FGOミステリー 惑う鳴鳳荘の考察 鳴鳳荘殺人事件 (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065157008

作品紹介・あらすじ

FGO×本格ミステリー

「Fate/Grand Order」イベント「惑う鳴鳳荘の考察」を、円居挽が公式ノベライズ!

感想・レビュー・書評

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  • こんな話だっけ第二弾。映画作りとラストを推理するというのは覚えていたけれど、源氏物語の再現という肝心なところを忘れていた…。あと覚えていたのは映画の中のアーラシュとオジマンディアスの主従関係かなぁ。ジャンヌかわいいなぁ。

  •  前作に比べ、さらにメタ度が増す。そもそもFGOを偉人や歴史の2次創作としてとらえると、この作品は何次創作になるんでしょうね?ってなった。
     巻末の言葉がミステリだけではなくFGOをリスペクトしていて好き。

  • 絵はきれいです。ゲーム本編とは違う内容になっています。

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★☆☆ 3
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》72 B-

  • 2019/06/22読了

  •  同日発売された『虚月館殺人事件』と同じく、アプリゲーム『Fate/GrandOrder』のノベライズ作品。期間限定イベント「惑う鳴鳳荘の考察」は2019年の5月半ばから末まで配信され、シナリオは『虚月館』と同じく作家・円居挽が書き下ろした。

     2回目となるミステリイベントだが、主人公が実際に事件に巻き込まれた『虚月館』とは異なり、今回起きる殺人は劇中劇の中で発生する。とある事情で映画撮影をすることになったカルデア一行は、紫式部を監督・脚本に据え撮影を始める。しかし、肝心の紫式部が脚本をアウトプットしないうちに昏倒してしまうのであった。タイムリミットが迫る中、演者たちは先の展開を予想しながら撮影を続行する…。
     つまり今回推理するのは事件のトリックではなく与えられた脚本の「続き」なのである。プレーヤーの中には米澤穂信の『愚者のエンドロール』を連想する人も多かった。

     ちなみに紫式部が昏倒した件については推理するまでもなく犯人は発覚する。(カルデア内の不祥事は、モリアーティ、カエサル、パラケルスス、天草四郎、と順番に問い詰めていけばだいたい解決するのである。)

     イベントの終盤には映画の出演者に扮した英霊たちがそれぞれの脚本を作り、プレーヤーの投票で一つの結末を選ぶという展開になった。イベント終了後にはアーカイブで投票で落選したシナリオも読めるようになったが、私のようなものぐさには小説ですべてのシナリオを一気に読めたのはありがたい。また、ノベライズ限定のエピローグも抜かりなく用意されている。
     ひとつの物語にいくつもの結末を用意するという、作者の構成力が光る物語だった。

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著者プロフィール

ミステリ作家。1983年、奈良県生まれ。2009年に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXからデビュー。同作から始まる〈ルヴォワール〉シリーズ(講談社)のほか、著作に『キングレオの冒険』(文藝春秋)、『シャーロック・ノート』(新潮文庫nex)など。

「2022年 『円居挽のミステリ塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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