二度寝とは、遠くにありて想うもの (講談社文庫)

  • 講談社 (2019年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784065149881

作品紹介・あらすじ

テレビでも!Xでも!新聞でも!
メディアで話題の津村記久子!!

『やりたいことは二度寝だけ』からさらにパワーアップした、
脱力系エッセイ集第二弾!

*************************************

「女子」と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり、
「いい年」という言葉に委縮するけど、いなそうと思ってみたり。
「スイーツ」の行列に反発したり、
「便所飯」と「一人ごはん」の違いを考えたり。

あるいは、「友達がいなさそう」という評価に大きな疑問を呈したり。
はたまた、「無縁死」という死に方にもやもやしたり。

現代の言葉や身の回りの出来事について、
「話しかけられ顔」を自任する庶民派・芥川賞作家が綴る、
味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第二弾!

みんなの感想まとめ

現代の言葉や身の回りの出来事を独自の視点で切り取ったエッセイ集は、日常の中に潜むさまざまなテーマに触れ、読者に考えさせる力を持っています。著者は「女子」や「いい年」といった言葉に対する違和感を表現しな...

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、お仕事を辞められた後のエッセイ。

    後半はアートとサッカーの話だったのですが、名前やチームとかに詳しくなかったので、なかなか頭に入ってこなくて斜め流し読みになっちゃいました...。そしてどちらかといえば、前回のエッセイの方がインパクトあって私的には面白かっゴニョゴニョ...。

    ごめんなさーい、津村さん!それでも津村さんの本好きですよー!これからも読みますよー!

  • 初エッセイよりも先に読んでしまい、順番が逆になってしまった。
    1作目よりも文章が硬いというか、内容が難しかったように感じた。
    最初の方が親しみやすく、読みやすかったかなぁと思ったが、それでも面白く読了。

  • 津村さんの素朴な人柄が感じられるエッセイ。
    1つ1つが短く完結しているので、移動中にチマチマ読んだ。
    スポーツに関するエッセイもちらほらあり、今まで全く興味がなかったが今度見てみようかと思えた。

  • 似たようなものをもう一冊読んでる。作者のディセンデンツ(アメリカのパンクバンド、メロコアの元祖)好きは有名だが、ついにライブレポートが。
    「自分は女であれ、男であれ、どんな主人公の小説を書いている時にも、かならずあのやりきれなさと怒りを通過してきた人間について書いている、と思う〜その様子には、個人的な二者関係を超えた、人間と世界との軋轢が凝縮されている。そういう視点を提示してくれる表現はとても少ない」とてもメロコアを聞いた感想とは思えないが、なんとなくわかる。ディセンデンツは気になっていたが、もっと早く聞いていたら自分の人生も少しは変わっただろうか。

  • このタイトルに両腕つかまれ、
    ぶんぶん揺らされてしまった。

    あたしの幸せを感じるときランキングの
    殿堂入り寸前。
    それが、寝るということ。
    1日を終え、ベッドに横になる…
    この時期くらいになると布団にすっぽりおさまり
    あたたかい最高の位置を探す。
    あたしはそれを【ぬくぬくポイント】と呼んでいる。

    津村さんの布団への情熱は
    わたしなど足元にも及ばない神レベル。
    「布団への限りない敬愛」は
    もう声に出して笑ってしまった。

    なにげない日常の1コマを面白おかしく、
    かと思えば、やや重たさを感じるテーマを
    さらっと書いていたりする。

    津村さんとサシ飲みしながら
    話を聞いているような感覚でさくさく読めた。

  • 初めての作家さんでした。
    文章のリズムがよく面白くて「クスッ」を通り越し「プププー!」って声にだして笑ってしまったエッセイ本。
    4部構成になっており、津村記久子さんが展覧会について書く「素人展覧会(第一部)」は、作家さんが絵画や展覧会について書いているエッセイが好きな私には、思いがけなく出会えた感。
    中に、平成26年開催のターナー展(神戸市立美術館)についてあり、今年ターナー展来るじゃん!(国立西洋美術館)って嬉しくなりました。ぜひ、津村さんの感じたターナーを感じたい!
    また、いちいちグッズ紹介をしてるのも面白。

  • もう家にいるのに「家に帰りたい」と言ってしまう。わかりみが深い。消耗の仕方と回復の不器用さ加減が筆者と似ている傾向があるのだろうか。親近感が沸いた。ちなみに私もモネが一番好きな画家である。

  • 前作エッセイより大人しい感じ。
    淡々としてていい。
    ただやはり、津村さんの、物事一つ一つへの解像度が恐ろしく高い。それもは例えば、会社での裏紙の利用方法などといった、モノに対しても。
    大量に溜まってゆく裏紙を何とかしようとしてあぶらとり紙、雑巾、保水オブジェクトなどを試したとあったりですごいなー。
    私だったら裏紙はメモとしてしか使用法が思いつかないや。

    おそらくエッセイだけでなく雑誌連載を本書にまとめたのだろう、途中から美術展レポートがいくつか掲載されていてそれも面白い。全然知らない画家や器の展覧会に行っても「これぞ」的なものを見つけて描写してくれる。
    さらに販売されているグッズまで毎回記述してくれる着眼点、好きなグッズがあると小躍りして「これを買った」と書くのが津村さんらしい笑

  • 「君は永遠にそいつらより若い」を読んだ後にエッセイを読んだので、思考の端々にホリガイを感じて、確かにあの小説を書いた人だと思った。
    自分と近い感覚がたくさんあった。何かを祈ること、「味わい深い」を好きな形容詞にしていること、ロールモデルが持てなくて動物に行き着くところ。けれどもコミュニケーションへの姿勢は全然違って、友達関係に労を惜しまないと書ける人は強いと思った。
    エッセイを読んでエッセイを書きたくなったのは初めてだった。それだけで、この本に出会えてよかったと思う。

  • ◆ 明日などないぜ編みまくれ。

    ◆わたしならあたふたする。掛け値なしに。

    ◆ 「パイクエイジ」をライブで聴ける日が来るとは思っていなかった。自分は、女であれ男であれ、どんな主人公の小説を書いている時にも、必ずあのやりきれなさと怒りを通過してきた人間について書いている、と思う。「自分には助けられなかった」ことが疾走していく。それとどうしても折り合いが付けられないから、ただもう歌うしかない。その様子には、個人的な二者関係を超えた、人間と世界との軋轢が凝縮されている。そういう視点を提示してくれる表現はとても少ない。

    ◆ 時計は四時半を指していた。誰かが、早朝と真夜中の間のこの時間に、わたしをよく思ってくれている。午前四時半に読まれ、いいな、と思われる本。わたしはそれこそを目指しているような気がして、それはそれはうれしかったのだった。

  • 前作『やりたいことは二度寝だけ』よりもさらに淡々とした印象。前作の方がくだらなくて面白い。展覧会を取材した章は飄々としていて良い。

  • 緩いけどちゃんと毒を持った生き方でそういう所が良い。
    ローカル小話は共感できるとこもあって面白かった。

  • とても似たような感覚を持っている部分があり、共感したり笑い転げたりした。特に「本年もよろしくお願い致します」が好き。私も年賀状を書きながら毎年思うことだろう。

    引用 82ページより
    今年もわたしは、小さい遅刻をするでしょう。今年もわたしは、背後に誰がきてもコピー機を明け渡したりはしないでしょう。今年もわたしは、締め切り当日に「すみません明日になりそうです」というメールをお送りしたりするでしょう。今年もわたしは….…。ですがよろしくお願い致します、という不測の悪事の予約のような、悪びれに満ちた「今年もよろしくお願い致します」なのだった。

  • 前回のエッセイから3年後で、会社員を辞めてフリーランスになったので自由に時間が使えるようになったのに二度寝どころか海外ドラマにハマったとか‥

    布団への懲りない敬愛 
    布団のすごさとは、電気、ガス、石油は不要なまま、人間の体温のフィードバックのみで暖かくしてくれる素敵な人間の発明であると断言せざる得ない。
    に読んでる時期が冬という事もあり、拍手を送りたいくらい納得し、私も布団に話しかけて感謝の気持ちを述べて最後に「ふーとーん」と布団コールで締める。
    自分が少し幸福になったような気分になりそう!

    正しい死に方なんて誰も知らない
    「無縁死」について思うことを書いていて、自分が、無縁で死ぬ事が怖いのか、誰もいない部屋で腐ることが怖いのか、孤独な老後がこわいのかごっちゃにしてとらえているところがあるので、興味深く読めました。

    コロナになって世の中が変わっているので、コロナ前の世の中の感覚とは違ってきているという気づきもあり、前回よりも興味深い内容が多い本でした。

    ゆる〜い挿し絵を眺めるのが楽しい本でした。

  • クスクス笑いながら読了。
    「ンパパ」のお話や再び裏紙のお話など、微妙な境界線への共感が湧いて来る。

  • とりあえず、働く

  • 2020.10.14 97
    気軽に読めた。

  • 2020/5/25購入
    2022/12/30読了

  • 津村作品大好きだ〜!脳内だだ漏れ細かいことが気になって仕方がありませんエッセイ、分かる〜〜って頷きまくり。

  • 後半飛ばし読み。
    一つ一つの密度が高いので、少しずつ読み進める。
    通読に時間がかかったので、前半部分はあやふやに…
    たまにパラパラめくって読むのがちょうどいいかもしれない。

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。
2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2023年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞受賞、2024年「本屋大賞」第2位となった。
他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『ディス・イズ・ザ・デイ』などがある。

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