罪の声 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1277
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065148259

作品紹介・あらすじ

2020年映画公開!小栗旬×星野源の共演。

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

逃げ続けることが、人生だった。

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2017年本屋大賞第3位。
圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた全世代必読の傑作長編小説!

感想・レビュー・書評

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  • 徹夜本になりました(途中でやめられず一気読み)

    当時関西にいて、大人に近い年齢であったので
    あの何とも形容しがたい気配が本当にいやでたまらなかったです。
    ボイスチェンジャーだと思い込んでいた、何度も何度も聞いた子どもの声が
    本当に子どもが吹き込まされたものだったら?
    フィクションと知りつつ、そうであってくれと思いつつ
    今どんな思いで過ごしているのだろう
    それこそ生きているのだろうか。

    最後には泣けました。

  • 私は新しい本を購入する時、その作品に対する予備知識が無い場合が多い。
    ジャケ買い、帯の内容、書店員さんの手書きポップなんかを参考にその場で手に取って購入する事が多い。
    本作は「映画化決定」の帯の文字が目に入り購入。

    読み始めて
    「え、これあの事件?」
    とすぐに思い当たるも、当時小学校低学年だった私には「キツネ目の男」の似顔絵しか印象がない。

    そして混乱する。
    同年代の旦那にも聞いてみる。
    あの事件、解決してへんやんな?覚えてる?
    しかもあの事件、こんな馴染みのある地名で起きてたん?
    これ、事実やないやんな?
    予想通り旦那もあんまりハッキリ覚えてない。

    一体どこまで事実として認知されてるのか。
    ウッカリこれが真実だと思わせられそうだった。
    阿久津さんほどじゃないけど、ちょっとだけ調べてみようっと。

  • とてもとても悲しく切ない話。最後はかなり泣けた。。。

  • 面白かった。前半はゆっくり読み進まないと分からなくなってしまったけど、後半はどんどん読み進みたくなった。
    実際の事件も解決したらいいのに。作者の想像力に魅せられました。

  • 『グリコ・森永事件』をモチーフにした話題作が文庫化。
    話題になるだけあって面白く、特に中盤〜後半にかけては殆ど一気読みだった。『ギン萬事件』と固有名詞だけは変えられているが、事件の内容は出来るだけ判明している事実に忠実に描かれているだけあって、『ひょっとすると本当にこれが真相だったのかも?』と思わせる説得力があった。

  • グリコ・森永事件を題材にした小説。事件発生から数十年、自宅から脅迫に使われたテープに自分の声が使われたことに気付いたテーラーの主人公と、未解決事件の特集を組むことになった記者の2人の視点から物語は進む。

    事件の名前を知っているくらいだったが、話が進むにつれ事件の真相に迫れた感があり興奮する。また登場人物も良く、最初は冴えないと思っていた記者も後半ではグイグイ事件に迫り楽しく読めた。

  • 巻末の著者からのメッセージの通り史実に忠実。読む前にwikiでグリコ森永事件を予習しておくとさらに楽しめる。調べたことを調べただけ書きたくなって物語がおざなりな本も多いが、これはストーリーもしっかり。時間をかけてじっくりどうぞ。

  • 本作品はグリコ森永事件を題材にしたミステリーとなります。

    狐目の男 菓子への青酸ソーダの混入 小学校に入る前の自分にとって何の事やら、断片的なキーワードでしかありえませんでした。本作を読んで『コレってグリコ森永?』と思いグリコ森永を、ググってみると本作品そのまんまの事が書かれている事に驚きました!

    京都のテーラーの二代目と何の為にジャーナリストになったのかに悩む新聞記者のダブル主人公がグリコ森永事件(作中では銀萬事件)の深層を それぞれの理由で探る事に・・・
    舞台はロンドン 京都 大阪と あっちに行ったりこっちに行ったりで主人公達が事件の真相を探るため所狭しと駆けずり回る!

    平成が過ぎ去り令和になった今だからこそ あえて昭和を振り返る!!!

  • いっきに読んだ。ああなんてこと。
    ノンフィクションのようなフィクション。
    フィクションだとしても、どうかこれからは幸せに生きていってほしいと願う。

  • 昭和末期最大の未解決事件「グリコ・森永事件」を下敷きにした作品。
    そういった意味では高村薫の「レディー・ジョーカー」と同じなのだが、こちらの方がより事件の真実に近いのではと思う(それも作者の力量なんだろうが)
    実際真犯人としては、警官関与説や左翼説、株価操作説や暴力団説があがっており、そういった説を基に作品を展開している。
    一気に読めるし、これは映画化されるなと思ったら、実際小栗旬と星野源の主人公(主人公二人のそれぞれの捜査が交わる時に事件の事実が明らかになるのだ)で撮影することが決まったそうだ。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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