続 昭和の怪物 七つの謎 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 184
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065149065

作品紹介・あらすじ

のべ4000人の元軍人らに取材を重ねてきた保阪正康氏が、昭和を代表する人物のエピソードを通じて昭和の闇=語られざる真実を語るシリーズ第二弾。本書では、三島由紀夫・近衛文麿・橘孝三郎・野村吉三郎・田中角栄・伊藤昌哉・後藤田正晴を取り上げる。

「これまでの私の取材を通して知り得たことは、確かに歴史の検証に必要な史実から、指導者の人間的エピソードに至るまで数多い。それらを歴史書として現すのではなく、人間学という枠内での書として刊行したいと私は考えるようになった。この系譜にある前著『昭和の怪物 七つの謎』(講談社現代新書)は、予想外の多くの人びとに手にとってもらい、これほどまでに昭和史の人間学が興味を持たれるのかと驚きを持った。歴史をもっと生身の人間の姿を反映したものとして表現したいという考えが受け入れられたようで、私には感慨ひとしおであった。
 本書はこのシリーズの二冊目になる。(中略)私は古いノートをとり出しては、かつて聞いた歴史上の人物たちの証言が今はどのように受け止められるかを考えてみたかった。言うまでもなく、彼らの人物像を通して、日本の近現代史の流れを確認したかったのである。」(本書あとがきより)


【本書の構成】

第一章 三島由紀夫は「自裁死」で何を訴えたのか
第二章 近衛文麿はなぜGHQに切り捨てられたのか
第三章 「農本主義者」橘孝三郎はなぜ五・一五事件に参加したのか
第四章 野村吉三郎は「真珠湾騙し討ち」の犯人だったのか
第五章 田中角栄は「自覚せざる社会主義者」だったのか
第六章 伊藤昌哉はなぜ「角栄嫌い」だったのか
第七章 後藤田正晴は「護憲」に何を託したのか

感想・レビュー・書評

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  • ここに出ている」人物。もっと細かく知りたいです

  • 面白い。田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の章が興味深かった。同時代として、昭和を過ごした人による生々しい時代史であった。

  • 私にとっての昭和史は、子どもの頃の「記憶」と大人になってからの「知識」が交錯しています。

    子どもの時に見聞きした事件や人物について
    「もっと知りたい」
    「詳しく知りたい」
    「本当のところはどうだったんだろう」
    「どんな意図があったのだろう」
    と感じると、すごく興味を持ちます。

    本書は、興味のある人については面白かったです。

    野村吉三郎の章では、電報遅延の内幕になるほどと思いました。

    田中角栄は、子どもでも印象強い人物で、興味深く読むことができました。

    本書で最も面白かったのは、伊藤昌哉氏。
    「自民党戦国史(上)(下)」
    「池田勇人とその時代」
    「自民党「孫子」―孫子理論による政治力学の解明」
    を読んでみたいと思いました。

  • 三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の7人を取り上げる。大戦前後の近衛、橘、野村から始まり、最後の護憲派といわれたカミソリ後藤田まで。意外な真相の解明が楽しい。近衛が東條に首相の座を譲った真の理由、戦争終結へむけた動き、野村大使の真珠湾騙し討ちとなった真相、また「自民党戦国史」の著者、伊藤プーさんが実は角栄が嫌いで、大平を守ろうと動いていた…。その田中の社会主義者的な側面など、興味の尽きない話の数々だった。なかでも著者と後藤田の築き上げた信頼関係から出てくる後藤田の姿は他の本では知り得ない話ばかりだと思う。後藤田から著者の奥さんに感謝の電話があったというのは驚き!

  • 2019年、46冊目です。

  • 戦争はいけないと思いました。

  • シリーズ1作目と比べると、いまひとつだった。
    知らなかった人が多いのと、知ってる人でも再発見的なものがなかったので。

  •  前著同様、「対象との距離の取り方が研究者と違う」と感じる。特に三島、田中、伊藤、後藤田に対しては、前2者への思い入れとも見える点を含め、著者が同時代を生きたからか。現代を生きる、また新潟出身でもない自分は田中には金権、汚職のイメージが強いが、著者は田中の庶民性を「自覚せざる社会主義者」とまで呼んで強調し、半分は評価している。同時に、政治を庶民の欲望の肥大化に使った点がマイナス面だったとも。
     一般的に評価が低い近衛へは、陸軍に利用されたとして割と同情的。一方で彼が自らを占領下でGHQに最も期待される指導者だと思っていた、のくだりはその後を知っているとため息が出る。真珠湾攻撃の通告の遅れは大使館内部の執務姿勢などの組織上の問題と信頼関係欠如という個人的な問題のためだとし、大使の野村には著者は好意的な評価をしている。

  • 2019/07 廣文館

  • 前作に続き読了。野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉などの記述が興味深く、一気に読んだ。

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著者プロフィール

1939年生まれ。「死のう団事件」「昭和史入門」「昭和の怪物」はじめ著書多数。 朝日新聞書評委員。

「2020年 『対立軸の昭和史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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