ダンゲロス1969(2) (ヤンマガKCスペシャル)

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065134436

作品紹介・あらすじ

『戦闘破壊学園ダンゲロス』架神恭介&横田卓馬が描く新たなDANGEROUS! 魔人、それはトンデモナイ異能力を持つ存在。 二丁拳銃(ちんことピストル)vs.女子中学生のおしっこ! 人間の体液を操る魔人同士が衝突。強いのは一体どっちだ!!その死闘の果てに、咲き乱れる新たな女の子! 「楽しいこと、しようよ。」笑顔で武装闘争をーー。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず、最高に下らないです(誉め言葉)。
    出てくる魔人の能力が、前作よりも下ネタ寄りになっていますが、それがまたよいです。
    小ネタのギャグも最高です。
    そして、ストーリーも続きが気になります。

  • 原作読むと会話、政治劇のウェイトが大きかった印象があるけど、そこらへんサックリ上手くまとめてバトルやフックとなる(アレな)シーンを詰め込んでくるあたり上手い。今回の範馬さんのエピソード等、キャラのバックボーンを語るシーンなんかは単行本おまけに回されるのかしら(にしてもスゴイサービス精神だ)。

    色々見所は多すぎるけど、鮎川、狂華カップルの会話シーンは良かったですよね。鮎川は本当狂華(S)好みのキャラって感じがするw

  • 花の役目とは、人目を惹きつけるだけでなく――。

    コミカライズ版『ダンゲロス1969』第二巻の開幕です。
    第一巻のひっどいキャッチフレーズを引き継ぎつつも、一夜の捕り物劇が鮮やかに終わりを告げました。
    ツッコミ役不在の中、読者が困惑するか吹き出すかは丁半かもしれませんが、そのようにバクチな作風の中で無慈悲な銃声をもって沈黙を生み出すのだから「清水一物」という男は恐ろしい。

    ここで場面転換、先の清水が生み出した惨劇の被害者である「魔人インター」のリーダー「白金光留」が「プロ魔連」に議題を持ち込みます。
    時に、会議シーンや説明パートは、漫画にする上で絵面映えしにくいという問題があるのですが、ここで本作のテーマが効いてきます。

    政治闘争ってことで聴衆=読者の士気を上げるアジテーションを当事者が打つことで、話題に引き込むのがひとつ。
    決戦のキーとなる能力のお披露目も兼ねているのですが、現時点では全く意味が分からないパフォーマンスが挟まれることでいい意味で箸休めのアクセントになっているのがもうひとつです。

    この辺は原作の工夫をそのまましっかりと捉え、漫画に落とし込んでいることの証明ですね。
    再び読者を感動と困惑の渦に叩き込みつつ、本作の肝である「恋の行方」をビジュアルをもって示しています。
    横田先生はある人を筆頭に女性陣を本当に魅力的に描き分けているのですよ。

    ところで「魔人」って触れ込みからすると目に見える異形が悪目立ちするように思われるかもしれません。
    が、パートナー役の男性陣を含め幅広いキャラクターを揃えることで逆に「美男美女」「美女と野獣」その他諸々エトセトラ……、なカップリングになっていてなかなか飽きさせません。

    月並みな表現ですが、美しい花も実は「仇花」や「食虫花」ではないかと、思わせること、なども……。
    そう、この『ダンゲロス1969』能力の絵面が一部に偏って……、あまりにも酷過ぎるだけではないのです。
    「トリカブト」の花は美しい。

    話を戻します。
    戦争は政治の一手段という言葉がありますが、1969、陣営に分かれての闘争劇って意味では従来のシリーズとは変わりなくとも奪い合うのが「命」ではなくて「世論」ってのが面白いポイントですね。
    「プロ魔連」「魔人インター」、そして「魔人公安」の主流などはこれを目指して動いています。

    仮に敵を全滅させたとしても、世間には完全にそっぽを向かれて社会的に負けって展開もありえる中、単に暴れられればいい「革マジ」ら過激派のカオスっぷりも光ります。
    最適解打ってくるばかりじゃなくて、感情の赴くままに動くアホも頭の良い狂人もいるからこそ、ここまで「論理」を軸に話を組み立ててきたダンゲロス・シリーズとの乖離と新展開が目を惹くといいますか。

    そんなわけでカリスマだったリーダー「アトランティス鈴木」の逮捕を受けて、代わる新たな指導者に全く真意を読ませない「小竹真央」を置いた「革マジ」。
    鈴木の奪還に向けて場当たりに動く一部魔人の動きを察知した「魔人公安」は必殺の布陣を敷いて待ち構えます。

    さて。
    なんのかんので、能力バトルは漫画の華、というわけで最悪な絵面をもたらすだろう不安要素が過半数を占めていることに頭を抱えつつも心は踊ります。
    次巻予告で初めて気づきましたが、ダンゲロスでも集団VS集団のバトルって初だったんですね、これは意外でした。

    確かに、今までは少数が多数を撃破したり、強能力相手には事前情報を集めてからイーブンの戦いに持ち込ませないよう天敵をぶつけたりといった、盤上全体を見据えた戦いが主だったように感じます。
    なので、こういった相互の能力が未開示のままの不確定要素だらけの遭遇戦は面白いですね。
    どう動くかわからないので、書く方も大変だったと思いますが。

    現時点でさえ二十名以上の登場人物が乱舞する『ダンゲロス1969』。
    特徴的な容姿やネーミングに加え、巻頭の登場人物一覧を見含めて大体の相関は初見の方でも描けると思いますが、既読者としてもその辺りの手管に唸ったりもしています。
    原作で容姿の描写がなかった「あんかけ」をイケメンに設定したりといったオリジナルの味付けも光ります。

    相変わらず、一体何がアレでソレなのか全く書ける気がしませんが、この一ページ一ページが挑戦じみたコミカライズ、応援するしかない気がします。

    そんなわけで次巻は集団戦!
    また、その真意を読ませなかった「魔人公安」の舞台事情について説明が入ると思われます。
    現状、一枚岩ではないとはいえ学生視点から見るとアレな能力も含めて悪役にしか見えない彼らですが、さて……?

  • 山下一郎はもともと山下勃郎だったのが諸般の事情を経ていまの名前になったのではないかと予想している。

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