- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065136591
作品紹介・あらすじ
とある地方の公立中学校、通称「北中」では、生徒たちの持ち物の紛失が相次ぎ、現場には決まってネコが描かれた黄色い付箋が残されていた。「あいつに盗まれたんじゃないの?」まことしやかに噂される犯人の名前。それは、古くから伝わる学校の七不思議のひとつ――人が一番大事にしているものを盗んでいくという怪盗インビジブルだった。一方その裏側で、標的にされた生徒たちには、それぞれ思いがけない変化が訪れて――。
感想・レビュー・書評
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誰かの1番大事なものをそっと盗んでいく怪盗インビジブル。目印は小さな黄色い付箋に描かれたやや不細工なネコ。今日も学校のどこかでインビジブルが出現する……
卓球部の二人の微笑ましい一話や、友達との関係に悩む少女の二話、結婚か仕事か悩む先生の三話、まではインビジブルの正体にわくわくしたし、小粒ながらも青少年たちの青い空気がとてもよかった。しかし彼女がインビジブル、というのはちょっと納得しかねるな…彼女自身のしんどさ、母との関係のこじれ方の書き方はすごいよかったんだけど、この重さと前話までのちょっとあったかいインビジブルとか結びつかなくてなあ。彼女がそんなに他人の大事なものを見極める目があるように思えなくて、違和感があった。思わせぶりな校長と用務のおじさんの話もあんまりだったな…でもインビジブルが絡まないところでは軽やかな青少年たちの良い話だよ! -
盗みをした親子の話が印象的だった。
あとは、結婚の為に仕事を辞めた先生の話。
人が何を望んでいるのか察するのは難しいものだな思った。 -
最後の話がよくわからなかった。
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とある公立中学校の七不思議のひとつ怪盗インビジブル
…人が一番大事にしているものを盗んでいく
こういう怪盗がでてくる学校なら、行ってみたい♪ -
中学校のな七不思議、大事な物を盗む怪盗インビジブルに関わる連作短編。本人が大事だと思っていても周りは手放したほうがいいと思っていたり、逆だったり。いい話しばかりじゃなかったけど全部良かった。
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気持ちが優しくなる、ちょっと切なさも合わさって、そんな一冊。
どこの学校にも盗難ってあったけど、こんな七不思議的な怪盗ならわたしの青春時代にも欲しかったかな。や、困るかそれは。