かみさまのおはなし

  • 講談社
3.67
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本棚登録 : 80
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065154052

作品紹介・あらすじ

平成の皇后・美智子さまが新天皇に読み聞かせをした、おさない子どもたちのための『古事記』が、新しい時代、令和を迎え、80年ぶりに復刊されます。変わることなく伝統を受け継いでいくため、皇室が大切にしてきた「読書」。世代から世代へと伝える、読み聞かせの力の大きさを、この本は再発見させてくれるでしょう。巻末には、皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏が皇室の読書教育について解説した「美智子さまと子どもたちの本棚」を掲載します。

この「かみさまのおはなし」は、昭和15年(1940年)に刊行された、『古事記』をわかりやすい文章に置き換えた子ども向けの読み物『カミサマノオハナシ』を復刻したものです。原作者の藤田ミツ氏は、大阪で、文字通り亡くなる寸前まで、自身が経営する幼稚園において子どもたちの教育に情熱を注いだ女性であり、この本を園児たちに読み聞かせることで、古典文学の素養を養わせ、日本の国の成り立ちを伝えました。

そして注目すべきは、この本が、平成の皇后・美智子さまが、幼き日の皇太子、つまり令和時代の天皇陛下に読み聞かせをした本であることです。さらに言いますと、平成の天皇ご自身が、幼少期に親しんだ本でもあります。

改元で沸く日本。昭和から平成、そして新時代・令和へと受け継がれた「皇室の根っ子」に触れる一冊が、80年の時を経て復刊されます。

巻末には、皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏が皇室の読書教育について解説した、「美智子さまと子どもたちの本棚」を掲載します。美智子さまが、子ども部屋の書棚に置いた書籍の数々。そのラインナップとともに、知られざる皇室の子育て秘話をたっぷりとご紹介します。

気の遠くなるような年月を経ても変わることなく伝統を受け継いでいくため、皇室において、親から子への教育の場には、つねに「読書」がありました。活字を通して世代から世代へと伝える、読み聞かせの力の大きさを、この本は再発見させてくれるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 現天皇がこどもの頃母・美智子上皇后と一緒に読んだという日本神話の令和版。なぜ今わざわざこの本を復刊させたのか?

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=14461

  • 日本人として、神話を知り、国に思いを馳せることは大事なことだと思う。
    子供たちにも読める、このような神話の本がたくさん読まれればいいと思った。

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著者プロフィール

ジャーナリスト、文化学園大学客員教授。
1934年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、日本テレビ放送網入社。報道情報系番組を担当。1980年、担当ドキュメンタリー「がんばれ太・平・洋 新しい旅立ち! 三つ子15年の成長記録」で日本民間放送連盟賞テレビ社会部門最優秀賞受賞。昭和天皇崩御報道の総責任者などを務める。1995年『愛新覚羅浩の生涯』(読売新聞社)で第15回日本文芸大賞特別賞受賞。著書に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』(こう書房)、『とっておきの美智子さま』(マガジンハウス)、『心にとどめておきたい美智子さまの生き方38』(朝日文庫)など多数。


「2021年 『美智子さま いのちの旅 ―未来へ―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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