ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 191
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065151105

作品紹介・あらすじ

日本はすでに「移民国家」だ。この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加し、永住権を持つ外国人も100万人を突破した。2019年春からは外国人労働者の受け入れがさらに拡大されることも決まっている。私たちは「平成」の時代に起きたこの地殻変動を正しく認識できているだろうか? いま必要なのは、この「遅れてきた移民国家」の簡単な見取り図だ。「日本」はどこから来てどこに向かうのか?

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭に引用された文章はちょうど平成になった頃に書かれたものだが、きのう発表された文章だと言われても違和感がない。それぐらい普通の日本人の意識は30年変わっていないのだけれど、それとは裏腹に、この30年間で外国人労働者に門戸を開き国内の労働力となってもらうための仕組みは次々と追加され、在留外国人は数倍にも増えている。日本は日本人だけの国とナイーブに信じ、外国人を敬遠する雰囲気の建て前のままで、日本で働き暮らす外国人は急増して、しかも適切な社会保障や支援を受けられずにいる現実。それは終身(正規)雇用の会社員(+専業主婦のいる核家庭)という「ふつう」をナイーブに信じたまま、身分的に極めて不安定で長期的展望を描きにくい非正規雇用者が急増して閉塞している日本社会の現実とも二重写しにみえる。
    「移民(外国人労働者)」の問題は決して他人事ではなくそのままわがことであるのだという結びまで、ぜひ多くの人に読んで理解してもらいたい…移民には興味がない人のほうが多いかもしれないけれどせめて終章だけでも目を通すべきだと思える一冊だった。

  • つまらん。
    というのも、新時代の日本「論」になってない。単なる統計データの羅列で、目がすべるなんてもんじゃない。政府の白書かよ。
    役人ならそれでいいが、いやしくも「ライター」「NPO関係者」を名のるなら、「30年前から進行しているにもかかわらず、一般の人々にはいまだ知られていない重大事態」について、かれらの興味を引けるような文章を心がけるべきだろう。講談社現代新書でこのタイトル、この著者略歴なら、手に取った人は何を期待するか。まさか、わからないとは言わせない(わからないならライター失格である)。
    データが知りたきゃ白書を当たる。あんたの仕事はそれじゃないだろう、と言いたい。

    2019/5/20~5/21読了

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=340338

  • 移民の問題点についてももっと触れて欲しかった。

  • 意見に合わせてのデータ紹介でなく、データに基づく分析という点がよい。問題は私たち先住者がどれほど他者の人権を尊重できるかだ。

  • 日本に住む外国人の方の急増や2018年のいわゆる「特定技能」という在留資格の創設などもあり、興味があったのでこの本を手に取りました。
    在留資格のことなど、これまであまり理解できていなかったのですが、簡潔に整理されていてとても分かりやすかったです。とくにそれぞれの在留資格間の関係性や、そこに「特定技能」がどのように埋め込まれるものなのか、といった点です。
    個人的には日本政府がいつまでも「外国の方を便利に使いたい、制度さえ作ればいくらでも来てくれる」というスタンスを今でも取り続けている(いろいろな方面へのポーズの部分があるにしても)のがちょっと信じられないです。いろいろな国で蓄積された取り組み(成功も失敗も含めて)も大いに参考にできるはずなので、今からでも遅くないですし、継続して考え続けてほしいです。

    日本に住む誰しも関係があり、考えていかないといけないテーマであるので、新書という媒体にとても適した内容だったように感じました。

  • 日本で暮らす外国人の実情がきちんと整理されていた。
    この3年で3倍というのはすごいスピード。

    これだけ劣悪だと、日本で暮らす=ブラック企業に入るようなもので、優秀な人が来ない。優秀な人が日本で暮らしたいと思うような制度にすべき。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2516/K

  • 日本で暮らす外国人の事情について。今後の社会を考える上でも、知っておきたい内容だと思います。

  • よくまとまっているが、いわゆるリベラルの論理の限界を越えられていない。

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