世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.53
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本棚登録 : 4770
感想 : 409
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065137222

作品紹介・あらすじ

絶対に結末を言わないでください。ドラマ「世にも奇妙な物語」を愛する著者が贈る、薄気味悪くて小気味いい、絶品エンタメ5編。

感想・レビュー・書評

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  • タララララッ タララララッ
    タララララッラッタララララー♪

    お馴染みの曲が脳内で流れる。
    朝井リョウによる『世にも奇妙な物語』のオマージュ作品。めっちゃ好き!というのでなくても、殆どの人が一度は観たことがあるだろう、あの倒錯した世界観がそのまま眼前にあらわれてくる。
    この前読んだ朝井さんのエッセイでは、誰にも頼まれてないけど世にも奇妙な物語が好きすぎて書いてしまったとあったが、放送前提で書いたようにしか読めないクオリティの高さ。放送しないなんてもったいない!

    …と思っていたら、ちょうど今年3月からWOWOWプライムで放送予定とのこと。
    最後の脇役バトルロワイヤルの6名があまりにぴったりで、めっちゃ笑ったので、是非この6人でやってほしかったけど、違う方が出演されるようだ。実在する俳優さんと全員1文字違いなのだが、元の名前何だっけ?となる、その選択のセンスが好き。ちなみに主役の人だけ、違う1文字がすぐにわかるのも、しっかり計算されているような気がする(笑)。その前の4作とリンクしているところ、配役や台詞の置き方も絶妙で面白い。

    是非、第二弾も出して欲しい。

  •  本書はホラー小説ではありませんが最後にはゾッとするオチがたくさん用意されています。私が特に好きなのは第3話です。
     第3話は男性保育士の物語です。情熱的に園児と関わるが、評価されない主人公。対して園児に対しドライに淡々の接するのに評価の高い先輩。主人公は先輩から情熱的な接し方を指摘されるが、それでも自分の考えを貫き、最後は努力が実り、モンスターぺアレントから感謝されるという、心温まる物語。
     だけで終わりません。最後の1ページでいい意味で全てが台無しになります。

     他の話についても同様にどんでん返しを楽しめます。どの話も最後はゾッとしますが、そのテイストが微妙に異なっており、
    ・1話は恐怖と「そういうことか」という驚き
    ・2話はじわじわ精神に攻撃してくる恐怖
    ・3話は台無しになるやるせなさ
    ・4話は天国から地獄へのギャップ
    ・5話は劇的な展開と全てが繋がる心地よさ

      私個人としては相当気に入ったジャンルでしたので、続編が出て欲しいと願っています。「事実は小説より奇なり」と言いますが、並大抵の事実ではこの奇妙な小説には呼ばないと思えるほどでした。

  • はああ面白い。。ため息がでる。
    本家の「世にも」はテレビで付いていたら見る程度の私でさえ、めちゃくちゃ楽しめた。
    一遍を読むのに30分とかからない。そんな短い物語の中にハラハラドキドキあり、伏線回収あり、ラストの驚くべき着地ありと、究極のエンターテインメントだと感じた。
    朝井リョウさんは元々「世にも」のファン。だとしてもここまで完成度の高いものが書けてしまうなんて…さすがとしか言いようがない。

    朝井さんも後書きで述べているが、「世にも」は始まった瞬間にもう奇妙な設定であることも多い。
    しかし、この「君物語」は設定は全く奇妙ではなく現実にありそうな感じでグイグイ引き込まれ(「リア充裁判」は除く、かな)むしろオチが奇妙。

    一番好きなのは「立て!金次郎」。
    何なら少し感動した。しかしいい話のときは必ずブラックな結末が待っている…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    あと短編集だからといって、面白そうな話から読んではいけない。ちゃんと順番通り…最後の「脇役バトルロワイヤル」は3ページくらい読んで、まじで震えた。

  • 「世にも奇妙な物語」の世界観そのままだった。すごいありそうな設定。
    「シェアハウさない」
    なるほど全員性癖がかなり強めなんだと、確かにそれは自分でなりたくてなった訳ではないと。つい最近読んだ、窪美澄さんの話が少しかぶった。
    「リア充裁判」
    風刺が効いてます。
    リア充を非難する話かと思えば、リア充にも言い分があって両者とも「確かに」と思わされる。自分の中にはどっちもあるな。
    「立て、金次郎」
    終盤までなんとなく、主人公よりに話が上手く行きすぎてなるほどねー。って感じで、道徳的な話だと思っていたら、そこはやはり奇妙な物語。そんなはずはなかった。モンペもここまで計算してできてたらすごい。先生に対する思いは分からなくもない。先生はある意味めっちゃ成長出来ると思う。
    「13.5文字しか~~」
    子ども怖い。頭良すぎ。幼い子がカワイイフリして笑顔でママを公開処刑っていうことだと思うけど、3年生で「強奪」「不貞」は知らないと思う。
    「脇役バトルロワイヤル」
    みんながここに繋がってたことに、なんとなくんって思うことはあったけど、全員出演してたことには後書き見るまで気付かんかった。
    読み返して全部確認してしまった。
    なるほど脇役ってそんな役回りだと、すごく理解を深めることができた。そしてそんな脇役の大切さがよく分かったお話でした。

  • 全5話、ダークな感じがあって皮肉があってユーモアがあって、どの作品も違う面白みがありました。
    短編集は内容が浅くなりがちで苦手と思っていたけど、この本はどれもちょうどいい長さでテンポがよく読みやすかった。

    リア充裁判は非現実的なんだけど想像できちゃって、面白かったです。
    ラストのバトルロワイヤルは、集大成って感じで後味もよかった。

  • 著者が
    「世にも奇妙な物語」を
    イメージした作品。

    また、1人で5編書くことでしか
    出来ないことがあると
    著者が言っていた通りに、
    尻上がりに楽しめました。

    短編で読みやすいので、
    あまり小説読まない人でも
    おススメです!

  • TVドラマの「世にも奇妙な物語」が大好きだという朝井さんが描く。1 シェアハウさない 2 リア充裁判 3 立て! 金次郎 4 13.5文字しか集中して読めな 5 脇役バトルロワイアル の5編、5は1〜4の話が絡んでいる。
    女性が書いているように思えた、女性の心理とか。2や3はオーバーながらもあり得そうな話もあり、毒をうまく捉えていましたね。5は解説風で「あるある」、こちらは人間をよく見ていますね。全体通して、おかしな世界、楽しく読めました。

  • どんでん返しと世にも奇妙な物語が好きな人は、間違いなく読んで損無し。全短編が見事なプロットで大好きな一冊になりました。

  • 小説現代2015年4月号:リア充裁判、5月号:シェアハウさない、6月号:立て!金次郎、7月号:13.5文字しか 集中して読めない、8月号:脇役バトルロワイアルの5つの短編を2015年11月講談社から刊行。2018年11月講談社文庫化。いずれのストーリーも、結末に工夫がこらされている。が、驚くものは少ない。最終話は、前4話を総括するようなストーリーになっていて面白かった。

  • 第一話から第四話は、それぞれの話ごとは読みやすくて、一話ごとの結末が気になって、どんどん読み進めてしまうが、結末を読んだ後は気持ちが沈んだり、気味が悪くなったり、なんとも言えないやるせなさがあったりして、なかなか次の話を読もうという気になれず、日をおいてやっと読み終わった。第五話は、これまでの四話分よりは軽い感じで読めた。

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著者プロフィール

'朝井リョウ
一九八九年岐阜県生まれ。二〇〇九年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。一一年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞、一三年『何者』で直木賞、一四年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞。その他の著書に『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』、エッセイ集『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』などがある。

「2020年 『夜ふかしの本棚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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