- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065153666
作品紹介・あらすじ
《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/このほかに、街並や名所を語る《古い街、新しい風》、地元の三文豪に触れる《ふりむけば鏡花》、歴史や地名を説く《加賀百万石の面影》、能登や富山の旅にも話しが及ぶ《北陸ひとり旅》など。
《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/《古い街、新しい風》浅野川に沿う古い街・主計町には「くらがり坂」という坂がある。そばの金沢文芸館には「五木寛之文庫」がある新しい建物。海沿いに足を延ばせば、北前船で活躍した加賀商人の栄華の跡がうかがえる。/《ふりむけば鏡花》金沢では三文豪という言葉がよく聞かれる。徳田秋声、室生犀星、泉鏡花の三人だ。特に泉鏡花の仕事は魅力的で、浅野川の下町的文化に育まれた世界とも言える。三文豪の記念館もそろっている。/《加賀百万石の面影》金沢の人たちは加賀百万石の城下町ということを誇りにしている。前田利家という戦国武将が進駐してからの歴史でもある。地名の由来は、砂金を洗った「金洗沢」と呼ばれた泉の名前に由るらしい。/《北陸ひとり旅》一時期住んでいたこともある金沢。著者はいまでも泉鏡花賞などで頻繁に金沢を訪れる。その途次には「内灘」など日本海の風景があり、夜行寝台列車「北陸」のことも忘れがたい。富山土産は「鱒寿司」がいい。
感想・レビュー・書評
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北陸新幹線開業以来、金沢はいまも大人気。その古き良き街をエッセイで巡る極上の金沢案内!
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知っているつもりの金沢の
少し前、もっと前、遠い昔
前田利家が金沢入りするその前の
昔の金沢について知ることができ
その深い歴史に、かつて見た金沢の街を
しみじみと思い出した。
知らない表情を見たような。
柳宗悦の「見て知りそ 知りて な見そ」の
文句が心に残った。
この言葉を胸に、改めて、また金沢の街を訪れたい。 -
金沢本として買った。五木さんの本、初めて読んだが、教養の深さを改めて、感得した。金沢に、また行きたくなる。
著者プロフィール
五木寛之の作品





