酔芙蓉

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 41
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065155592

作品紹介・あらすじ

武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。

長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。
手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。
その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。
低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。
だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。

守るべきは心か、家か--
ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--
高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。

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  • 「酔芙蓉」篠綾子著|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/258318

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    武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。

    長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。
    手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。
    その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。
    低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。
    だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。

    守るべきは心か、家か--
    ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--
    高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000321805

  • 保元の乱、平治の乱、そして平家隆盛滅亡へと移り変わる世を公家の立場から描いた作品。主人公2人の公卿を酔芙蓉という花に例えて男色の世界を妖しく?書かれています。院政期のこの時代、男色は普通によくある話だったのでしょうか。女君はもちろん男君も一門の為や権力欲などで上つ方に翻弄されたのでしょうね(美形限定)。作者の初期に書かれた、春に夜の夢のごとくー新平家公達草子につながるお話でした。中々感情移入し辛い作品でしたが、時代の流れの状況が分かりやすく良い。ここでも悪左府頼長は良い描かれ方をされてた。やっぱり切ない。

  • 一番辛いのは、視点の揺れ。忠雅視点が常盤視点になり、忠雅視点に戻って第1部終わり。第2部は隆季視点。家成の回想シーンは当然だけど家成視点。常盤視点に呈子視点と目が回る〜

    忠雅と頼長の関わりは純粋と言えば聞こえはいいが、このご時世に浮世離れ過ぎ。なんで忠雅が頼長と隆季の間を取り持つのかもさっぱりわからん。三者とも得をしないよね?まあ忠雅はボンボンだし。父を早く亡くしたとは言え、義父・家成の庇護下で順調に出世するし。

    末茂流の為に引き裂かれた隆季と呈子だけど、更に前の世代の家成と得子も鳥羽院に踏みつけられていたし。

    清盛と隆季の奇妙な盟が印象的…ホンマかいな。
    清盛と常盤の因縁はかなり凝ってるけど、軍記物から持ってきてないか?
    忠通と頼長の摂関家当主争いはかなり史実に忠実かと。保元平治の乱って、こういう流れだったのね。

  • 保元、平治の乱
    貴族から武士の時代のターニングポイント

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著者プロフィール

1971年埼玉県生まれ。東京学芸大学卒業。2000年、第4回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。19年、『青山に在り』で第1回日本歴史時代作家協会賞(旧・歴史時代作家クラブ賞)〈作品賞〉を受賞。主な著作に『義経と郷姫 悲恋柚香菊河越御前物語』、『白蓮の阿修羅』、『酔芙蓉』、『天穹の船』、シリーズ作品に、17年に第6回歴史時代作家クラブシリーズ賞を受賞した「更紗屋おりん雛形帖」ほか、「代筆屋おいち」、「江戸菓子舗照月堂」、「絵草紙屋万葉堂」、「小烏神社奇譚」など多数。

「2021年 『青山に在り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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