拗ね者たらん 本田靖春 人と作品

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 81
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065140307

作品紹介・あらすじ

『現代家系論』『日本ネオ官僚論』『私のなかの朝鮮人』『誘拐』『私戦』『不当逮捕』『疵』『警察回り』『「戦後」美空ひばりとその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』・・・讀賣新聞社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストの生涯を、その作品群と新聞記者・編集者など多くの関係者のインタビューから浮かび上がらせた人物ノンフィクション。

本田靖春(ほんだ・やすはる)とは――1933年、旧朝鮮・京城に生まれる。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業し、55年、讀賣新聞社に入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた連載「『黄色い血追放』キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たした。
71年に退社、フリーのノンフィクション作家となる。84年、『不当逮捕』で講談社ノンフィクション賞を授賞。
代表作に『誘拐』『死戦』『村が消えた』など。『我、拗ね者として生涯を閉ず』連載最終回を残して、2004年12月4日死去。享年71。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年12月2日読了

  •  ノンフィクション作家の柳田邦男さんが推薦していたので手に取ってみました。
     最近読んだ後藤正治さんの「リターンマッチ」「スカウト」も人物に焦点を当てた作品ですが、本書で描き出したのもやはり「人物」、読売新聞社会部からフリーのジャーナリストに転身して活躍した本田靖春氏の人となりを、彼の著作を一冊ずつ取り上げながら描き出していきます。
     不覚にも私は本田氏の作品は読んだことがないのですが、本書で描き出されている本田氏の生き様はまさに圧巻です。

  • 本田康晴という方を、知らなかった。
    伊集院静氏の本で勧めていたので手に取った。

    元新聞記者で、ノンフィクションライター。
    新聞記者時代の活躍も、ノンフィクションライターとしての著作も、私は知らなかった。
    が、本書を読んでいくつか手に取ってみたい本があった。
    機会があったら、彼の著作に触れてみようと思う。

  • 20191123 伊集院静の本で必読と進めていたので読んでみた。そういえばというか、自分の人生でも何冊かは読んでいたことを思い出した。作家の全てを作品をベースに解説するような内容だが通して読んでもぶれていない事がわかる。生き方の参考になる人だと改めて思う。

  •  後藤さんの人物ノンフィクションは、あたたかくやさしい空気を、いつも感じさせる。
     

  • 久しぶりに後藤正治氏の本領発揮の会心作。文句無し。人物のノンフィクション作品は後藤氏の右に出る者なし。素晴らしい作品。
    本田靖春「誘拐」、沢木耕太郎「テロルの決算」、児玉隆也「淋しき越山会の女王」が、私にとっての日本のノンフィクション作品ベスト3だが、ノンフィクション作家としてのナンバー1は後藤正治氏だと思う。何せ駄作が1作もない。本当に素晴らしい。

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著者プロフィール

1946年、京都市に生まれる。1972年、京都大学農学部を卒業。
ノンフィクション作家となり、医学、スポーツ、人物評伝などの分野で執筆を重ねる。
『空白の軌跡』(講談社文庫)で第四回潮ノンフィクション賞、『遠いリング』(岩波現代文庫)で第十二回講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』(文春文庫)で第二十六回大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』(中央公論新社)で第十四回桑原武夫学芸賞、を受賞。

2016年、書き手として出発して以降、2010年までに刊行された主要作品のほとんどが収録されている「後藤正治ノンフィクション集(全10巻)」の刊行が完結。

他の著者に、『関西の新実力者たち』(ブレーンセンター.1990)、『刻まれたシーン』(ブレーンセンター.1995)、『秋の季節に』(ブレーンセンター.2003)、『節義のために』(ブレーンセンター.2012)、『探訪 名ノンフィクション』(中央公論新社.2013)、『天人 深代惇郎と新聞の時代』(講談社.2014)、『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』(講談社.2018)などがある。

「2021年 『拠るべなき時代に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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