資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界

著者 :
  • 講談社
4.60
  • (4)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 81
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (642ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065133101

作品紹介・あらすじ

今から半世紀も前、優れた幾多の論文によって世界の経済学界を驚かせた日本人の経済学者がいた!彼の人生は、20世紀の経済学史そのものであり、彼の生涯は、人々が生き甲斐をもち、平和に暮らせる世界を創り出すために捧げられた。そしてそれは資本主義との闘いの人生でもあった――。2014年に逝去した経済学者 宇沢弘文の伝記です。伝記でありながら、難解とされる氏の経済学の理論を、時代と絡めながら解説していきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 世界的な経済学者として知られる宇沢弘文(1928/07/21-2014/09/18)を紹介する本。「資本主義と闘った」とタイトルにあるが、いうまでもないことだが、宇沢弘文は理論経済学者であって、マルクス経済学研究者や共産主義者ではない。

    宇沢弘文は、一般向けの新書なら、「自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)」(1974/06/20)や「宇沢弘文の経済学 社会的共通資本の論理」(2015/03/13)などで著名。

  • 2019年6月2日図書館から借り出し。

    600頁を超える大著であるが二日間で読み終えた。心地よい疲労感と、良書を読み終えた満足感がまだ残っている。

    単なる宇沢弘文の伝記ではない。経済学説史を解説しながら、その中での宇沢の位置づけをわかりやすく説明するという困難な仕事を、たった一人のフリーのジャーナリストが仕上げたことに驚嘆してしまう。しかも明晰な日本語が読みやすい。学部レベルなら学説史副読本にも使えるかもしれない。
    加えて、経済学者として、また一人の人間として真摯に世の中に向き合った姿を、時ととしては書き手が「精神的に依存してしまって」(あとがき)いるところも感じなくはないが、見事に描き切っているように思える。不器用なまでに真面目な人だったのだろう。
    それでも、晩年、老いのためか感情をコントロールできなくなっているところまで書かれている。
    最後のところで、宇沢夫人に「帰国してから宇沢先生は変わりましたか」という筆者の問いに「独りぼっちでした」という簡潔な答えが返っていたというところでは、なんとも言えない気持ちになった。

    文系では経済学部の人気が高まっているとか。若き経済学徒には是非とも読んでいただきたい本。

  • 東2法経図・6F開架:289.1A/U99s//K

  • 経済学史としてとても良くまとまっていて、読みやすい。やや視点に偏りはあるが、テーマ的に必然かと。

  • 2019年4月11日読了

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

ジャーナリスト

「2015年 『ジャーナリズムの「新地平」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界のその他の作品

佐々木実の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
トマ・ピケティ
ヴィクトール・E...
ジャレド・ダイア...
ジャン・ティロー...
スティーブン・ピ...
オーウェン・ジョ...
有効な右矢印 無効な右矢印

資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界を本棚に登録しているひと

ツイートする