世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1674
レビュー : 179
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065137222

作品紹介・あらすじ

絶対に結末を言わないでください。ドラマ「世にも奇妙な物語」を愛する著者が贈る、薄気味悪くて小気味いい、絶品エンタメ5編。

感想・レビュー・書評

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  • TVドラマの「世にも奇妙な物語」が大好きだという朝井さんが描く。1 シェアハウさない 2 リア充裁判 3 立て! 金次郎 4 13.5文字しか集中して読めな 5 脇役バトルロワイアル の5編、5は1〜4の話が絡んでいる。
    女性が書いているように思えた、女性の心理とか。2や3はオーバーながらもあり得そうな話もあり、毒をうまく捉えていましたね。5は解説風で「あるある」、こちらは人間をよく見ていますね。全体通して、おかしな世界、楽しく読めました。

  • 1作目は、「シェアハウさない」は「世にも奇妙な物語」の感じだったらどういう方向に流れるのか分からなくて、探りながら読み進めたら、以外に2次元でありそうなサスペンスものだった。
    ホッとしながら、2作目の「リア充裁判」を読んだら、あまりに後味が悪くて悶ている。後味の悪さを中和しようと、感想を漁りに検索したら、作者の方のインタビューを見て、更に後味が悪くなってしまった。
    「リア充」も「コミュ障」もどちらも、自分たちがどう見えるのかを意識しすぎてつけた自分たちをカテゴライズした「ラベル」で、どちらにしても息苦しい。
    いいじゃん、お互い、放っておけば。
    3作目の「立て!金次郎」は、ホント、人のことを操ろうとするのは気分が悪いと思いながら、最後の伏線の回収で、お互い様感を噛み締め、
    4作目の「13・5文字しか集中して読めな」は、小学三年生が母親のことを嫌いすぎていることに驚愕して、
    本当にこの作家さんにとって人間の本質は美しくないな、と感心した。
    最後の作品は、本当に、「世にも奇妙な物語」にありそうな、ドラマの風景が思い浮かぶような作品で面白かった。
    小説としては、テンポよくテーマもはっきりしていて、飽きることなく、とてもおもしろく読めた。でも、後味はあまりよくないかな。

  • 朝井リョウさんの短編集。
    世にも奇妙な物語が好きで、それを意識して書いたという作品。 短編ということもありとても読みやすかった。 どの作品にも意外なオチやちょっと違った設定など世にも奇妙な感があり(私自身は世にも奇妙なをほぼ見たことがないのだか) 朝井さんファンも世にも奇妙なファンも楽しめる作品になっていた。 星は4.5!て感じ。
    以下ネタバレ注意。

    シェアハウさない: 世にも奇妙な物語を全く見ない僕でも分かる世にも奇妙な感。 先が読めそうで読めない展開。 性別も年齢もバラバラな人間がシェアハウスする理由って?

    リア充裁判: コミュ力、コミュ障って?? 本当のコミュニケーション能力てなあに?? SNS世代の朝井さんが、SNS世代を穿った目で見るからこそ書ける世にも奇妙な感。 コミュニケーション能力てよく言うけど、じゃあ実際なんなんだろうね。 そのコミュニティーに合った立ち振る舞いができふことがコミュニケーション能力なのか、、、? それとも自分を表現できることがコミュニケーション能力なのか、、、?

    立て!金次郎! :男性保育士が主人公の物語。 主任は「行事は親のため。 どの子も平等に目立たせる必要がある。」と言って行事ごとに目立たせる子どもに星マークが自動で入るエクセルファイルを使っている。 熱血保育士の金田はその考えに納得できなくて、《自分の頭で考えて》どうやったら子どもの個性に合った方法で目立てるかを試行錯誤する。といった内容。 教育現場の現状を最後にもってきた世にも奇妙な感で叩き切った感じ。

    13.5文字しか集中して読めな: メディア批判というか、現代の情報の《伝え方》批判というか。 主人公はネットニュースの編集部の女性。 小学3年生の息子を持っており、分かりやすい見出し(13.5文字制限)と要約された文章を書くバリバリのキャリアウーマン。 息子の授業参観で息子は母のようになりたいと発表するという、、、といった内容。 先日「バックナンバーの2人が実は結婚していた」というネットニュースを読んで、それをわざわざ伝える必要があるのか?と思った自分にはうんうんとなる内容だった。 人が相手のことを思って隠していることをわざわざ暴いて世界中に発信する必要はあるのだろうか? 注目度が上がることで得?有名税?

    脇役バトルロワイヤル: 舞台の主役オーディションの最終選考に残った6人の脇役の物語。 脇役的な発言や行動をした者が次々と脱落していくバトルロワイヤル形式。 コメディー要素が強く、実際の俳優達に基づいて作品が作られているため映像が浮かびやすい。 今までの短編と絡んでくる感じが伊坂さんぽいなと感じた。

  • はじめての朝井リョウ。ハッピーエンド厨なのでこういうゾッとする話は苦手だけど、純粋に上手いなって思った。

  • 久しぶりに脳を空っぽにして楽しめるストーリーだった。
    伏線を回収していく方法がパターン化されていなくて奇妙だから楽しい。

  • 朝井リョウの軽やかでさわやかな文章が好きで、短編集で読みやすいだろうと思い購入。
    1話目と最後の話は、導入からそそられましたし、先が読めなくてよかったです。
    ただそれ以外の話は、テレビの世にもを見慣れてる人なら、ある程度想像ができるエンドと世界観だなと思ってしまいました。
    想像通りかなり読みやすかったです。

    この作者は、ひたすら闇落ちが書きたいのだなということは伝わりました笑

  • 世にも奇妙な物語そのものの世界観でした。

    奇妙で、不思議で。
    どんでん返しがあり。

    わかりやすく楽しめるエンタメ作品。

    一冊にまとまってるからこその仕掛けもあり。

  • 短編の話しが5話。
    内容は最後以外読みやすかったです。
    『立て!金次郎』は感動。
    『13.5〜』はそー来たか!で面白かったです。

    世にも奇妙な物語りはここ数年見てないのですが、そのドラマが好きな人は手にとって読んでもいい小説かなーと思いました。

  • テレビの「世にも」好きには人にオススメ。
    サスペンス調、コミカル、シニカル、な話の役回りまで再現しているよう。

    著者の、現代人の思考とか動作を描写するところが本当に巧いなぁと思う。

  • 短編5話からなる物語。
    いやはや、とてつもなく良かった。
    展開が素晴らしい。
    読み応え抜群で朝井ワールド炸裂。

    何者を読んだときのゾクゾク感と似てる。
    これはある意味でミステリー。
    面白かった

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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