- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065135297
作品紹介・あらすじ
累計18万部を突破し、ますます進化を続ける「決戦!」シリーズ。今回の舞台は鉄砲が雌雄を決した「設楽原(長篠)の戦い」。武田軍と織田・徳川軍、両軍はいかに戦ったのか。徳川信康、武田頼勝、朝比奈泰勝、真田昌輝ら七人の武将の戦いに、七名の作家が挑む。
感想・レビュー・書評
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http://www.jidai-denki.com/2019/02/vs-76c6.html
http://www.jidai-denki.com/2019/02/vs-de5f.html
http://www.jidai-denki.com/2019/02/vs-8aa1.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一つの戦いを多方面からの目線で描く短編集で読み易い決戦シリーズ、今回は武田勝頼vs徳川家康&織田信長連合軍との設楽原の戦いで世に言われる長篠の戦いを描く。長篠の戦いで戦国一の武田軍が敗れ滅亡する事は知れているがその詳細はこの小説で良く理解出来面白く読めた。信玄亡き後親方として跡を継いだ諏訪家の血を引く四男勝頼、名だたる武将の上に立ち実績を積み上げたい葛藤で徳川攻めに活路を見出そうとする。長篠城を囲み戦略上有利な持久戦で徳川勢を待ち受ける戦略を説く重鎮の武将に対し、徳川&織田連合軍が陣を張る設楽原への交戦に出ると決めた勝頼。対し織田は設楽原で3,000丁の鉄砲を手に入れ待ち受ける、又長篠城の背後に別起動軍を回し戦略上有利に引き込む戦略で待ち受ける。其々の目線、勝頼の状況からの戦略判断からこの戦いを眺めると勝負の行方は明らか。その戦いの中で戦国一と名高い武田軍の重鎮武将(内藤・馬場・山県)の親方勝頼を生かして負けて死す戦いぶりは死して名を残す。
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佐藤巖太郎さんの勝頼が良かった。文章もスッキリとしていて、読みやすい。
赤神諒さんの、真田昌輝の「表裏比興」っぷりも良い。二度読むと、伏線の張り方が秀逸なのもより分かる。 -
表紙の煽り文句にまず突っ込みたくなる。鉄砲が空を飛びってなんだよ、銃弾ならわかるが(笑)
淵瀬のなんとかと表裏卑怯の者が良かった。 -
さくっと読める決戦シリーズの設楽原編。武田家滅亡のきっかけとなった織田・徳川連合軍との設楽原の闘いを7人の作家がそれぞれの時点で描いています。私的に気に入ったのは、赤神諒氏の真田昌輝を描いた「表裏比興の者たち」。
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長篠の戦をえがいたシリーズ第8弾。
「くれないの言」「佐々の鉄炮戦」「淵瀬は廻る」「表裏比興の者たち」が特におもしろかった。
今川氏真も、先代から武田家に仕えた家臣たちも、真田兄弟も、真剣に葛藤しているんだけれど、シリアス過ぎず、やりとりがたのしくておもしろい。
長篠の戦といえば、鉄砲。
画期的な新しい戦い方が生まれるまでの紆余曲折も興味深かった。 -
2018/10/29読了。
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決戦シリーズ第7弾。今回の舞台は「長篠の戦い」。
主戦場が設楽原だったということでタイトルになってます。鉄砲三段撃ちで有名なあの戦いです。
武田側は信玄ありきだったのだなぁ、と改めて感じました。偉大な先代の影響から、勝頼も宿老たちも逃げられなかったのだなぁ、と。信玄の遺産で勝ち続け、この戦いで使いつくしてしまったわけか。
そこから前を向く「ならば決戦を」。
少しでも残そうとする「くれないの言」。
敗北から這い上がろうとする話は、涙を憶えます。その後の武田の顛末を知っているだけに。
「表裏比興の者」は、伊東潤の「天地雷動」との相似として面白いです。真田昌輝と釣閑齋の作戦は似たものだけど、導き出した根底が全く違う。
「決戦!設楽原」の中で同時に読んでみたかった、と思いましたね。
いやー、こういう風にいろんな角度があるから歴史小説はおもしろいや。
著者プロフィール
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