- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065143124
作品紹介・あらすじ
二億円の絵が一夜にして二百万円に急落。鑑定人は、忘却探偵・掟上今日子。しかし、絵がすり替えられた形跡もなければ、今日子さんには記憶もない。美術館警備員・守の依頼を受けて看破した真相は、さらなるアートな難事件を巻き起こす! 彼女と過ごす時間はいつだって最初で最後。「忘却探偵シリーズ」第2巻。
感想・レビュー・書評
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掟上今日子シリーズの2作目。今回は今日子の相棒として警備員の親切守が登場で、この人物の存在も物語自体をより面白くしてくれた。1日で記憶を忘却してしまうため話のテンポも早く面白かった。
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西尾維新さんはやっぱりいいよね。
ドラマは見てたけど、全ての話やるわけじゃ無いからね。まだまだ作品あるし。
今回は親切さんがメインのお話。
最後に推薦文の意味が分かるのいいね。
アトリエ荘で起こった事件。
何と無く犯人は分かったけど、そこまでの展開とかよかったかな。 -
隠舘厄介の話かと思いきや親切守という新しいキャラクターが登場した第2弾。
厄介の時と同様に弱々しいキャラだったが、なんか癖のある面倒な設定で、でも面白い人間であるのは変わらず。そして今日子さんの謎は深まるばかりだった、続きがまたも気になって仕方がない。 -
掟上さんの2作目?
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“掟上今日子”シリーズの主人公は毎回変わる。真面目で気弱で、こんなはずじゃなかったのに事件に巻き込まれ、忘却探偵・今日子さんに頼ることになってしまう主人公。神木隆之介みたいな風貌を想像しながら読んでいたけれど、今日子さんの踏み台になってもびくともしないぐらいガタイのいい青年なのですね(笑)。
驚くような事件は起こらず、何か凄い謎解きがあるわけでもない。なのに彼らのやりとりにしばしばクスッと笑わされ、最後の頁をめくり終えたときには「私はやっぱり本を読むのが好きだ」と思えるのです。
「記憶は忘れますが、ゆえに初心を忘れない」という今日子さんの台詞が好きです。次に巻き込まれるのは誰ですか。 -
掟上今日子シリーズの語り手はすべて厄介さんだと思っていたら違うようだ。
厄介さんは直感的で事件のテンポも速いが、本巻の語り手親切守は頭の中であれこれ思い巡らすので読むほうは疲れる。
けど、事件自体は面白いし、偏屈な老人とか小賢しい子どもとかキャラクターもいい味出していた。
厄介さんと守くん、どちらも長身で要領が悪く、冴えない男。でも、いい人。個人的には厄介さんのほうが好きだけど、守くんもなかなか憎めなくて、今後この二人が今日子さんとどう絡むのか楽しみ。 -
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今日子さんには、今日しかない。
(中略)
つまり、今日子さんは眠ったときに、記憶を失うのだ。
それは純粋な睡眠だけに限らず、失神や気絶といった意識喪失も、その範疇に含まれるらしい。
(本文394〜395ページより)
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「忘却探偵」掟上今日子(おきてがみきょうこ)さんが活躍するシリーズ第2弾。
前述の特質上、基本的に解決に時間を要する、あるいは日をまたぐ調査を必要とするような依頼は受け付けませんが、ひとたび引き受けた依頼は、マルチタスクかつスピーディーな頭の回転と行動で、自称「最速の探偵」の名に恥じず、たちどころに解決してしまうから痛快極まりありません。
謳い文句は、ズバリ「あなたのお悩みを一日で解決します!」
「一匹狼」の探偵ではありますが(助手がいても、間違いなく毎日顔を忘れますしね)、依頼人がいつのまにか助手のような相棒のような役回りになるのがお約束です。
前作の隠館厄介(かくしだてやくすけ)くんの続投かと思っていたら、本作では新たな依頼人である親切守(おやぎりまもる)くんが、その役回りを担ってました。
キャラのネーミングの面白さも西尾作品の特徴ですね。
今日子さんは、頭が良すぎるためか、本作でも時折その言動にイラっとさせられたりするときもあるのですが、ラストに彼女のとったある行動がタイトルと合致し、意味がわかって、思わず胸が熱くなりました。
彼らが挑んだ謎は、はたしてどんなものだったのかは、読んでからのお楽しみですが、面白さは保証します。 -
2冊目のこの作品、ドラマ化されていたかな?
2冊目は長編です
思い出しました、掟上今日子役は新垣結衣さんでしたね
今回の作品は、今日子さんの天才的かつマルチタスクが描かれており、面白かったです
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/563447