妻のトリセツ (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
3.85
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本棚登録 : 407
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065133392

作品紹介・あらすじ

理不尽な妻との上手な付き合い方とは。
女性脳の仕組みを知って戦略を立てよう!

妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。
夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである(俄には信じ難いが)。本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。
「妻が怖い」「妻の顔色ばかりうかがってしまう」「妻から逃げたい」という世の夫たちが、家庭に平穏を取り戻すために必読の一冊でもある。

【本書の内容から】
◆妻の不機嫌や怒りの理由を、むやみに解明しない
◆妻は夫に問題解決を求めていない
◆妻は夫に共感してもらいたいだけ
◆地雷を避ける、会話の“黄金ルール”
◆「おうむ返し」で共感のフリをしよう
◆事実の否定は、心を肯定してから
◆妻を絶望させるセリフ集
例1「今日何してたの?」
例2「だったら、やらなくていいよ」
◆夫には見えていない家事がある
◆「~っぱなし問題」を放置するな
◆直感で決める妻、比較検討で選びたい夫の妥協点
◆メールせよ!「今、小田原通過。満席」
◆記念日を軽んじてはいけない
◆されど記念日の“サプライズ”は逆効果
◆「心と裏腹な妻の言葉」の翻訳集
例1「勝手にすれば」→訳「勝手になんてしたら許さないよ。私の言うことをちゃんと聞いて」(「好きにすれば」は同義語)
例2「どうしてそうなの?」→訳「理由なんて聞いていない。あなたの言動で、私は傷ついているの」

感想・レビュー・書評

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  • 妻側ですが、読んでみた。
    夫は読書しない人なのがとても残念…

    クスッと笑いそうになったり、ほんのちょっと泣きそうになったりしながらの読書は久しぶりでした。

  • 黒川さんの文章はいつも読みやすい。
    妻との関わり方に悩む男性にはぜひ読んでもらいたい。
    夫婦脳など、今までの内容とオーバーラップする箇所も多々あるが、心と裏腹な妻の言葉を翻訳してみた箇所は正直笑った。
    そうそう。
    この言葉の真意はそーなんだよ!と。
    それをバカみたいに言葉の通り受け取ってはいけない。
    何故ならその言葉の裏にはこんなにも多くの言葉が埋まっているわけだから。
    世の殿方、必読ですね、これは。

  • 読み進める間、ウチの妻に当てはまるのか?と思うことがしばしば。ただ、娘には当てはまりそうなので気をつけようと思う。また、会社においても有益な見解が多数あり。結局、人は男女関わらず同じこと等があると感じた。
    とは言え、女性の男性側から見た理不尽さが一定の理屈で説明されているのは有難い。

  • 妻の立場から
    冷静な時にこの本を読むと
    「こんな言い分 理不尽だよね 申し訳ない」
    と薄っすら思うんですが
    口には出しません
    その時は 頭にきてますからね
    これは事実ですからいいんです
    思った以上に
    機嫌を損ねている気持ちを
    的確に書いてくださっていると思います

  • 何度も声をだして笑ってしまった。思い当たることがいくつもあって。しかし若い方向けですね。
    これから結婚する男性と、結婚10年くらいまでの男性には、そうとう役に立つ内容。

    この延長で、結婚20年越えの夫婦向けの、続編が読みたいなあ。

  • 夫が買ってきました。

    私、ここまで扱いが難しい妻ではないかな~
    でも、出産・子育て中の夫の妻に対する対応は、完璧かもしれません。

  • 図書館にて

    そうそう、こういう意図で言っているの!
    ということが
    的確に翻訳されていて
    とても楽しかった


    想像以上に
    私が話すことは
    相手には伝わっていないんだろうなぁと
    改めて感じた本

  • 思いっきり楽しめた! これは男女、必読の書だね。ぜひ!!!

    〈本から〉
    何十年分もの類似記憶を一気に展開する女性脳
    女性は、感情に伴う記憶を長期にわたって保存し、しかも「みずみずしく取り出す」ことが得意な脳の持ち主だ。日常生活で起こる感情が、さまざまな色合いを帯びており、この感情の色合いごとに体験記録が収納されているのである。心が動くと、その「感情の色合い」と同系列の引き出しに収納された過去の体験記憶が数珠つなぎになって、一気に引き出される。「感情によって連鎖される記憶」なので、当然、感情が増幅されて溢れる。

    人生最大のネガティヴトリガーを作り出す周産期・授乳期
    女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガーのほうが発動しやすい傾向にある。身の周りにいる、自分より力が強い者には、特にそうなる。一方で、全身で頼ってくる小さき者にはポジティブトリガーが発動されやすい。「夫にはひどく厳しく、子どもやペットにはべた甘い」が母性の正体であって、男たちがロマンティックに憧れる「果てしない優しさ」が母性なんかじゃないのである。

    周産期・授乳期の妻は満身創痍

    女の会話の目的は共感

    女性脳は、他人の体験談を自分の知恵に変える
    男性脳には意味のないこれらの会話は、実は女性脳にとって大きな意味を持つ。女性脳の、最も大きな特徴は、共感意欲が非常に高いことである。「わかる、わかる」と共感してもらえることで、過剰なストレス信号が沈静化するという機能があるからだ。
    略 逆に共感が得られないと一気にテンションが下がり、免疫力も下がってしまうのだ。

    略 感性が真逆という夫婦は多いはずだ。というのも、恋に落ちる男女は、生物多様性の論理に則って、感性が真逆の相手を選んでいるからにほかならない。
    地球上の生物のほとんどは、生殖をその存在の第一使命としている。生殖して遺伝子を残す。その最も効率的な方法は、「タイプの違う相手との掛け合わせ」と「生殖機会ごとに相手を替えること」。感性が違うほど、遺伝子は多様性を極め、子孫の生存可能性が高まるからだ。

    略 空間認識力が高く、ものの位置関係に敏感な男性脳は、人間同士の位置関係、すなわち序列にも敏感だ。誰が上か下かが気になるから、それを無視した行為は、非常に不快に感じるようにできている。

    「名も無き家事」がふたりを分かつ

    名もなき家事が妻を追い詰めている

    妻が求めているのは夫のねぎらい

    事件はたいていリビングで起きる

    直感で選びたい女、比較検討で選びたい男
    実は、男性脳からは意味がないと感じられる妻の寄り道も、脳科学上は意味がある。女性脳は感じる領域である右脳と顕在意識の領域である左脳連携がよく、直感が働く脳。もちろん買い物にも直感を使う。略 長い神経繊維にいきなり信号を流すのは大変なので、予行演習が要る。略 ・・・「カワイイ」と声をあげたりしているうちに、脳内の電気信号が活性化する。略 直感が働き、略 いきなり「これがいい」とイチオシの1点を選んでしまうのだ。

    言わなくても察して欲しい女性脳
    略 物言わぬあかんぼうを育てるために女性脳に装備された能力だから、「察すること」イコール「愛の証」だと信じているのだ。

    女性脳による「心」と「事実」の巧みな使い分け
    略 心さえ肯定しておけば、事実はどっちに転んでも大丈夫。

    楽しみには予告と反復を

    サプライズは逆効果になることも

    略 人の脳は相互作用によって機能しているからだ。脳は、自分の存在や言動に対して、環境(人を含む)が変化することによって外界を認知し、自分の存在も認知する。認知がなければ思考も行動もない。 このため、相互作用を強く求める器官で有り、赤ちゃんなどは、周囲との相互作用がなければ、脳神経回路が正常に発達しないくらいだ。略 「寂しい」という感覚があるのは、外界との相互作用が脳の大事なファクターになっているから。「寂しい」という基調音が脳にあり、脳は「寂しい」に対しての相互作用を求めて常に行動している。
    だから、脳にとって「私がいなければダメな男」や「俺がいなければ生きていけない女」ほど甘美な相手はいない。ただし、相互作用が生じなければ意味がない。自分がいることで、相手がわずかでもいいほうへ変化したり、感謝されたりすることが重要だ。略

    妻と離別した男性は、妻がいる場合と比べて、40歳時での健康余命が約10年短くなるという結果がある。

    「心の支えとなる人」の調査結果を見ると、日本人男性は、1位が配偶者あるいはパートナーで78.8%となり、2位の子ども48.3を大きく上回る。ちなみに、日本人女性の場合はあ、1位が子どもで65.0%、2位が配偶者あるいはパートナーで
    54.0%である。
    略 五カ国の調査結果が出ているが、略 男性の1位は配偶者あるいはパートナー。女性が配偶者あるいはパートナーを1位にした国はなかった。

    この本の冒頭に「妻から放たれる弾を10発から5発に減らそうというのが、本書の目的である」と書いた。なぜ、ゼロを目指さないと思いますか?
    実は、脳科学的に「いい夫」とは、時に妻の雷に打たれてくれる夫のことだからだ。女性脳、家事と育児を片付けるため、生活の中で、あらゆる気づきとタスクを多重させて走らせている。このため、日々をただ生きてるだけでストレスが貯まる脳なのだ。さらに周産期から子育ての女性は、ホルモンバランスが激変していくので、生体ストレスが半端ない。
    女性たちは、ときどき、このたまったストレスを“放電”する先を探しているのである。そんなとき、まんまと夫が何か気に障ることをしてくれると、気持ちよーく放電できる。略
    逆上されたからといって、全ての原因が夫なのではないのである。だから、原因を真面目に研究しようとしても、公明正大に改善しようとしても、まったく埒が明かない。女はただ怒るために、起こっている。本人も気づいていないけれど。・・・そう、女は、本当のところ、かなり理不尽なのである。

    昔は、怒りを爆発させることを「雷を落とす」と言ったものだが、ストレスの放電は、雷によく似ている。なぜなら、「一番、高いところ」に落ちるからだ。夫って、なぜだろう、この世で一番腹が立つ。そういう女性は、とても多い。さもありなん。だって、それは夫が彼女の脳の中で最も高い場所にいるからだ。最も期待し、最ももとめている相手だから。つまり、理不尽な怒りもまた、愛なのである。
    夫婦とは面白い。かつて、永遠の愛を誓ったあの日の煌めくような「愛」とは、似ても似つかぬところに「愛」の正体がある。しかし、結婚も35年も超えれば、「理不尽な怒り」と「とほほ(苦笑い)」こそが、暮らしのあくせんとであり、生命力の源であり、2人にしかわからないきずなになるのである。

  • 話題の一冊。
    脳科学の観点から妻の行動と夫の取るべき行動をズバっと解説。日々の家庭でのあるあるネタがウィットに富んで軽妙な語り口で展開されており、とても楽しく読むことが出来ました。

  • 一部で結構話題になっていたので、ついつい買って読んでしまいました。男脳、女脳、文系、理系っていうのはあまり信じていないのだけど、何だか納得できる話が色々出てきて、かなり説得力がありました。一言でいうと、「女性は、共感されるとストレスが解消される脳の持ち主なので、共感こそが、相手の脳への最大のプレゼントなのである。」ということみたい。故に、「事実を肯定するときも否定するときも、その前に、妻の心根は肯定してやる。これこそ、夫が知っておくべき『黄金のルール』」ということらしい。脳科学的には、「心さえ肯定しておけば、事実は、どっちに転んでも大丈夫。逆に言えば、無責任に『そうそう、そうだよな』と言っていいのである。この黄金ルールを覚えておけば、いらぬ地雷を踏まずに、自分の意見を通せるので絶対に楽になる。」というまとめになる。まあ、極端に言うとこういうことらしいが、今後十分気を付けて地雷を踏まないようにしていきたい。

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著者プロフィール

1959年長野県生まれ。人工知能研究者/脳科学コメンテーター。
奈良女子大学理学部物理学科卒。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、人工知能(AI)の研究開発に従事したのち、コンサルタント会社勤務、民間研究所勤務などを経て、2003年に株式会社感性リサーチを設立、代表取締役に就任する。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発し、マーケティング分野に新境地を開拓した、感性分析の第一人者。その軽妙な語り口が好評を博し、年間100回を超える講演・セミナーを行っている。
著書に『成熟脳 脳の本番は56歳から始まる』(新潮文庫)、『母脳 母と子のための脳科学』(ポプラ社)、『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル新書)、『「ぐずぐず脳」をきっぱり治す! 人生を変える7日間プログラム』(集英社)など。


「2018年 『前向きに生きるなんてばかばかしい 脳科学で心のコリをほぐす本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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