ゴミ清掃員の日常

  • 講談社
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感想 : 109
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  • 本 ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065156728

作品紹介・あらすじ

《重版連続でたちまちシリーズ累計10万部!》
ゴミのエッセイまんが、各メディアで話題も収集!

最近の著者出演一覧
★6/11 読売テレビ 「ダウンタウンDX」
★5/24 フジテレビ 「ワイドナショー」
★5/20 日本テレビ 「Oha!4 NEWS LIVE」
★5/10 東京都公式動画 小池都知事と対談
★5/10 日本テレビ 「シューイチ」
★5/1  NHK 「シブ5時」
★5/1  TBS系 「ゴゴスマ」
★5/1  フジテレビ 「めざましテレビ」
★5/1  TBS系 「グッとラック!」
★4/21 テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」
★4/21 テレビ朝日 「モーニングショー」
ほかテレビ・雑誌・Webメディアで大反響!

ゴミ清掃芸人・滝沢秀一が自身の経験をもとに、
おもしろくて、ためになるゴミの話をつくり、
まったくの素人の滝沢の妻がまんがにしました。

【本書の内容から】

「読むと分別したくなる」
・使い捨てカイロ、ビデオテープ、CD、保冷剤、それぞれ何ゴミの日?
・きちんと分別されていないゴミ集積所に隠された秘密とは…?
・ペットボトルはキャップとラベルを除いて捨てた方が好ましい理由は?
・本当にあった驚きゴミとは!?

⇒その答えはこの本にあります!

「家族の話に思わず、ゴミ泣き。」
第2子も生まれ4人家族になった滝沢家。
しかし、母・友紀さんが産後うつで入院することに。
父・母・長男・長女の4人がバラバラに暮らすという危機が訪れる……。
何気ない日常のたいせつさも描いています。


売れない芸人・マシンガンズの滝沢は家族を養うためにゴミ清掃員に。
何気ない暮らしの中で見つけた。
面白くてためになるゴミ知識と消費税分くらいの小さな幸せをお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • マシンガンズという芸人コンビの滝沢秀一(原作構成)と妻の滝沢友紀(漫画)の共著
    以前アメトーーク屋ワイドナショーで紹介され気になっていた。
    ゴミ清掃員になるいきさつやゴミあるある、家族や周囲の方とのやりとりがイキイキと描かれています。
    担当編集の塩田さんが有吉弘行さんとお会いしたいためにオファーしたといういきさつや漫画初挑戦の友紀さんとの共同でつくり上げた本、隅から隅まで愛情を感じます。
    可燃ごみに不燃ごみが混じった場合、焼却炉の中に不燃物がたまるので手作業で掻き出す作業は200から350万円かかり税金で賄われる、給料日後やイベント後などにゴミが増える周期がある、可燃ゴミにスプレー缶が混じると清掃車が燃える、ちゃんとゴミ袋の紐は縛ってほしい、汚れたペットボトルは可燃ゴミに分けてほしいなど、ためになる知識が満載。
    ゴミで人となりがわかるらしく(年代や嗜好、生活水準など推理できるようです!)、地域の品格や治安なども目安になりそう。

    できるだけ自分の殻をつめこんでごみ収集の日が暮れていく(ベルガモット作)
    私の住んでいる地域は夜回収なんです できるだけゴミは少なくなるよう努めます

  • 芸人だけでは生計が立たず、ゴミ収集業に関わっている筆者について、奥さんが漫画を書いているエッセイ。

    好きな芸事だけで生きていけないということは大変なことなんだなと思う。

    ガンで亡くなった30代働いていた仲間(内山さん)の言葉が印象的
    _____
    「オレ思ったんす 苦しんで闘病する姿より死ぬ前日まで働いている姿を子供には見せたいなって」
    「美しいとか綺麗とか考えている暇あったら、そのスペースを子供のことで埋めたいっすねぇ」
    彼は有言実行した 亡くなる前日までではなかったが 内山さんは亡くなる3日前まで働いたそうだ
    _____

    この本の最後の方の筆者の言葉

    _____
    そうだ 答えは自ずと見えてくる 自分できめつけちゃいけない
    待つんだ 目の前のことを一生懸命こなして 日常に戻る日をとにかく待つんだ まつっことは受け身の選択肢じゃない
    内山さん
    最後まで清掃員として働いたね
    あんたに教えてもらって改めて思うよ
    日常を送ることはとても強いことだね
    すげーな内山さん
    _____

  • ゴミ清掃員として働く滝沢さんの日常をコミックにしたエッセイ。
    絵心があるということでマンガ部分を描くことになったのは、なんと滝沢さんの妻・友紀さん。
    コマが詰まっていてすこし読みにくさはあるけれど、それがかえって、ひとつひとつの話をゆっくり読める要素にもなっている。

    夫の滝沢さんはゴミ清掃員かつ芸人さんなので、この本に笑いを求めて読まれる方もいるかもしれない(ちなみに表紙には滝沢さんが芸人であるという情報はなく、読んでみてはじめてわかる)。
    しかしこの本は笑いよりも、ゴミ清掃員という仕事に誇りを持って働いているひとりの人の日常をかいた本であり、小ネタにクスッとすることはあったけれど、むしろ心がじんわりすることのほうが多かった。
    ゴミ清掃員の方が、どんなところに苦労されていて、どんなところに感動しているのか、またゴミから見える人間模様の観察も、なるほどとおもうことが多かった。

    滝沢さんは他にもゴミについての著書を多数書かれている。
    「文章だと手に取りにくいなあ…」とおもわれていた方は、こちらのコミックエッセイから読まれるとよいかもしれない。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ゴミを回収してくれる人のことがわかると、もっとちゃんとゴミを出したくなる。
    ゴミの出し方についても本当にタメになる記述ばかりで、例えば油で汚れているPET表記のボトル(PETって書いてあるけど汚れが落ちないのでリサイクルできないから、PETでは出せない!)の捨て方などは、「間違って出してて本当にすいません!!!!!」とおもった。

    どんな仕事もそうだけど、相手は人間。
    わたしは黙って仕事してりゃいいんだよ!という時代は過ぎたとおもっていて、堪えるよりもむしろ、こんな仕事してます!こんなところに困ってます!こんなところにほっこりしてます!というのを、どんどん伝えていったほうがいいんじゃないかなとおもう。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    滝沢さんはTwitterをされていて、ゴミの分別について写真つきでわかりやすいツイートをされているので、よかったらのぞいてみてほしい。
    また前に放送されていた「しくじり先生」にも先生としてご出演されており、そのときに見聞きしたゴミの話が衝撃的だった。
    この放送はとてもわかりやすく、タメになる回だったので、もう小学校の授業で流してほしいくらいだった。
    たまたまその頃、下の娘が学校でゴミについて学んでいるときだったので一緒に放送を見たのだが、娘は見た内容についてノートにまとめていて、学校でクイズにして発表したらしい。

    滝沢さんのおかげで、前よりももっとゴミ分別を意識するようになったし、ラベルをよくみたりわからないと調べたりするようになった。
    すると子どもたちも前よりもラベルを見るようになり、分別間違いが減ってきた。親の背をみて育ってるな(笑)よしよし。

  • 売れないお笑い芸人を続け、妻子も持った。足りない生活費を稼ぐために著者が選んだのは、ゴミ清掃員。いや、そこはお笑いで一攫千金を狙おうよ、って余計なことを言いたくなるけど、人にはそれぞれ、好きなこと、ゆずれないこと、そして生まれ持った才能がある。ゴミ清掃員の稼ぎで妻子を養い、芸人としての成功を夢見ることが著者にとっての幸せであり、それが著者の日常なのだ。

    「これでいいのだ」と断言し、儲からないお笑いライブに出場する著者と、彼を家事で支え、本書のイラストを提供する妻。いろいろな家族があって、いろいろな幸せがあるのだなと思う。

    そんなほっこりする家族ドラマと並行して語られるのが、ゴミに対する豆知識と出会った清掃員仲間たちとのエピソード。普段、適当なゴミ分別への意識に反省し、気にすることがないゴミ清掃員の苦労に感謝するきっかけを与えてくれる。

  • 「このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景」のマンガ版です。
    内容的にはほぼ同じですが、より気楽に読めます。
    こちらのマンガ版には+αで家族の話がありましたが少し切ない気持ちになりました。
    これらの本が売れて収入が増えたでしょうが、滝沢一家のことだから相変わらず質素に暮らしているのでしょうね。

  • 決まった曜日にゴミを回収してくれる。本当に暑い日も寒い日も、感謝です。ゴミを出すとき気をつけたいなと思いました。


  • 読んで良かった。
    ゴミ清掃員の方の日常て考えたこともなかった。

    分別はしてるけどペットボトルそのまま捨ててたよ!
    包装もはがした方がよいとか、知らなかった…。自分でちゃんと調べてなくて反省したけど、もっと分かりやすい教えてほしいとも思ったなぁ…!

  • まだThe Second で再ブレイクする前の作品。
    終盤の滝沢さんの苦しさや辛さが伝わってきて泣いてしまった。

    本当に再ブレイクして良かったですね。

  • ゴミと清掃員の話かと思いきや、人生観や子どもからの気づきもあり、ゴミを取りまく人々の話でもあった。
    なんとなーく出してるゴミから人生や生活が見えるっていうのは少し恐ろしいと感じた。
    時々ある「みてるよ」という目のイラストコマがリアルでどきりとさせられる。



    著者に一点ツッコミたくなったのは「ガキ」の話。
    「幼児にゴミは人気だけど、小学生は臭いと嫌がる」といっていたけれど、私の小学校では人気だった。ゴミの工場に行って見学した時も興奮しっぱなしだったし、周りの子たちもキラキラと目を輝かせていた。もちろんゴミを捨てに行くのは少し嫌だったけどちゃんと捨てにいっていた。普段の生活にゴミ捨てが組み込まれているかにもよるかも。
    今思えば私のいた地域はコミュニティがしっかりしていて大人同士も結構つながりがあった。そして本書で著者も言うようにある程度の収入がある世帯が多かった。だから子どもたちもゴミへの意識が高かったのかもしれない。

    興味はあっても分別は分からず困ってしまうことが多い。ビンカンペットボトルを一緒に捨てていることに気付いた。

  • 大きな環境問題はたくさんあるけれど、まずは身の回りの小さなゴミのことから一人一人が考えて、行動していかないと、と思わされます。
    危険が伴うお仕事なので、なかなか体験できるものではないと思うけれど、子どもたちに「自分が出したゴミがどうなっていくのか」はしっかり見せて、理解させたいと思いました。
    でも子ども達は意外とわかっていて、年配者の方が食べ切れなかった物や溜め込んだ結果劣化してしまった物を「仕方ないわね〜」とゴミにしてしまってるような気もします。
    誰もがゴミを出さずに生きられない(と思われる)なら、自分の行動を真剣に考えないと。

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著者プロフィール

1976年、東京都生まれ。1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年から芸人を続けながらゴミ収集会社に就職。『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)などゴミ収集の体験記を数多く出版。「THE MANZAI」2012,14年認定漫才師。2020年、環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。ゴミを減らす活動や、SDGsに関するさまざまなアクションを共有・実践できるオンラインコミュニティ「滝沢ごみクラブ」を開設。

「2023年 『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日 アクション!今日も、身近なSDGs!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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