サブマリン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 342
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065145951

作品紹介・あらすじ

家裁調査官・陣内と武藤が出会う「少年たち」。報道される事件と、実情が違っていることは少なくない。『チルドレン』から、12年。罪と罰をめぐるものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • 家裁調査官・陣内の短編集「チルドレン」の続編。今回は長編。前作に出た人物も登場していて思わずほくそ笑んでしまう。
    本作でも陣内のキャラは健在で、暴言や規格外の行動で周りを困らせていた。そして視覚障害者の永瀬の落ち着いていて達観した感じもまた相変わらずだった。2人ともなんと魅力的なんだろう!
    少年犯罪を扱っているため、最後にスーッとするような明快な結末は待っていない。それでも未来は捨てたもんじゃないと思わせてくれた。やっぱり伊坂ファンはやめられない。

  • 軽快な文章で読み進め易いが、作品のテーマはかなり重い。
    罪を犯した人間は、本当に悪人なのか?
    罪を犯した人間が、止むに止まれず罪を犯した場合、裁くことができるのか?
    殺人を犯した場合、殺した人間が悪人だったらその罪は軽くなるのか?

    ご都合主義的なラストだが、重いテーマにあっては、そのテーマを少し軽くするエッセンスになっている。

  • 「チルドレン」の続編。「チルドレン」の内容はちっとも覚えてなかったけれど、これはこれとして楽しめた。陣内のような生き方に憧れる。

  • 『チルドレン』の続編なんだから当然だけど、いつも以上に伊坂節炸裂の本作。存分に堪能。とはいえ、件の作品の内容を殆ど覚えていなかったけど、ある意味主役ともいえる上司たる陣内と、いぶし銀の盲目・永瀬が絡んでくるに至り、記憶がだんだんと復活。加害者感情に焦点が当てられた本作も、彼ら脇役の活躍もあり、中庸的な着地点を上手く模索することに成功している。何よりも、小難しいことは抜きに、ひたすら楽しめる極上のエンタメ作として素晴らしい。

  • チルドレンの内容が頭から飛んでいるんですけど。
    まあ、考えさせる未成年者の事件や交通事故ニュースも絶えませんので良い読書だったと思おう。

  • おお、新刊だ、と購入。
    なんて言うのか、思ったよりも先輩が良い人だった。そして、良い話だった。確かに彼は仕事が恋人というか伴侶なのかもしれない。

    罪を贖えるとか、償うってどういう事なんだろう。
    物事の表面だけを見て善か悪か、〇か×かを決めつける世間というものに対し、個を見る事の大切さと難しさ。
    そんなものを感じさせながらも重くならない。重いけど重すぎないし、希望がある。でも全体としてハッピーエンドというわけではない。
    上手いなぁ、と思いました。バランスが。
    そして正義感強い人って生きにくそう、と思いました。

  • 2019年4月21日読了。
    2019年35冊目。

  • 少年犯罪と家裁調査官が出てきて、お約束にありがちのカタルシスは弱いが、それも現実的には当然である。そこにこの作家ならではの救いが小さくたくさん散りばめられているところが素敵だ。

  • 家裁調査官は今日も加害少年のもとへ。あの陣内たちが活躍する「罪と魂の救済」のお話。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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