加藤清正 豊臣家に捧げた生涯 (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065149355

作品紹介・あらすじ

「賤ケ岳の七本槍」として羽柴秀吉と柴田勝家の決戦で頭角を現し、朝鮮出兵では太閤・秀吉の信任を得んがために鬼神のごとき働きをした加藤清正。だが、秀吉没後は石田三成と激しく対立。秀吉の遺児・秀頼を大切に思いながらも徳川家康に接近していくことになる。そして東軍と西軍が開戦するや、九州では孤立を承知で東軍に与する。黒田官兵と組んで優勢に戦を進めていたが、上方の関ヶ原ではわずか1日で雌雄が決してしまった。関ヶ原後に露骨になる家康の専横。秀頼を守ることだけを考えていた忠義の将の思惑が少しずつずれていく……。

感想・レビュー・書評

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  • 賤ヶ岳7本槍の一人として、秀吉に幼少より仕え功を挙げ、近世熊本の基礎を作った加藤清正。清正公として民に愛される清正の生涯はいかなるもであったか。あまり知らなかった文禄慶長の役の内容が充実している。

  • 丹念に調べ上げよく書かれた作品。現場の叩き上げらしく頑固で直情的な清正、吏僚派の三成とは水と油。関ヶ原では東軍として九州を席巻するが家康が天下取りの野心を表すと豊臣家の行く末を憂慮しながら病に臥せこの世を後にする

  • 久々の近衛さん。良く調べて書いてあるな、という印象。

  • 朝鮮出兵から関ヶ原へ。対家康政策で、清正の判断は正しかったのか! 本格長編歴史小説。

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー。主な著作に『上杉三郎景虎』『南部は沈まず』『長宗我部元親 』『北条戦国記』『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』ほか多数。

「2023年 『兵、北の関ヶ原に消ゆ 前田慶次郎と山上道牛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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