁が取り払われて、「物語」シリーズの世界観の中ではあり得なかったような出来事やミッションやバトルや会話が成立する。まさに「夢のコラボ」。これは書いている側も楽しいのかも。それにしてもリスカの喋りは読みにくい。
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『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★★★ 5
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★★ 5
【尖鋭】★★★★★ 15
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★★☆ 8
《総合》79 B+ -
りすかブラッドしか手に入れることができなかったので、こうして書籍の形で発刊していただけて大変嬉しかった。また、真心の話が書き下ろしで読めたので、戯言シリーズファンにとっても嬉しい内容だった。しかし、表紙のりすかちゃんはいただけない…誰これ?っていうレベルのデザインなので、これだけは本当に人類悪レベル。
著者プロフィール
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