わたし、がんばったよ。 急性骨髄性白血病をのりこえた女の子のお話。 (講談社青い鳥文庫)
- 講談社 (2018年11月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065137260
作品紹介・あらすじ
読むと勇気がわいてくる、美咲ちゃんのお話。
美咲ちゃんが小学1年生のときに描いた絵本も収録!
『みんなと同じことしたい』
『みんながいやなそうじだって、いっしょにしたいんだよ』
あこがれだった小学校で、いじめにあった美咲ちゃんは、自分でつくった絵本にそうつづりました。
なぜ、美咲ちゃんは、みんなと同じことができないのでしょうか。
4歳の夏、美咲ちゃんは、骨髄性小児白血病を宣告されました。
ありえないほど苦い薬、薬の副作用の吐き気、痛い注射、綱渡りの骨髄移植……。
壮絶な治療をのりこえ、待ちに待った退院。
けれども、すぐにみんなと同じことができるわけではなかったのです。
みんなにもっと自分の病気のことを知ってもらいたい。
そう思って、小学1年生の美咲ちゃんは、絵本を書きました。
「がんばったらたくさんいいことが まっててくれるから、みんなにおいつけるように わたし もっともっと がんばるね。ありがとう。」
<ノンフィクション 小学中級から すべての漢字にふりがなつき>
*この本は、2015年11月に出た同名の本の青い鳥文庫版です
感想・レビュー・書評
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4歳の子の骨髄性小児白血病の闘病記。
ずっと本人視点で描写されている。
母親が当時のことを毎日詳細に書き記していたそうで、セリフの部分はすべて実際取り交わされた会話だという。
纏めた著者もすごい!
移植後の拒絶反応で腸が便と一緒に排出されるとこは読んでいて辛かった。
親は心がつぶされるような思いだったろうと推測する。
葬儀で使う写真選びまでしていたという。
心肺能力や筋力を限界まで追い込む練習を常日頃しているオリンピックアスリートの池江璃花子でさえ、
「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」
と言う治療をこんな小さな子がしていると想像するだけで心がしんどい。
書名の通り、本当によく頑張った。
それなのに回復後に学校でいやな体験をするところまで書いてある。
でもだからこそその後の患者本人の小学1年生のときに描いた絵本が心に沁みる。
多くの人に読んで欲しいと思う一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
病気になっても懸命に生きる美咲ちゃんに心打たれました。この本は絶対読むべきです!!
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読んでみると
自分が健康で怪我もなく、好きなことをできる環境にいられることが
どれだけ幸せなことなのか
思い知らされました。 -
急に、病気になっているから怖いと思った。小さい子なのに、痛くて苦い薬を使っていて偉いなと思った。家族一緒にいられる時間が本当に少なくて、可哀想だと思った。手術から1ヶ月以上何も食べていないから、つらいだろうなと思った。ぺろぺろキャンディだけで、こんなにも嬉しそうにしていて何だか悲しくなった。少しずつ少しずつ、いい方向に向かっていって良かった。HLAのかたちが家族の誰とも合わないのが不思議だなと思った。再発せずに5年も経ったから、すごく安心した。
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急に、病気になっているから怖いと思った。小さい子なのに、痛くて苦い薬を使っていてすごいと思った。家族一緒にいられる時間が本当に少なくて、可哀想だと思った。手術から、1ヶ月以上何も食べていないから、食べたいけれど無理なのかなと思った。ぺろぺろキャンディだけで、こんなに嬉しそうにしているから、すごく大変だったんだろうと思った。少しずつ少しずつ、いい方向に向かって行って良かったと思った。HLAのかたちが家族の誰とも合わないのは不思議だと思った。再発せずに5年もたったから、すごく安心した。
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青い鳥文庫3冊 その3
「わたしがんばったよ」は小学生の女の子の白血病闘病記です。
これは買い!
2019/01/11 更新