- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065135020
作品紹介・あらすじ
入門一歩前の基本がわかる、累計40万部超のベストセラー最新版登場!
レポート、論文作成には欠かせない、ネット検索の上手な活用法とは? 電子書籍の引用表記は、どのようにすればよいか? 気をつけなければならない論文不正の種類とは?
最新のネット環境などに対応したアップデート版が登場!
誰にも訊けないことが書いてある!
・電子書籍の引用はどう表記する?
・Webの賢い使い方は?
・フォントはどうすればいい?
・参考文献の書き方は?
・実地調査で気をつけることは?
・レポート提出時の注意点は?
・いい論文タイトルとは?
・わかってもらえる論文の条件は?
感想・レビュー・書評
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レポートと論文作成のための、書式・フォーマット、いわゆる定跡集です。
考えをいれる箱を用意していて、そこに入れていくイメージです。
論旨とはあまり関係のない形式を決めてもらうのは、かえって、迷いがなくていい。
■用紙
・A4,縦置き、横書き
・1頁、40字×30行
・フォント 日本語 MS明朝、標準 英語 Century 10.5 ポ
※ Wordのオートコレクトは、全部切ってしまうのがいい
■書き方
文体 すべて 「である」体
段落 1頁に5~6、 頭1字下げ
英数字 すべて半角
■基本ルール
・自分の文章と他人の文章はきちんと区別する
・あまり長い引用・注釈はこのましくない
・引用しっぱなしで分析しないのはただの権威主義
・先人の研究をしっかり読み込まなくてはならない。そして重要な点を引用しなくてはならない
※ 表記の原則は、他者がその文献にたどりつけるようにすること
■資料の収集
・論文を書く作業は、先行研究を集めることから始まる
・しかし、論文は、調べて報告するレポートではない
・下調べ ①統合型辞書 ②Wikipedia ③Web
■レポート
・レポートは2種、①調査・実践・実験の「報告型」 ②テーマの「論証型」
・メール送付時の注意 重いファイルは軽くすること、PDFにして送ること
・パワポの注意点 ①画面が小さい ②アニメに凝らない ③書体をいろいろ入れない
■卒論
・人と違うことをいわなくては、論文にならない。だがまったく違っても論文にならない。資料や文献をたくさん集めなくてはならない。だが、そのほとんどを捨てなくてはならない。わかってから書いてはならない。書かないとわからないからである
・作業の段取り ①スケジュールをたてる ②論文の構造 ③題名を決める ④論文を整える
・卒論の構造
①自分の主張を述べる
②その主張をしなくてはならない現状をのべる
③先行研究を批判的に吟味、その現状に対する現在の論の問題点を明らかにする
④その批判によって、足場・証拠固めをして、自論を展開する
⑤自分の議論を反省し、今後の課題を提示する
・章立て
題名は、それだけで論文の主張がわかるようにつける
①序章 全体のダイジェスト もっとも重要 序章をよめば、全体がつかめるように書く 冒頭の部分には自分のいいたいことをずばり書く
②第1章 課題の紹介と問題提起
③第2章 先行研究の分析と批判的考察
④第3章 自論:自分の解釈と論理の展開
⑤終章 まとめと、今後の課題
■わかるレポート・論文にするには
(文をわかりやすくする)
・原則は1つ、文章を短くする 短文・単文
・同じことばや意味のことばを2つ以上入れない
・複文を分解して、単文にする
(他のテクニック)
・1頁に5・6段落にする
・重文中の、が、り、し をみつけて、単文に変更する
・~というのは、を切る
・~と考える、~と思う を削る
・~なのである を使わない
・接続詞は必要最小限にする
(わかってもらえる内容にする)
・自分の言葉で語る
・先人を乗り越える努力をする
・読む人を説得する努力をする ⇒ ていねいに語る
・なにかを主張しようと思えば、そこには必ず飛躍が生まれる。論文は、その飛躍を埋める作業である。しかし、その飛躍を完全になくすことはできない
・先人の肩にのる。そして、先人を越えていく。それは先人への恩返しになる
■結論 なぜ大学には卒論があるのか。それは、自分の考えを創るためである
目次
はじめに
1 レポート・論文のあたりまえの基本
1.1 レポート・論文の共通の書式レイアウト
1.2 書き方基本ルール
2 レポート・論文の基本ルール
2.1 引用文の表記法
2.2 注釈・引用・参考の本文中の表記法
2.3 注釈・引用文献・参考文献の文末一括表記法
3 文献・資料の集め方(テーマを絞る)
3.1 下調べ3つの方法
3.2 文献検索の3つの方法
3.3 文献入手の方法
3.4 さまざまな情報を探す方法
4 レポート作成の基本
4.1 レポートの種類による基本構成
4.2 レポート提出時の注意点
4.3 パワーポイントを使ったプレゼンの基礎
5 卒業論文の執筆
5.1 スケジュールを立てる
5.2 卒業論文の構造
5.3 論文の題名を決める
5.4 論文を整える=「瀬戸テク」
5.5 構成記号の使い方
6 わかってもらえるレポート・論文を書くために
6.1 文章のわかりやすさをつくる唯一の原則
6.2 その他の効果的なテクニック
6.3 わかってもらえるレポート・論文の3つの条件
6.4 論文不正の種類
おわりに
ISBN:9784065135020
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:800円(本体)
発売日:2022年02月22日第6刷詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB27008514 -
大学生にとって必須であるレポート・論文を書くための基本中の基本から丁寧に教えてくれる入門に最適な一冊。いつ見ても貸出中なくらい人気のある一冊です。
書式や引用の書き方から始まり、文献の収集方法、レポート作成の基本と一年生や初学者向けであることはもちろん、卒業論文の執筆も丁寧に説明されており、4年間通して使える名著となっています。
新書のため価格も張らないため、大学生にはお勧めの一冊といえます。
最新版 大学生のためのレポート・論文術小笠原喜康 講談社現代新書 2018年10月中央館2F:アカデミック・スキルズコーナー 816.5O22 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1291136 -
大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/658564 -
自分の文章と他人の文章ときちんと区別する意識を持つ。
現状に合わせてインターネットの検索の方法などを載せている。
また参考のサイトも載っている。
題名の通り、大学生の卒業論文に向けた事例が書いてある。
書いて考える、資料は線を引きながら読む、章立てを先に考える、スケジュールを立てる。など実践に即した記載がある。
文章を分かりやすくするためには一文を短くする。
自分の言葉で語る。先人を少しでも乗り越える努力をする。読む人を説得する努力をする。
自分で考え、自分の言葉で語り、自分の思想を作る。それが大学に学ぶ意味。それが大学に学ぶ責任。著者の最後の言葉が刺さる。 -
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