雨色の仔羊 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065145944

作品紹介・あらすじ

事切れた被害者の最期のメッセージは、タオルに血液で書かれた「SOS」だった。捜査線上に浮かんだ、幼さの残る無口な少年とは。

感想・レビュー・書評

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  • 警視庁捜査一課十一係シリーズ第8弾。
    だいぶ話が進んできたなー。
    鷹野さんの昔の相棒の死と、テロ組織がなんだか関係がありそう。
    塔子と鷹野さんの関係もだけど
    すこーしずつすこーしずつ匂わせてきてる。笑

    SOSの謎のメッセージから監禁されていた死体を発見。
    そこから始まるストーリー。
    助け出した9歳の子どもの証言を頼りに、、したいところだけど
    なかなか心を開いてくれない!もどかしい!

    ただ、お母さんの死を経験して
    誘拐、監禁された子どもが
    あんなに落ち着いた?精神状態でいられるのだろうか?
    お父さんの教えが相当適切で、しっかりしてないと難しいよなー。

    でも、まあ面白く読めました。
    防犯カメラや聞き込みが、功を制した事件でした。

  • 今回は被害者が見付かったところではなく、被害者と思われる人を探すところから開始。惹きつけられました。
    事件に関わっている9歳少年に心を開いてもらうために、鷹野主任も早瀬係長も、如月さんも苦戦している……少年からも「あんなに小さいのに…」って言われるのは相当だけれど、結末には(これが俗に言うおねショタ…)と思いました。優太くんには警察官なる素質があると思う。
    河上さんも上げてから落とされていて気の毒。上條さんは何考えてるんだかまだよくわからない。
    俺のそばには如月が!?鷹野さん??

    9歳少年が中心で、事件自体は逆恨みみたいなものでいつもより小規模でした。事件に重いも軽いも思ってはいけないと思いますが、創作だともっと重大な動機を求めてしまいます。

  • 少年に対するDV事件、若しくは誘拐事件かと思っていたら、ものすごく大掛かりな事件に発展して驚いた。
    貴重な証人が子供だったことを差し引いても彼の心に寄り添う塔子の活躍が目立ち、成長を感じました。
    ただ、犯人達の後半の行動が犯した犯罪の規模の割に杜撰すぎてシリアスさに欠けたところは否めない。

  • 交番の近くに血文字でSOSが書かれた物が置かれる。それを置いたのはとある小学生。監禁事件から助け出すが、何を聞いても何も話をしてくれない少年。
    なぜ少年は何も話さなかったのか。
    最後に如月に見せる子供らしい一面に、如月も思わず涙。
    守る物があると強くなれる。
    如月にとって少年だった、、俺にとっては……と続く鷹野主任最高♡

  • シリーズ8作目。
    今回は事件に巻き込まれた少年との物語。
    いつも通り面白かった。

  • ここまでシリーズを読んでてずっと気になっているのは、平成のいつぐらいの設定なのだろうかとういこと。
    尾留川さんのPCについてのくだりから、スマホって2010年ぐらいには普及してたよな?とか気になりました。
    今回のSNSも上の世代的なので、読んでて1巻とか何年設定なのか書いてあったっけ、と気になました。

  • シリーズ第8弾

    自分としてはシリーズのなかでは一番面白く感じなかった。

    キーマンは9歳の男の子。
    血でSOSとかかれたタオルと時計が置かれていた。
    それを置いたのは9歳の男の子優太。
    この子を中心として話が進んでいく。

    鷹野は優太から事情を聞き出そうとするが、頑なに話さない。 手を子招く鷹野さんも珍しかった。

    犯人も最後の方にさくさくっと出てきてなんか物足りなさを感じた。

  • シリーズ8作目。
    何故か、この8作目だけが見つからず、前作から間が空いてしまった。

    交番近くで発見された血で書かれたSOSのタオルと時計。
    近くの建物で発見された被害者は拷問されていた。
    監視カメラの映像からタオルを置いた少年を探す塔子と鷹野。
    少年は見つかるが、一緒に潜伏していた犯人と思われる人物には逃げられてしまう。
    唯一の関係者と思える少年は小学校2年生。しかも、過去のトラウマから多くのことを語らない。
    彼が抱える悲しい過去と向き合いながら、捜査を進める塔子たち。
    そんな前に現れたのは、公安の上條。
    上條の言う通り、捜査をした塔子と鷹野は新たな遺体を発見してしまう。
    拷問と公安から、テロ組織が関わっている可能性が高くなるが、犯人の目的がなかなか分からない。
    今作は小学校2年生少年をメインに描かれており、少年に対する塔子に成長が見られる作品。
    「分析班」としてお馴染みの「捜査会議」の場面が少ないのが、唯一寂しいところ。
    鷹野と離れて、捜査に臨むことも増えて来て、そろそろシリーズの終わりも見えて来るところだが、今回のラストはちょっとこじつけが酷かったかも。
    派手な展開はなかったものの、後半までは少年の微妙な心の変化でリードする展開が面白かっただけに、ラストが残念。

  • 久々に読んだけど、やっぱり面白い!!!
    本当に回を追うごとに、塔子さんの成長が著しくて。
    今回は相手が幼子という事もあって、ほかの皆がなかなか本音を引き出せない中、ちょっとした表情、仕草、目線から意図を読み取ったり、ラスト、幼子を必死で守り抜く姿に塔子さん!頑張れ!と応援せずにいられなかった。
    そして、上司の鷹野との関係もちょっと気になった(笑)

    著者の浅見さんが書く女性刑事は、どの作品もキャラクターが本当に魅力的。
    これからもずっと書き続けてほしい!

  • 少年優太の謎めいた行動の理由が最後には明らかになるものの、個人的にはそこに行き着くまでもう少しテンポが欲しかったかな

  • #読了 #麻見和史 #警視庁殺人分析班 #講談社文庫

  • この1週間で買いだめしてた5冊一気読みするぐらいサクサク読んじゃう。
    いつも読み終わった後にだからこのタイトルなのかって納得する。
    この作者はやっぱこのシリーズが1番好きだなぁ~~
    天空の鏡まで買ってあるけどその後に鷹野シリーズがあったからどうなってるのか続きが気になる(´~`)
    如月シリーズは終わってしまうのかなぁ…


  • 面白かった。
    以前出てきたASCがここで繋がるのかー。
    子供の相手など女性ならではな場面が多くいままでとはちょっと違った感じで面白かった。

    塔子と鷹野の距離もどんどん縮まっていってるので次を読むのが楽しみになる。

  • 毎度毎度塔子たちに猟奇的殺人事件が舞い込んできます。
    この殺人事件がさらに広がりを見せていき、謎がなかなか解けない状況が続きます。
    犯人は?目的は?動機は?
    塔子たちは無事に事件を解決できるのか。
    最後まで塔子にドキドキでした。

  • シリーズ、第9弾。
    如月塔子の活躍する人気シリーズです。

    いつもは、狡猾で凶悪な犯罪者が相手ですが、今回は、なんと9才の少年が相手とは。

    凶悪犯に強い鷹野警部補も、いつもの調子が出ないですね。

    交番近くで発見された不審なタオルには、血染めのメッセージがあり、SOSの声が...
    そして、そのタオルを置いたのは、なんと9才の少年であった。

    早く、その人物を救い出さねば...
    しかし、程なく、謎の遺体が発見された。
    果たして、容疑者は誰なのか?

    秘密を知る唯一の鍵は、発見された9才の少年。
    なぜか、少年は黙秘を続けることに。

    さまざまな謎が明らかになった時に、少年の胸に去来する思いとは?

    公安の影もちらつき、事件は意外な展開を見せます。今回は、少年と心を通わせた塔子ゆえ、解決に進めたとも言えます。

  • 記録

  • 2021/07/30-08/05

  • 2021/07/17 83読了

  • 2021.4.5-391

  • シリーズの中で一番面白かったかも。

  • シリーズ第8弾。事件に初期の頃の猟奇性はなくなり、主人公の女性刑事が成長して、普通に活躍する物語になってきた。

  • 警視庁殺人分析班(どうでもいいがなぜノベルスと文庫でシリーズ名を変えるんだ...)の8作目。
    このシリーズは(既にドラマ化されているが)明らかに映像化向きだよな、と思う。なんというか、展開が2時間ドラマ的なのだ。しかしシリーズものなので、人間関係や過去みたいなのが小出しに提示される。厄介なシリーズではある。
    今回は...これは...分からんわ...と思った。ものすごく緻密に筋立てをすればもしかしたら分かるのかもしれないが。でもこのシリーズそういう「え?!」みたいな唐突な展開結構あった気がする。よく覚えていないのは、刊行ペースに沿って読んでいない私の所為か...。
    というか、段々と殺人分析班的要素が薄れていないだろうか。「無敗のイレブン」と呼ばれるものの、どんどんピントが如月と鷹野に寄っていっている感じがする...。
    極めて読みやすいというのが本シリーズの長所ではあるが、どことなく、端端に「大雑把さ」が見える気がしてしまう。途中で多分ヒントや伏線を埋め込んでいるようでそれがちゃんと機能していないようなもどかしさを感じる。何小説として読めばいいのか、よく分からない。面白いとは思うが...。

  • 「警視庁殺人分析班」シリーズものみたいですね。最初から読んだのではなく、この本がこの作者の初めての本でした。シリーズのほかの本も読んでみたくなりました。

  • 交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。ほどなく民家から血みどろの遺体が見つかり、タオルの血が絶命した男のものと判明。タオルを運んだ人物と疑われたのは、まだ九歳の子供だった。捜査を進める塔子らに謎の影が忍び寄る時、事件は急展開を見せるが。

  • シリーズ第8弾。
    読みやすさや展開は相変わらずで良いのだが、
    今後もテロリストが頻出してくるのではないかと心配。
    いろいろとサプライズを盛り込みそうな作者なので、
    身内が誰か犠牲になるような心の痛い展開になっていかないかが懸念される。
    ここまできたら最後までメンバーが欠けずに終わってほしいのだが・・・。

  • シリーズ8作目。そろそろ鷹野の過去話に深く触れてほしいところですが、その願いはかなわず……

    今回は、あとがきでは少年の存在が新しい点と書かれていましたが、あとがきを読むまでその点にはまったく意識が向いていませんでした(涙)。

    個人的には、いつも冷静な鷹野が感情的になる場面が増えたところが一番意外に感じました。過去のトラウマが原因なのか、それとも塔子に対する想いに変化が生じたのか。まぁ、すでにどちらかなのか(あるいは両方なのか)は前作までで分かってるので(笑)、いい加減引っ張らずに進展させてほしいですね。

    あとは、どこか頼りなかった尾留川がしっかりしたキャラになってきて成長が伺えたところと、手代木がちょっといいヤツに見えた(ツンデレっぽくて、少し面白かった)あたりに新鮮味を感じました。

    事件に関しては……そういえばこのシリーズ、もともと奇怪な殺人現場が売りのひとつだったように思いますが、いまや(このシリーズに関しては)当たり前になってるような…… 本作、そこにさほど驚かなかった自分に気づいて、ふとそんなことを思ってしまいました。

    長く続いているシリーズですが、そろそろ大団円に向けて展開してほしい気がします。もしかして「無敗のイレブン」にかけて、全11巻の予定なんでしょうか? そうなると、ちょっと先が長く感じちゃいますねぇ……

  • 2019.2.20読了

  • 2019.2.9読了

  • 如月塔子の成長著しい
    事件への嗅覚は研ぎ澄まされ、着眼点も鋭いのに未熟者扱いされるが、めげず腐らず素直に努力する天才です
    根っこの謎はまだ明かされないが、検挙率100%チームとしての伝説も生まれているようで、読んでいて気持ちいいです

  • 201901/

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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