キミマイ きみの舞 2 恋のライバルは大親友 (講談社青い鳥文庫)

緒川さよ 甘塩コメコ

• 講談社 (2019年2月14日発売)

作品紹介・あらすじ

わたし、チャラ。将来の役に立たないからって、ママが日舞のお稽古に大反対！　やっと好きなものが見つかったのに、学校の試験で20位以内に入らないとやめさせられちゃうよ!!　新学期、アメリカ帰りの転校生が入ってきたんだけど、超カッコよくてドキドキ！　これって恋!？　でも、彼のこと好きな子がいて。その子はまさかの！　いったいどうしたらいい？　第１回青い鳥文庫小説賞大賞受賞作の第２巻！

＜小学中級から　すべての漢字にふりがなつき＞

感想・レビュー・書評

[読生さんの感想 · 2019年3月9日]

真意がどうであろうと、不器用だろうと、人が大切にしているものを否定したり、取り上げたりすることはできないよ。
親という立場は、それだけで子供にとってとても強い力を持つのだから、それを自覚しないままの善意の押し売りは刃だよ。
権威に媚び、長いものに巻かれる。
それ自体は悪いことだとは思わない。
だけど、それこそが子供の幸せだと、親が決めてしまうと、それは呪縛になる。
私が言ってもそれは単なる言葉に過ぎないかもしれないけど、怖い。読むたびに苦しくなる。

著者プロフィール

静岡県生まれ。2018年に第1回青い鳥文庫小説賞大賞を受賞し、青い鳥文庫より『キミマイ　きみの舞（全3巻）』を刊行。第9回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作『おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ』（朝日学生新聞社）が発売中。

「2019年 『おもしろい話が読みたい！　ゲキ恋！』 で使われていた紹介文から引用しています。」