IoT最強国家ニッポン 日本企業が4つの主要技術を支配する時代 (講談社+α新書)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 講談社 (2019年8月22日発売)
3.36
  • (1)
  • (5)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784065136324

作品紹介・あらすじ

レガシー半導体・電子部品・モーター・電子素材は新しい「産業のコメ」。日本企業の総合力が世界を変える!! 世界のメガトレンドは、人口増加、高齢化、都市化。2030年には、2010年比で、食料は50%増、エネルギーは45%増、水使用は30%増となる。こうした状況を解決するには「IoT」が必要となり、その結果として生まれる360兆円の巨大市場で、日本企業が大活躍する! 


 レガシー半導体・電子部品・モーター・電子素材は新しい「産業のコメ」。日本企業の総合力が世界を変える!
 世界のメガトレンドは、人口増加、高齢化、都市化。2030年には、2010年比で、食料は50%増、エネルギーは45%増、水使用は30%増となる。こうした状況を解決するには「IoT」が必要となり、その結果として生まれる360兆円の巨大市場で、日本企業が活躍する!
 IoT「4つの神器」、すなわちレガシー半導体、電子部品、モーター、電子素材。その全ての技術と産業が揃っているのは日本だけ。日本電産、マブチモーター、村田製作所、ローム、京セラ、ソニー、東芝、富士電機、三菱電機、ディスコ、東京エレクトロンなど、また日本企業の時代がやって来た!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • IoT最強国家ニッポン
    日本企業が4つの主要技術を支配する時代
    著:南川 明
    紙版
    講談社+α新書 811-1 C

    汎用品主体の第3次産業革命から、個別生産の第4次産業革命の主役である、IoT製品は日本復活のカギを握る戦略製品という話です

    IoTは確実に儲かる産業

    第4次産業革命の主役、IoTで、日本企業を復活させる
     ①人口増加
     ②高齢化
     ③都市への人口集中 を、IoTで解決する

    IoTに力を入れているのは、国だけではなく、民間企業も同様です

    IoTは、日本にとって、チャンス到来

    IoT製品を構成する4つの要素
     ①レガシー半導体
     ②電子部品
     ③モーター
     ④電子素材 これら、すべてを持っている国は、日本だけ

    また、2019年の韓国に対する輸出規制の強化
     ①フッ化ポリイミド
     ②レジスト
     ③フッ化水素 の電子部品も、日本が圧倒的なシェアを握っている
    IoTは、他国と対等に渡り合うことができる日本の武器なのです

    気になったのは以下です

    ■IoTで生まれる巨大市場

    エレクトロニクスの3メガ潮流
     ①IoTの成長
     ②AIチップ開発の加速
     ③新メモリの時代到来

    インバータ技術は、日本がもっとも進んでいる 
     ダイキン、三菱電、富士電 が群を抜く

    これまでの半導体 ASSP 汎用品
     メモリ、MPU,先端ロジック:パソコン、スマホが主体、大量生産

    これからの半導体(IoT) ASIC オーダメイドの半導体
     アナログ半導体、パワー半導体、センサー:産業危機、電子機器、ロボットが主体 カスタムメイド主流

    日本が独占 フッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素

    半導体の製造には、400~600の工程があり、日本企業抜きには成立しない

    ■産業の主役が変わる

    IoT とは第4次産業革命

    第3次産業革命 コンピュータの登場、頭脳産業時代の到来、アップル、グーグル、フェイスブック等

    IoT活用で無駄をなくすには、膨大な量のデータを収集する必要がある

    中国の半導体 半導体の50%を中国が消費 でも、中国が生産している半導体は8%のみ

    ■中国はなぜ IoT 大国を目指すのか

    中国が生産している半導体は、単純な半導体
     ①汎用ロジックIC 個々の機能を小型パッケージにまとめた集積回路
     ②ディスクリート半導体 1つの機能のみを備えている単純な半導体
     ③LED 蛍光灯の代わりの照明

    過去10年 中国の人件費は、4倍になった
    ⇒多くの国は、中国からの撤退を始めている
    ⇒その結果、中国は外貨を稼げなくなっている

    アメリカが中国に求めた構造改革
     ①アメリカ企業への技術移転の強要
     ②知的財産権の保護
     ③非関税障壁
     ④サイバー攻撃
     ⑤サービスと農業に市場開放

    中国は、半導体の供給をとめられると破滅する

    GDP世界2位になっているが、貧富の差が広がっている

    ■IoT「四つの神器」

    IoT製品を作るための部品4つ
     ①レガシー半導体
     ②電子部品
     ③モーター
     ④電子素材

    ①レガシー半導体
     センサー 温度、湿度、神童、圧力、流量、加速度、光 
     ⇒アナログの信号を処理する
    ②電子部品
     村田、京セラ コンデンサ、抵抗、コイル、水晶、SAWフィルタ
    ③モータ 村田、マブチ、日本電波
    ④電子素材
     電子基板、AGC,JSR
     プラスチック基板
     シリコンウエハ 信越半導体、SUMCO
     フォトマスク DNP,凸版
     リチウムイオン電池 正極材 日亜化学、住友金属 負極材 日立化成、三菱ケミカル
     セパレータ 旭化成、東レ、住化、宇部興産
     
    ■IoTで激変する社会

    病院IoT 遠隔診断、遠隔手術
    交通 渋滞回避、渋滞予測
    運輸 輸送ルートの最適化
    倉庫 タグ付け(RFID)、在庫管理、ドローン
    農業 肥料、農作物の確認、品質向上
    鉄道 混雑回避、ダイヤの最適化
    空運 航空機の製造効率化
    建機 コマツ、遠隔操作、稼働管理、
    家電 ワイヤレス充電、遠隔操作
    事務 個人秘書化
    設備 保全
    漁業 海水温、塩分濃度、ICTブイ
    インフラ 橋梁、トンネルの保守保全

    ■革命を起こす日本のIoT企業群

    村田 垂直統合 90%を自社開発 ⇒ オープンイノベーション化へ
    ローム アナログ中心 利益回復基調 パワー半導体、高品質、一貫生産

    三菱電機、信越化学

    目次
    まえがき IoTで削減される年間360兆円の行き先
    第1章 IoTで生まれる巨大市場
    第2章 産業の主役が変わる
    第3章 中国はなぜIoT大国を目指すのか
    第4章 IoT「4つの神器」
    第5章 IoTで激変する社会
    第6章 革命を起こす日本のIoT企業群
    あとがき 日本企業の復活は確実だ

    ISBN:9784065136324
    出版社:講談社
    判型:新書
    ページ数:208ページ
    定価:880円(本体)
    発売日:2019年08月20日第1刷

  • ●IOTで年間306兆円無駄が削減できる。確実に儲かる産業でもある。電子機器やICTの所有する考えから、IOTの利用する考えへ。
    ●そのIOT製品を構成する要素、レガシー半導体、電子部品、モーター、電子素材全てを生産できる国は日本だけです。チャンス到来です。
    ●世界の人口のほとんどがスマホを3年に一度買い換えたとしたら年間20億個の需要。現在は18億台を超えている。つまりはもう伸び代はないのである。

  • あるセミナーで講演を聴き、興味を持ったため詳しく内容を知りたく、この本を選びました。
    IoTによって何ができるのか、今後世界がIoTによってどの様に変わっていくかを、ざっと知ることができました。また、そんなIoTの潮流の中で、日本企業がどの様に関わっていくことができるか、いくつかの企業を例に、各社の強みを説明してくれています。
    ここ最近ぱっとしない、半導体関連企業で働く身としてな、多少のモチベーションアップに繋がりました。

  • 全てのものがインターネットにつながるIoTの時代における日本の近未来の可能性について解説した内容。
    特に日本が世界に誇る製造業の分野でこれから中国や韓国に負けることなく復活してくる可能性いついて書いている。ビッグデータの収集と解析に必要な機器類は日本にこそその製造技術がある。世界でその対応装置を産み出せるのは日本であると。データを集めるのはFGAFAなどの米国企業だがそこと連携できることで日本が再生する可能性があると説く

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

南川明(みなみかわ・あきら)
IHSマークイット日本調査部ディレクター。武蔵工業大学電気工学科卒業。米モトローラに勤務したあと、WestLB証券やクレディリヨネ証券などで、世界の電子機器産業や半導体産業の分析に従事。2010年から現職。

「2019年 『IoT最強国家ニッポン 日本企業が4つの主要技術を支配する時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

南川明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×