FGOミステリー 惑う鳴鳳荘の考察 鳴鳳荘殺人事件 (星海社FICTIONS)

著者 :
制作 : 本庄 雷太  TYPE-MOON 
  • 講談社
3.29
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本棚登録 : 98
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065157008

作品紹介・あらすじ

FGO×本格ミステリー

「Fate/Grand Order」イベント「惑う鳴鳳荘の考察」を、円居挽が公式ノベライズ!

感想・レビュー・書評

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  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★☆☆ 3
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》72 B-

  • 2019/06/22読了

  •  同日発売された『虚月館殺人事件』と同じく、アプリゲーム『Fate/GrandOrder』のノベライズ作品。期間限定イベント「惑う鳴鳳荘の考察」は2019年の5月半ばから末まで配信され、シナリオは『虚月館』と同じく作家・円居挽が書き下ろした。

     2回目となるミステリイベントだが、主人公が実際に事件に巻き込まれた『虚月館』とは異なり、今回起きる殺人は劇中劇の中で発生する。とある事情で映画撮影をすることになったカルデア一行は、紫式部を監督・脚本に据え撮影を始める。しかし、肝心の紫式部が脚本をアウトプットしないうちに昏倒してしまうのであった。タイムリミットが迫る中、演者たちは先の展開を予想しながら撮影を続行する…。
     つまり今回推理するのは事件のトリックではなく与えられた脚本の「続き」なのである。プレーヤーの中には米澤穂信の『愚者のエンドロール』を連想する人も多かった。

     ちなみに紫式部が昏倒した件については推理するまでもなく犯人は発覚する。(カルデア内の不祥事は、モリアーティ、カエサル、パラケルスス、天草四郎、と順番に問い詰めていけばだいたい解決するのである。)

     イベントの終盤には映画の出演者に扮した英霊たちがそれぞれの脚本を作り、プレーヤーの投票で一つの結末を選ぶという展開になった。イベント終了後にはアーカイブで投票で落選したシナリオも読めるようになったが、私のようなものぐさには小説ですべてのシナリオを一気に読めたのはありがたい。また、ノベライズ限定のエピローグも抜かりなく用意されている。
     ひとつの物語にいくつもの結末を用意するという、作者の構成力が光る物語だった。

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著者プロフィール

1983年、奈良県生まれ。京都大学卒業。京都大学推理小説研究会に所属し、2009年に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXよりデビュー。同作から始まる『ルヴォワール』シリーズ(講談社)のほか、『キングレオの冒険』(文藝春秋)、『シャーロック・ノート』(新潮文庫nex)などの著作がある。

「2019年 『FGOミステリー 翻る虚月館の告解 虚月館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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