- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065135495
感想・レビュー・書評
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宗教というのは、(金を巻き上げることしか考えていない、現世のことしか考えていない(信仰ならぬ)新興宗教でないかぎり)、非論理的であるがゆえに、生きることに本来つきまとう矛盾というものを丸ごと包み込む包容力があるのだなと、無宗教な自分は一種憧れをもって読んだ。
聖書を鵜呑みにすることで(特にプロテスタント)に生まれる矛盾。むしろこれを今後どう活かしていくかについて考えることは、ある意味、ひとつの創造的行為ではないのか。
もしもカトリック教徒が、プロテスタントの言うことは鵜呑みにすべきではないと仮にでも口にする時、そこに生まれるのは単なる狭小な政治であり(教派というのはそもそも貶め合いにすぎない)、むしろキリスト教的な一神をないがしろにすることになると思う、その先にあるのは、単なる、かつてあった神とイエスの捏造の物語だ。おまえはその物語群を凌駕するだけの想像力を持っているのか。宗教改革の時代、偶像崇拝を禁じられていながら、絵画や彫刻、音楽や建築などを使って信者を引き止めようとしたあの愉快な、バロックな一大エンターテインメントを、まさかカトリックは忘れてはいまい。いわば、神原理主義だからこそ生まれた良さもあるわけで、そんな財産があるにもかかわらずさらにプロテスタントを批判するなんて、もしイエスが時空を超えて現れようものなら、いちじくの樹を枯らす勢いで激怒するかもしれない。
と書くと「おまえはプロテスタントだろ?」と言われそうな率かなり高いけど、全然そうではなく、あえて言えば仏教徒。素人にはわからない、微妙な対立は忘れて、大義に戻ってね。ほんと。第三者からの提言。 -
まじでゆるい。
意訳要素も強そうだが、とっかかりとしてはこれくらいデフォルメしてくれてた方が頭に入りやすくてありがたい、そもそも原著が「ん?なんでそうなる???」「飛躍が過ぎんか?」の連続で読み方ミスってるんか?と不安になること多かったので「あ、やっぱそんなもんなんだ」って捉えられたのでよかった
何があっても「神の取り計らいか〜」って思えるのは楽かも
インドあたりの「遅刻は神がそうしたんだからしょうがなくない?」のスタンスとはまた違いそうだが、心の拠り所があるというのは生きるの結構楽になるのかもな、と思う
私もやなことあるときは「まあこれも決定論か〜」とか考えたりする、宗教って縁遠いもんだと思ってたが意外とライフハックくらいに捉えてもいいのかも
ヤコブめっちゃ出てくるなと思ってたけど同名がいただけっつーのも弟子12人しかおらんのに?読ませる気ある??と思うがベストセラーなんだよなあこれが
これで雰囲気掴めたので次もうちょいだけ固めの読めそう -
おもしろかった
思わずバルトロマイさんをググってしまった -
いい感じのふざけ具合。でも宗教の本では異例か。
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【要約】
キリスト教、聖書についてざっくりと説明をした本。
【印象的だったところ①】
「神様に疑問を持っていい」というのは特に印象に残った。
私は母方の家族がクリスチャンだったので小さい頃から教会に連れてかれていたのだが、聖書の中ではユダヤ人ばかりが神様に優遇されているような印象が強く、「なぜ人間を平等に扱わないのか?」と不満だった。そのため思春期以降は教会に行くことはほぼなくなってしまった。ただ聖書が世界一のベストセラーであることは間違いなく、そういった私の疑問を解消する答えもどこかに載ってるのかもしれない。
【印象的だったところ②】
PART6で聖人達の負の側面が大いに語られていて、それらの多くは知らなかったので意外だった。 -
さらっと読める。
絵画も好きなので、宗教画にも触れていて面白かったし、キリスト教の学校に通っていたが知らなかったことも多く、面白く読めた。 -
イエスさまの弟子たちのことがよくわかる一冊だった。
用語についても、聖書を読む中で気になっていた言葉がわかりやすく説明されていて読む上で参考にしたいと思った。押し付けがましくなく、かつわかりやすいところがとても良い。 -
めちゃくちゃ面白い!
私自身キリスト教系の高校に通っていた経験があって、どこか信じこませようとされている感に反感のようなものを持ってしまっていたんだけど(反抗期ゆえということもある)、「あ、こんなカジュアルな感じで触れちゃっていいんだ」と。当時聖書の時間に読まされてて、疑問というか、突っ込みたいポイントだらけだったけど、突っ込んでいいのね。と思えたことがすごく良い発見でした。
キリスト教とか、聖書の世界って世の中の色んな芸術や物語の背後に隠れていたりするから、そういう意味でも柔らかく触っておくといいね。