悪の五輪

著者 :
  • 講談社
3.21
  • (2)
  • (7)
  • (9)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 73
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065156414

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 翌年に東京オリンピックを迎える1963年。映画好きなヤクザ人見稀郎は親分よりあることを頼まれる。オリンピック映画を監督することになっていた黒澤明は降板し、その後釜として錦田という中堅の監督にさせようと。人見は映画興行界を一人爆進する。多方面より横やりが入る、利権が絡み合い、監督は誰の手に。
    戦後の復興、昭和を舞台に、実在の人物も絡めていますね、それが真実味を帯びさせているし、オリンピックの影ドロドロ、目が離せませんでした。人見の映画愛、一人突き進む姿、ハードボイルドでなかなかヤクザっぽくないね。楽しめました。時代なのかなあ。私はその時は知らないけれど、そういう時代なんだと物語の世界だけれど想像しつつ味わえました。オリンピックには、悪が潜んでるんだって、今回はどうなんだろうね、

  • 途中までは星5つだったけど…
    わかっちゃいても結末の転落は辛いわな、この話じゃ捲土重来もありないし。

    しかし、「公案研究会」ってのは、どうなのよ。
    立正佼成会と字数を合わせて、かつ、「公」の字を入れ込んだんだろうけど、現世利益とは程遠い禅宗にするのが、皮肉なのか逃げなのかよく判らないところですな。

  • 月村了衛『悪の五輪』読了。昭和の東京五輪の記録映画の監督に無謀にも三流監督をねじ込まんとする一介のヤクザが権謀術数を駆使して利権に群がるヤクザ、映画界、政治家、財界の怪物たちと渡り歩いていく。主題からして必然的に敗北に行き着く物語なのだけれどそこを魅力的に描く月村先生の技量に感服。

著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年「機龍警察」で小説家デビュー。2012年「機龍警察 自爆条項」で第33回日本SF大賞を受賞。2013年「機龍警察 暗黒市場」で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2015年「コルトM1851残月」で第17回大藪春彦賞を受賞。2015年「土漠の花」で第68回日本推理作家協会賞を受賞。

「2018年 『水戸黄門 天下の副編集長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

悪の五輪のその他の作品

悪の五輪 Kindle版 悪の五輪 月村了衛

月村了衛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする