本屋の新井

著者 :
  • 講談社
3.42
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本棚登録 : 867
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065134139

作品紹介・あらすじ

本は日用品。だから毎日売ってます――。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」の設立者。『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)も大好評の型破り書店員・新井見枝香による”本屋にまつわる”エッセイ集!
「新文化」連載エッセイ「こじらせ系独身女子の新井ですが」に加え、noteの人気記事、さらには書き下ろしも。装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!

感想・レビュー・書評

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  • この人がすすめる本は必ず売れると言われている本屋の新井さんの エッセイ。
    どれどれ・・今更ながら読んでみる。図書カードのはなし、袋のはなし。本屋さんは、損をしながら本を売ってるんだなー、って実感して、ひたすら感謝。そして書店員の新井さんは開店よりうーんと早く出勤して本棚を整理しながら、本を把握している。見えないところで、私たちが素敵な本に出会えるように努力されていることも、はっきりわかりました。ありがとうございます。
    新井さんの視点がすてき。
    みんなと同じもの見ていても、出てくることばのセンスが最高。
    そして、ググった私は知っている。
    一風、風変わりなちびまるこちやんのようなこの新井さん、美人なんだなあー。
    天は二物以上、与えている

  • 現役書店員による本と書店にまつわるコラム(エッセイではないんですね…)。中でも『中身を見た目に合わせるのは、コナンより簡単なはずだ。』が心に刺さった。

  • 本屋の日常のエッセイ。本のエッセイは多くあるが、本屋よりも日常に視点が多く置かれている印象があった。

    勿論本屋の内容も多分に含まれるが著者の日常が色濃くでており、読んでいてとても楽しかった。

  • 新文化 - 出版業界紙 - 連載 - こじらせ系独身女子の新井ですが
    https://www.shinbunka.co.jp/rensai/araidesugalog.htm

    『本屋の新井』(新井 見枝香)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314496

  • 1.この本を選んだ目的 
    図書館をぐるぐる回っていたら、タイトルと、字体の雰囲気に惹かれて借りました。

     
    2.あらすじ
    書店員の新井さんのエッセイ。
    3ページぐらいの作品が50個ぐらい。
    日々の生活の中で感じること、考えたことが綴られている。


    3.感想
    新井さんという人を知らなかったが、とても会ってみたいという気持ちになる作品でした。
    全体的に「すごいなぁ」と感じる話だったし、考え方がとても魅力的に感じました。
    「見た目は大人、頭脳は子供、その名は書店員アライ!」なんてフレーズは、大いにうけましたw
    まぁ、とにかく面白かったです。

     

  • 三省堂書店神保町店のカリスマ書店スタッフ・新井見枝香さんの書籍をテーマとしたコラム。
    新井さんという方は作家さんを招いてのイベントを開催したり、「新井賞」を設立したりとすごい人みたいです。おそらく書店員さんたちの憧れの方なんでしょうね。

    もともと出版業界誌に連載されていたコラムをまとめたものだからか、書店業界あるあるっぽい話もあり、私自身も学生時代に本屋さんでバイトをしていた時のことも思い出しつつ読みました。また、レジあるあるな話は今のパートでの仕事にも通じるものがあり、わかるな~~~と思うこともあったり。

    本書最後のコラムが最も共感。
    本屋さんに行くと、平積みの本が隠れるように別の本が1冊だけポン、と置かれていることがあります。要するに平積みで売ろうとしている本が、別の本が一冊だけ片づけられずにおかれているために、本来平積みでアピールしたいはずの本の存在に気づかれないということ。新井さんはこれを「バーガートレイ現象」と読んでいました。

    私もこれ、めっちゃ気になります。というか気持ち悪くてうずうずし、書店員でもないのにせかせかと片づけてしまいます。なので最後、本を閉じる前「わかるわ~~~」と思いつつ読書を終了しました。

    みんな、本屋さんでは棚から出した本は平積みの本の上に置かずに棚に戻そうね。

  • 現役書店員の日々の出来事&感じたことのエッセイ。
    2~4ページのエッセイがたっぷりと。装幀が実に良い(^^♪
    短い文章でありながら、書店員の目線たっぷりのエピソードが
    ぎゅっと詰まっていて、楽しくさらっと読めました。
    レジ袋に紙袋、図書カードの話は本屋の実情。
    「仕入れ」という特殊部隊、時間がかかる果てしなき棚整理という、
    仕事の数々。あ~同じ本の仕事でも、学校司書は本の修理が
    果てしなかったなぁと、つい自分に重ねてしまいました。
    さりげなく紹介している本も読みたくなります。
    「オススメです!と言いふらしたくなる本に出会えると
    本屋の仕事は楽しい」の言葉、すっごくいいね(^^♪

  • 大きい本屋さん大好き!
    胃が合うふたりを読んだ時から、この本も読みたいと思ってたので、読めてよかったー
    新井さんの破天荒な感じが良いですね。

  • 究極的なさくっと読みができる本です。
    本屋あるある・本屋の気持ちが、よくあるのとはまた違う観点で書かれている気がします。
    原価率の高さはなぁ...辛いよねぇ。
    独特な商売だゎ、ホント。

    まぁ、ただ、面白いけど、グッとくるような内容でもないし「へぇ」もそんなに大きい訳ではないので、☆三つー。

  • 2021.9.19読了。
    以前一読していて、実家の本棚を物色していた時に発見して、もう一度読もうと思い、二度目。

    書店員の日常を小説の内容とリンクをさせながら、エッセイという形での展開は斬新。その小説とリンクさせる力は書店員というより、読書人として尊敬。また、逆にこのような日常の出来事から、物語が生まれてくることもあるのかなと思わせられた。

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著者プロフィール

1980年東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントや仕掛けを積極的に行い、独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。「新文化」「本がひらく」「ライターズマガジン」でエッセイ連載 、「朝日新聞」で書評連載をしている。著書に『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』『本屋の新井』『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』『胃が合う二人』(共著)。2020年からはストリップの踊り子として各地の舞台に立ち、三足のわらじを履く日々を送っている。

「2023年 『きれいな言葉より素直な叫び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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