非リア王 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.64
  • (7)
  • (9)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 159
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065145920

作品紹介・あらすじ

「自分は非リア充だと思う」
20代未婚男女の約7割がそう回答する平成末期ーー。
暗い未来には誰よりも先見の明がある
”非リア充”こそ、新時代の勝ち組だ!
(※ゆえに日本の未来はまだまだヤバい、、、、、、)

『負ける技術』『ブスの本懐』の著者がおくる、
新時代の生き方マニュアル!

推しへの投資やビットコイン運用(ただし早々に爆死)、ソシャゲ課金で経済を回し、ネット上では政治家より雄弁。平成末期、気付けば社会を動かすのは、半笑いで職場の片隅に生息する”非リア充”だった!? 妄想力を武器に、エコでコスパ最高な幸福を追求するヤツらこそ、新時代の勝ち組だ!<文庫オリジナル>

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 安定の面白さ。文庫オリジナルで発売されるときき書店まですっ飛んで買ってきました。サインガチャ付き。
    ろくでもない今日の日本においては、非リア充こそが低燃費安定型コスパ最高なのだ!というコラム。これはガチで真理。
    同じくリアルが非充実側の人間なので怒涛の爆笑&共感の嵐に巻き込まれながら最後まで読み切った。
    結婚してるなら非リア充ではないという風潮は確かに遺憾である。結婚してても「なんかいいことねえかな」「拙者がいる場所はここではないでござる」とお空を無気力に見上げてつぶやく主婦は往々にして存在する。
    「IT用語」「時事漂流」のコラムもめちゃくちゃ面白かった。何が面白いってカレー沢薫先生が無職なところが面白い。

  • 雑誌連載のコラムを集めたものなので、一つ一つのテーマが軽い。まぁその分読みやすいと言う感じがする。
    ただ非リア充の話は面白かったけれど、ITの話はちょっと微妙だった。わからない人がわかりやすく書くというか、語句の説明とそれに対してやいやい言うだけ、のように感じた。

    この著者の本は、ネットスラングが多くて、苦手な人は苦手かもしれない。私はTwitterはやっていないしオタクではないけど、Twitterのまとめを見るのは好きなので、そこは楽しめた。というか好き。

  • 高校生のビブリオバトルで紹介されていた書籍です。
    そのタイトルのキャッチ―さから手に取りました。

    紹介者の言う通り、「下から目線」でありながらも毒のある数々の文章は、とても読みやすく魅力的でした。
    「無職ではない(作家として収入はあるものの会社員として積雇用されているわけではない)」「既婚(「非リア」としては恋愛・結婚は忌避される)」など、いくつかのハンディを負っている筆者ですが、「非リア」としてのマインドを忘れずに世の中のさまざまな事柄を切って捨てていく様子は爽快です。

    他者からの承認をいかに得るか、とうことに拘泥する(せざるをえない)社会の中で、どれだけ自分らしく(かつ「ラク」に)生きてゆくのか、筆者の文章を読むことで、ありのままの自分でよいのだ、とも感じることができます。

    自らが「非リア(現在では「陰キャ」という言葉もありますが)」だと思っている人も、そうでない人も、どんな人でも楽しめる本だと思います。

  • コラム集。
    3部構成。

    1.非リアについて
    非リアがいかに崇高で、リア充やソロ充よりもどれだけ優れているか、どうすれば非リア王になれるかを著者なりに綴っていた。
    ほとんど暴論だが、それがまた面白い。

    2.IT用語について
    小難しいIT用語をどういう意味かを予想して思いを綴る。コラムの半分はIT用語と関係のない話。なんでもありかいッ

    3.時事問題について
    時事問題について著者なりの分析を交えて解説。
    ここのコラムは意外とタメになった。
    国の政策を何も考えずに受け入れていたが、もっとよく考えてみればその意図が分かってくる。



    コラム集なるものを初めて読んだ。

    著者のねじ曲がった(?)性格が存分に表れていて、楽しく読むことができた。

    特に度々出てくる秀逸な例えや担当への憎悪は特に面白かった。

    カレー沢さんの他の文章も読んでみたい。

  • 鋭いのかボケているのか分からない独自の語り口が大好き。著者の歴代のエッセイのなかで一番好きかも。

  • リア充ではない奴が一番コスパ良く人生を生きていけるという本だったけど、非リア王のコラムより後半に載ってたIT用語をカレー沢さんが解説するコラムの方が面白くて何気に勉強になった。
    なんだかそう言う所もカレー沢さんっぽい。

  • 安心して読める面白さ。「IT用語」で知っている言葉と知らない言葉の温度差が面白かったです。

  • あらゆるネガティブな価値観を無理やり反転させる孤高の革命家、カレー沢薫御大によるエッセイ集。

    タイトル通り非リア充こそ勝ち組というアンチ・テーゼを示す「非リア充」は、編集者の力量不足ともいうべきか、あまり面白くなく、ベストなのは御大が見聞きしたこともないIT用語を自己流で解釈して説明する「IT用語」のパートである。

    これを読むと、IoTを「Internet Of Things」の略語だと思っていた過去の自分を殴りたくなるし(カレー沢薫御大によるIoTの正しい意味は、ぜひ本書を読んでほしい)、クラウドについても「クラウドコンピューティング」の前に「FF7のクラウド」を思い起こすのが正しい気がしてくる(なにせ、FF7のクラウドはあまりに同人誌での人気ぶりに、森が一つ消滅したとされているらしい。AWSの同人誌で森が消滅したか?、いやしていない)。

    IT業界の方々には、自らの知見を深める意味でもぜひ読んでいただきたい一冊。

  • 電車で絶対読んじゃだめ!
    吹き出すところばかりなのだけど、ハッとしたりどきっとしたりするところもたくさん。
    カレー沢さんの言葉の選び方、好きだなぁ。

  • 第2回(テーマフリー)
    チャンプ本

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

時は2009年。モーニング(講談社)主催の漫画新人賞「MANGAOPEN」に本名・無題で応募し落選した作品が、カレー沢薫『クレムリン』(ともに本人命名 講談社)に変容を遂げ、月刊モーニング・ツー(講談社)でほぼ即連載となり、漫画家デビューを果たす。ほどなくコラム『負ける技術』(講談社)も連載となり、コラムニストとしてもデビューを果たす。以来、雑誌やウェブに連載超多数、本数未詳の大車輪で体力を使い果たす。最長不倒連載作品は開始以来すでに10年を超えた東京都写真美術館広報誌別冊「ニァイズ」。なお、本作『ひとりでしにたい』はコミックDAYS(講談社)にて、隔週日曜正午の更新時刻に「いいね!」数が爆増しTwitterのタイムラインが歓喜で満ちる好評連載中。第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。なので図書館とか一家に一冊とかそんな感じで置いていいお墨付きもありますよ。安心してお読みください!

「2023年 『ひとりでしにたい(6)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

カレー沢薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×