罪の声 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1088
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065148259

作品紹介・あらすじ

2020年映画公開!小栗旬×星野源の共演。

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

逃げ続けることが、人生だった。

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2017年本屋大賞第3位。
圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた全世代必読の傑作長編小説!

感想・レビュー・書評

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  • 子育て始めて以来、こんなに長い長編を読了したのは初めて。
    一気に読ませた。
    「盤上のアルファ」以来2作目。
    今回は題材が題材だけに、自分の幼いころの記憶を引っ張り出してみたり。
    一瞬忘れていたが、そう、この事件は未解決。
    だからこそ、もしかしたらこれが答えなのかも、と錯覚してしまうほど、
    もしこれが真実であれば、なんとも切ない。
    あのころ解りかねた時代背景なんかも匂い立ち。
    大阪~関西一円が舞台となるのも、今の自分には急に身近なものとなったり。

    ラストは一瞬、天童荒太「歓喜の仔」を思い出させる。
    そしてこの事件は結局いったいなんだったのか、
    ほんまは大そうな事件なようで、動機なんてちっぽけなものだったのかもしれない。
    事件なんていつの時代もそんなものなのかもしれない。

    だからこそ、ラストの子と親の姿にぐっとくる。
    あの頃子どもだった自分も、親になってしまったし。

  • そもそも森永グリコ事件についての情報をほぼしらずに読んでおり、あほなため事件を時系列で理解することが難しかった
    し、なんとなく”男”を感じる書き方をするのでめちゃくちゃ読むスピードがおそくなった

  • 戦後最大の未解決事件であるグリコ・森永事件をモデルにしたミステリー。モデル、というより虚実が綯い交ぜになった巧みな構成に、思わずこれが真相ではないかと錯覚を抱くほど。あたかも自分も迷宮入り事件の解決に立ち会えたかのような興奮を覚えた。

    犯人が残した痕跡を点と点を繋ぐように辿る構成に、宮部みゆきの「火車」を連想した。過去のない幽霊のように社会を漂う生島の息子の半生も、「火車」のヒロインを思い起こさせる。息子の告白が始まってからは泣きながら読んだ。希望が持てるラストで本当によかった。グリコ・森永事件の「声」の主も幸せであって欲しい。

  • 著者の巻末コメントにもあるようにこの作品は「グリコ・森永事件」を下地に書かれたフィクションです。個人的にもあの事件、特に「キツネ目の男」の似顔絵には今でも生々しい記憶があります。その意味での思い入れも含めて読み終わった時点での感想はプラスマイナスして☆3.5くらいの評価です。事件については極力史実通りに書かれていて、そちらに視点が行ってしまいがちでした。しかし、読み進めるとこの作品のテーマはその裏に隠された人間模様、特に巻き込まれた子どもにあることが明確となり、明るい未来の可能性に結び付けた点は評価できるように感じました。

  • 怖すぎる。こんな本書いていいの?ってくらい怖い。
    フィクションではあるけど、どこまで事実なんだろう。

  • 骨太

  • グリコ・森永事件を題材にした小説。事件発生から数十年、自宅から脅迫に使われたテープに自分の声が使われたことに気付いたテーラーの主人公と、未解決事件の特集を組むことになった記者の2人の視点から物語は進む。

    事件の名前を知っているくらいだったが、話が進むにつれ事件の真相に迫れた感があり興奮する。また登場人物も良く、最初は冴えないと思っていた記者も後半ではグイグイ事件に迫り楽しく読めた。

  • 映画化決定!
    小栗旬さん、
    星野源さんが共演!
    昭和最大の未解決事件が2020年公開予定!楽しみですね。文庫版も5/15発売決定!

  • 巻末の著者からのメッセージの通り史実に忠実。読む前にwikiでグリコ森永事件を予習しておくとさらに楽しめる。調べたことを調べただけ書きたくなって物語がおざなりな本も多いが、これはストーリーもしっかり。時間をかけてじっくりどうぞ。

  • グリコ森永事件を題材にした作品。
    一個のテープの発見により30年前の大事件の究明へと進んでいく。

    追うものと追われるもの。
    記者の阿久津英士とテーラーの曽根俊也。
    物語の中で究明されていく事件関係者たち。
    事件に関係した子供達の幸と不幸の境界線はどこにあったのだろうと思う。親と子の関係も色々な形がある。

    曽根俊也が阿久津英士に伝えた「僕なりのやり方で未来に進もうと思います」はひとりの大人の格好いい後ろ姿にも思えました。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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