盤上に散る (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 36
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065137581

作品紹介・あらすじ

消えた真剣師を捜し出せ

唯一の家族だった母を亡くした明日香は、遺品の中から一通の出されなかった手紙を見つける。宛名は「林鋭生様」。それが将棋の真剣師の名だと知り、明日香は林を捜すことに。ある対局の後、忽然と姿を消したという男と、母との関係は。昭和を生きた男女の切なさと強さを描いた傑作長編。

プレミアムドラマ『盤上のアルファ』で林鋭生を演じる石橋蓮司さん×塩田武士さん、巻末特別対談を収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 塩田武士『盤上に散る』講談社文庫。

    主人公が訳あって忽然と姿を消した将棋の真剣師・林鋭生をひたすら捜すというストーリーの創作小説。

    前半は確かに面白いのだが、なかなか真相に近付かない平坦な展開にイライラする。『真剣師』が登場するというので期待したのだが、将棋の世界に於ける勝負の厳しさやスリルといったものは殆んど描かれていない。

    『真剣師』というと団鬼六の『真剣師 小池重明』というノンフィクションや夢枕獏の『風果つる街』といった創作小説の傑作を思い出すのだが……

  • 「盤上のアルファ」に登場した真剣師・林鋭生にスポットを当てた後日譚。前作が面白かっただけに期待値が高かったのですが……

    個人的に塩田作品の良さは、キャラ同士の軽妙なやり取りにあると思っています。しかし、本作にはそれが見られなかったため、とても残念。主人公・明日香が真面目なキャラのためか、リアクションやセリフの返しが普通過ぎる印象。

    ヤンキーあがりの達也は良い感じでいい加減・ヤンチャなキャラなので、そちらのふるまいに期待したのですが、前作の秋葉・真田に比べるとインパクトが弱く感じます。

    そして、肝心の林鋭生のお話にさほど引き込まれなかったことが、本作を前作ほど楽しめなかった大きな要因。彼が将棋に入れ込む行動原理にピンときませんでした。

    中盤に出てくる駒師の正体は少し意外でしたが、全体の評価を覆すほどではなく……

    著者としては新たなチャレンジをした作品だったのかもですが、私には響きませんでした。

  • 前作「盤上のアルファ」を期待して読むと肩透かしを食らう。
    本作はあくまでも亡くなった母親と交友があったとされるが、行方知れずの林鋭生を探し当てる内容である。
    なんかちょっと違うよなぁ…。

  • 処女作「盤上のアルファ」の続編。塩田さんの作品はいくつか読んできましたが、ストーリィよりかは生き生きとしたキャラクタ描写が好きみたいだ。そのキャラたちがストーリィを動かしているんだという感じがとても良い!“昭和”というスパイスがより魅力的にする(^^ また京都、嵐山が物語のキープレイスなのも個人的に良き。星四つ半。「罪の声」への期待が俄然高まるっっ!!!(←某ドラマキャラwww


  • 亡き母の手紙から、娘の冒険が始まった。昭和を生きた男女の切なさと強さを描いた傑作。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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