ゆかいな床井くん

著者 :
  • 講談社
4.33
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本棚登録 : 151
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065139059

作品紹介・あらすじ

産経児童文学賞フジテレビ賞を受賞した今一番注目作家の最新作!小学6年生の4月から卒業までの一年間の物語。暦(こよみ)ちゃん、こよみん、ミケ、こよちゃん、暦、三ケ田さん。三ケ田暦(こよみ)は、クラスメイトたちからいろんな名前で呼ばれる。ミケというナイスなあだ名をつけてくれたのは、床井くん。暦は、ユーモアあふれる床井くんから目が離せなくなる

感想・レビュー・書評

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  • 床井くんみたいな人がいたら、もっと余裕のある世界になるんじゃないかな。ミケちゃんも自分も周りもちょっと引いてみることができるからこそ、床井くんがそばにいたのかなと思ったり。
    「ミケが笑った。今日はきっといいことがあるな」なんて言われたら嬉しいですよね。

  • 大人みたいな子どもから教わる

    床井くんも主人公の女の子も大人みたいにやたら分別のある子でこんな子いなくないか?って気持ちにならなくとない。でも、こんな考え方ができたら素敵だなと思う。2人の考え方に教えられるものは多かった。大人が読むと楽しい本かも。子どもたちは読んでどう思うんだろう?

  • 主人公暦は六年生。最初に席がとなりになったのは床井くん。床井くんは明るくてよく喋るから男女ともに人気がある。そんな床井くんを中心に暦のクラスの子たちの一年間が描かれている。

    空気が読めて、自分のことも振り返り、人を嫌な気持ちにさせない。どれだけいいやつなんだ、床井くん!
    クラスメートから‘’ちょっと変なところもあり、明るくて思いやりがあって、ひそかに尊敬している‘’なんて思われている。
    床井くんは広い視野でものが見えていて、一見誤解されがちな子に対しても優しい。


    そして、日々感じる、でも後から思い出せないような小さなエピソードを描くのが上手だなって思う。
    写真写りがいいがほめ言葉と感じるか否かとか、三つ子コーデは仲良しの証みたいだけど、その分誰かは複雑な思いをする、とか…まだまだたくさん。

    自販機の章で床井くんが突然言うこのセリフ。
    「大人になっても覚えてると思う。今日の、今の、この瞬間のこと」
    そういう瞬間を過ごせる子ども時代があるって幸せだなって思った。

    とてもとても好きなお話。


  • ありそうであまりないことばかりです。だからなんかにたようなことがあった気がする、と思いながら読みました。

  • 我が子が6年生になったら、こっそり本棚においておきたい。

    ハラハラドキドキする事件が起きるわけではなく、終始ほっこり読める本。
    思春期に差し掛かった、子どもの微妙な心の動きがうまく描かれていると思う。

    良い子も悪い子も、目立つ子も大人しい子も、それぞれがそれぞれの想いで生きている。

    何かと息苦しい思春期にあって、この本の中では完全な悪が存在しないのもいい。

    思春期を迎えた子どもにそっと寄り添ってくれる本。

    思春期はどうしても視野が狭くなりがちだけど、色んな世界、視点、感じ方があることを、この本を通じて感じてほしいなぁと思う。。。母心。。。

  • 日常の中の喜びとか、生き辛さとか、些細なことで何となく過ぎて行ってしまうことを、きちんと気づいて、立ち止まって考えていくところがよかったです。
    床井くんが、面白くて、優しくて、いいやつです。暦ちゃんは趣味がいいと思いました。
    暦ちゃんも素敵な女の子です。友達のいい所を見つけられるし、自分の悪いところとも向き合ってどうしようか考えられます。自分らしく生きようとしているところがよかったです。

  • 小学6年生の主人公ミケと、隣の席の床井くんを中心に、クラスで巻き起こる出来事を集めたお話です。
    自然体なミケが魅力的!考えすぎて動けなくなる時もあれば、自分の意見をハッキリ言う時もある。周りのクラスメイトを冷静に分析しているだけでなく、自分のマイナス部分もしっかり把握している。ちょっとズルいことを考えたり、人のことを悪く思ったり。全部合わせて、どこにでもいる普通の人…例えば私みたいでもあり…共感しました。
    クラスメイトもやっぱり自分のクラスにもいそうな感じです。基本的にドロドロした重いエピソードはないです。ちょっとした事件があっても、床井くんがナイスな働きをしてくれ、それをきっかけにミケが、クラスメイトの意外な一面(素顔)に気付く…という感じです。
    高学年向け
    読むのに1時間

  • 一話ずつ短編が続くので、いつのまにか読み終わっていました。おもしろい、きっと小学生でも楽しめるはず。

  • 小6の暦(ミケ)と床井くんを中心とした短編集。
    1篇が短くて読みやすい。会話や人間関係のエピソードがさりげなくてうまい。日常系。
    途中で大人っぽい視点や説明調になったり、未来の話に飛んだりするのがちょっと引っかかる。
    ただし、暦自身が、マイペースなところもあるちょっと周囲を観察してるようなところもある子なので、自然なのかもしれない(3人称の文章なのだが)。

  • こんな小学生時代が送りたかった〜!

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著者プロフィール

1984年、埼玉県生まれ。武蔵大学経済学部経営学科卒業。東京都在住。『ぼくたちのリアル』で講談社児童文学新人賞を受賞し、2016年にデビュー。同作で児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。ほかの作品に『十一月のマーブル』『理科準備室のヴィーナス』『レインボールームのエマ』『ぼくの、ミギ』(アン マサコ 絵)『トリコロールをさがして』など。『ゆかいな床井くん』で2019年野間児童文芸賞受賞。

「2020年 『しかくいまち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸森しるこの作品

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