- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065133514
作品紹介・あらすじ
猫まみれ長屋の奥にある祠に、毎朝お参りすることになった溝猫長屋の年長組、十二歳の忠次たち四人。そのお多恵の祠の力なのか、忠次たちは幽霊を感じることができるようになる。桶職人の倅、忠次は「見る」ことが、提灯屋の倅、新七は「嗅ぐ」ことが、油屋の倅、留吉は「聞く」ことができるようになった。将棋盤の職人の倅、銀太だけは何も変わらない。お多恵の祠は、はたして長屋の子供たちの守り神なのか、それとも!?
感想・レビュー・書評
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皆塵堂シリーズを読み終えてしまったのだが、あの感覚を味わいたくて溝猫長屋シリーズに手を出した。
やっぱり面白い。時代ものが苦手な私が輪渡ワールドにすっかりハマってしまっている。
こちらは長屋に住む4人の少年と幽霊のお話。もちろん周りを囲む癖強めの大人と沢山の猫と1匹の犬が出てくる。幽霊話であって、人情話でもあって、猫の…というより犬の話になりそう(?)。
皆塵堂シリーズとは違った面白さもありそう。
表紙のおとないちあきさんのイラストが良い。(特に猫の動き)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Tさんのおすすめ。
猫がうろうろする溝猫長屋。
昔亡くなった女の子の祠があり、
そのお多恵ちゃんが子供たちを見守っている。
というか男の子たちを厳しく育てている。
なぜか長屋の一番年上の男の子たちが、
幽霊の(死体の?)臭いをかぎ、
声を聞き、そして見るようになる。
とうとうその年になった男の子たちがそうとは知らず、
昔子供が殺された家に入り込み、
その子供の幽霊と遭遇する羽目に。
幽霊を分割して感じるという設定は面白いし、
近所の自称箱入り娘も良い感じだが、
寺子屋の先生が暴力志向なのはちょっと。 -
猫まみれの溝猫長屋の祠にお参りすると子供たちに異変が。怪談と人情の文庫新シリーズ!
著者プロフィール
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