少女は鳥籠で眠らない (講談社文庫)

  • 講談社 (2019年7月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784065155639

作品紹介・あらすじ

15歳の少女に淫行をしたとして21歳の家庭教師が逮捕された。 家庭教師は示談条件である接近禁止を拒否し、起訴は免れない状況に。困惑する新米弁護士の前に現れた被害者少女は、弁護士を振り回し予想も出来ない行動に出る。法と対峙して生き抜く者たちを、 現役弁護士が感動的に描く連作リーガル・ミステリ!

目次
黒野葉月は鳥籠で眠らない
石田克志は暁に怯えない
三橋春人は花束を捨てない
小田切惣太は永遠を誓わない

「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の連作リーガル・ミステリ!

みんなの感想まとめ

法と人間の葛藤を描いた本作では、新米弁護士が多様な依頼を通じて成長していく姿が描かれています。性犯罪や殺人、離婚、相続といった重いテーマに直面し、被害者や加害者の複雑な背景を理解しながら、彼は法の奥深...

感想・レビュー・書評

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  • 新米弁護士木村の成長譚。案件は性犯罪,殺人,離婚,相続。息子の命や娘の親権など目的の為に手段を選ばない人々に振回される。被害者少女が弁護人を利用し法律の抜け穴のような手段で大人を黙らせるのが圧巻。

  • 若手弁護士と4つの依頼のお話
    弁護士というと、なるのが難しくて給料が高い憧れの仕事、被疑者の不当な罪を軽くしたり正義の味方という漠然としたイメージしかなかった。

    しかし弁護する相手は善人でない場合もあれば、理解できない場合もある。そしてこの本では主人公が新人であり人間味がありすぎる故に解決後に真実が「見えてしまう」ということがある。そうなると、自分の行った弁護は正しかったのか、葛藤が生まれる。そう言った後味の悪い事件もあれば、最終章の「小田切惣太は永遠を誓わない」のようにジンとくる話もあり、読んでいてマンネリ化しないのが良かった。

  • 面白かった!
    ドラマとかになりそうな短編集

  • *「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の連作リーガル・ミステリ!*

    ほぼ初読みの作家さんでしたが、新鮮!面白い!
    「絶対に欲しいもの」のために、常識や倫理を超えて行動する依頼人たち。
    その覚悟と信念がブレない所に高潔さを感じるし、自分では思いつかない展開とオチにため息が出ました。

    そして、一度目は面白さに一気に読みでしたが、改めてじっくり読むと、それぞれの歪んだ愛の深さがひしひしと伝わって来て背筋がひやり。読後感の違いも癖になる連作でした。
    他の作品も読んでみたい。

  • 思ったほどの驚きはないのは正直なところですが、リーガルながら法廷が出てこないのは新鮮でした。
    主人公は依頼人に感情移入しがちですが、人らしさがあって個人的には好きです。
    先輩にあたる高塚との違いが明確で、だからこそかみ合う部分もあったのも良きポイント。
    続編はもっと面白いといいな……(小声)

  • 純粋なミステリとしての評価だけじゃないから申し訳ないけど、未成年者と成年との性的な関りを肯定的に描いてるだけで無理。1作だけならまだしも4作中2作ってもはやそれは主題の一つだよね。解説の人も「アメリカなら…」ってピントのズレたこと仰ってて、いや、アメリカではむしろもっとぎっちり罪に問えるんじゃ?『あるスキャンダルの覚え書き』とか何の話だと思ってるんだろう。

    あと(そこはさすがに業務として依頼人ときちんと意思疎通しておくべきなんじゃ?)って感じの大事な事柄をぬる~っと放置してないと成り立たない”謎”とか”どんでん”が散見されて、その為か登場人物もなんかぬる~っとしたイラっと来るタイプ(失礼)が多かった。

  • あまり魅力的ではない主人公。4つの短編もテーマに沿った展開という感じ。

  • 新人弁護士木村が4つの依頼に取り組み、法律や弁護士を巧妙に利用する依頼人の裏が解き明かされていく連作リーガル・ミステリ小説。
    流石著者が現役弁護士だけあって、法律の抜け穴というか、こんな法律の使い方があるのか!というエピソードばかりで、面白かった。
    ただ、ミステリ小説としては、全体的に何かすっきりしない読後感だった印象。「石田克志は暁に怯えない」や「小田切惣太は永遠を誓わない」は、本書で取り上げられている分野の法律にそんなに詳しいわけでない自分でも、途中でオチがわかってしまい、なんでプロの弁護士である主人公が全然気付かないのだろうと感じてしまった。

  • 「黒野葉月は鳥籠で眠らない」を改題。
    元の方が良かったと思うのは私だけ?
    面白かった。

  • この方の作品は初めて。木村弁護士の30年後を見てみたい。

  • 弁護士、法律と聞くと、とてもお堅く難しい印象を受けるが、面白く読み終えた。法律の事にきちんと触れているけれども、わかりやすかった。織守さんの本は数冊読んでいるが、現役の弁護士さんだと言うのは初耳。そりゃあね、分かりやすく書かなくちゃな、さすがプロです。
    読んで特に思ったのは、人間の大切なものも、その守り方も人それぞれ。自分らしく生きて、自分のやり方で自分の大切なものを守るのも、大切なんだなぁと。

  • 4篇からなるリーガルミステリーはまずまず。最後のはわかりにくかった。

  • 新米弁護士を通してみる人間模様。短編の形になっていて電車などで簡単に読めるのがいい。個人的には黒野葉月は鳥籠で眠らないと三橋春人は花束を捨てないが好きです

  • 前半二編がすごく良かった。導入直後からキャラも問題点もはっきりしていて分かりやすく、まっすぐ話が進み、そしてラストは真っ向から解決策を喰らわせてくるのが読み心地よかった。しかし後半にも恋愛と相続が続いてしまったのが前半とネタ被りに思われて残念だった。もっと丸っきり別の民事トラブルを描いて欲しかった。たとえば保険金詐欺とか騒音問題とか著作権侵害とか。星4つの評価は前半のみ。

  • 法律を少しでも学んだことのある人にとっては、すごく面白いと思う。

  • 4作からなる連作短編。初めて読む作家さんだが,さすが弁護士だけあって,どの作品も外れのない緻密なリーガルミステリだった。全編を通して人は強く,そして怖い生き物であることを実感する。もし続編が出たなら必ず読もう。それほど面白い一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    15歳の少女に淫行をしたとして21歳の家庭教師が逮捕された。 家庭教師は示談条件である接近禁止を拒否し、起訴は免れない状況に。困惑する新米弁護士の前に現れた被害者少女は、弁護士を振り回し予想も出来ない行動に出る。法と対峙して生き抜く者たちを、 現役弁護士が感動的に描く連作リーガル・ミステリ!

  • 法律とは何か?
    面白い。

  • シュールリアリズムリーガルミステリー。   
    これは面白かった。   
    中編4つそれぞれオチが秀逸。    
    この現実であり得そうであり得なさそうでありそうな感じが堪らない。

  • 4話とも、弁護士さんならではの着地点ではないだろうか。
    自身は法律を調べるほど切羽つまった状況になったことがないし、
    今回、知り得たことを現実に生かす機会も恐らくない。

    関係性は異なるけれど、いずれも深くかけがえのない愛の形。
    (ここを解説するとネタバレになりそうなので省略)
    受けた側の想いが語られないまま、推測で終わる話もある。
    届くべき相手の心の支えとなることを信じたい。

  • 新米弁護士と先輩弁護士が知る、法の奥にある四つの秘密。傑作リーガル・ミステリー。

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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