- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065148693
作品紹介・あらすじ
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
王家の血を引くジークを迎え入れ「地鳴らし」の発動条件を手に入れたエレン達。だが兵団は、エレンがジークに操られていた場合の危機を考慮し、二人を引き合わせることに躊躇。そしてマーレからの義勇兵を拘束してしまう。その事態に一部の兵士や民衆が不満を溜める中、ついにエレンが単独行動を起こす。
感想・レビュー・書評
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エレンが何を考えているのか、ここ数巻判らないままだったけど、この巻ではその傾向がより顕著に
調査兵団が巨人相手に戦う判り易い構造は終わり、今はパラディ島が生き残るためにどのようにして巨大な存在である他の国々と戦うのか、という点が主題になっている。
だからパラディ島の住民と反マーレ派の義勇兵、対してマーレとそれに従うエルディア人戦士隊は相容れない関係にある
それは対立構造であるために揺らぎようが無いように思えるけど、この巻ではその構造が簡単に揺らいでしまう
ガビはマーレ人であれば自分たちの味方だとニコロに話しかけるが、ニコロは同胞へ向ける感情ではなく恋愛感情によってガビを拒絶する
一方でサシャの父親は対立関係も恨みを持つ理由も有ってもガビを許す。自分達は命を奪い、奪われる関係にあると。でも、それを受け入れられないカヤはガビを人殺しと糾弾する
エルディア人と友情を育みかけていたガビはあっさりとカヤとの繋がりを失ってしまう
この揺らぎの構造はガビ達だけに留まらず、ミカサ達にも降りかかる。
エレンは仲間であるはずのミカサとアルミンを巨人の力で脅した上で二人を極度に傷つける言葉を発する。更にアルミンをボコボコにする
これはもう敵対者のような行動だ
そのアルミンですら理解出来ない言動は最早エレンを二人の、そして調査兵団の味方であるなど考えられないものにしてしまう
また、ジークはリヴァイを含む精鋭によって拘束され、檻のような森に閉じ込められていたのだけど、実はジークの策略によってリヴァイこそ檻に閉じ込められていたのだと判るシーンには驚かされた
だというのに、最強の兵士であるリヴァイはその絶望の檻すら破りジークを再び拘束するのだから恐ろしい
その後に描かれるジークの回想によってようやくジークがどのようにしてエルディア人を、そして世界を救うつもりなのかが判明したけど……
そうか、ああいった着地点を狙っているのなら、その過程でどれだけ同胞を殺しても関係ないのか。だからジークはより多くの人が死ぬように立ち回っていたのか……
でも、肝心のエレンはどこまでジークの考えに賛同しているのかな?そこはやはりまだ見えてこないな
そしてラストには衝撃の展開が……。あのどうやったら倒せるのか検討もつかないようなリヴァイにも遂に終わりの時が訪れるのだろうか…… -
何という運命の悪戯ッ!(´;ω;`)
今更ながら戦争の悲惨さを噛みしめています。
今回は特に悲しいお話しが多い気がしますが、相変わらず先が気になる展開も見事! -
読むのがどんどん辛くなる…
ミカサのマフラーを「そんなもん なんどでも巻いてやる」と言ってた頃のまっすぐでギラギラしたエレンが懐かしい。目が座ってしまって別人になってしまった…。(涙)兵長も散々な目にあうし。なんて残酷な世界なんだろう。兵長無事なんだろうか?どうかご無事で…!!
予告でも光の射す出口は次回もまだ見えないのか…!?
普通好きな物語が終わってしまうのは寂しく悲しいものだけど、この頃の進撃に関しては、早く終わってくれ…!と願っている自分がいる。 -
ジークの過去が描かれています。人物の過去を知ると、見え方が変わるのが不思議です。
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無知ほど自由から離れたもんはねぇって話さ 何の疑問も抱かず唯命令に従うだけの奴隷が見るに堪えなかった もしジークに脊髄液を盛られても「硬直」という前兆があるのなら_その前兆か見られない限り毒を盛られた発想すらしない