「平成の天皇」論 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 48
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065157503

作品紹介・あらすじ

天皇像は変わらないものを守るためにこそ、時代に応じて変化しなくてはならない。

約200年ぶりの譲位実現に道をひらいた天皇の「おことば」は、単なる高齢化に伴う公務負担軽減の問題でも、ましてや一部保守派が言うような「弱音」や「わがまま」でもなく、女系・女性天皇容認や女性宮家創設も含めたこれからの象徴天皇制のあり方をめぐる国民への問いかけだった。

戦没者慰霊や被災地慰問の旅を平成の象徴のスタイルとして生み出した天皇が、退位表明に込めたメッセージとは何か?

感想・レビュー・書評

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  • 文字通り、平成の天皇論について。
    天皇陛下の言動と、それを取り巻く政治的な動きについて。

    右寄りと言われる安倍政権も、別に天皇に対して尊敬の念があるわけではなく、政治的に利用していること、また明仁天皇はそれと必死に対峙してたということがよくわかった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729296

  • 古事記の入門書を読んで天皇に関する本を読んでみたくなったので図書館で借りてみた。
    平成の天皇は旅する天皇だと著者はいう。確かに、天皇はじっと座すイメージだ。阪神淡路大震災でひざまづいて被災者に寄り添う姿を見て、民に寄り添える人たちなんだと子供ながらに誇らしくなったのと同時にそうする人たちなんだという常識が身についたのを覚えているが、それは平成天皇特有のものだ。
    象徴になるためにどうするかを皇后と一緒に考え実践したという点も今までのイメージとは違って非常に興味深く読ませてもらった。
    でも、親しみ深いところがやっぱり平成天皇のいいところだと思う。天皇在位三十年記念式典で読み間違いを皇后に正されて「失礼、どうもね」と感謝する天皇をYouTubeで見たが微笑ましかった。
    政治、神社と皇室の関係の章は筆者がこれでもかというぐらいに政治、神社を批判するためにいらない形容詞がいっぱいついて読みづらいのだが、それ以外に関しては世間知らずの私は勉強、参考になることが多かった。もっと古くの天皇の歴史、日本の歴史を勉強したいという意欲が湧いてくる本。

  • 国民に対して、会釈をするにとどめた昭和天皇と
    手を振り、対応する上皇陛下。

    だ、である体を使い続けた昭和天皇と
    です、ます体に変えた上皇陛下。

    何となく世相というか時代というか、
    それぞれのカラーが出てて
    おもしろいなあと。

    そして、やっぱり
    平成に生まれて、育ってきた
    私の感覚としては
    上皇陛下のビリーフと通ずるものがあって
    今後とも推していきたい気持ちでいっぱい。

    おことばの中でも出てきてたけど、
    自分の人生を「旅」って表現するところとか
    式典の挨拶のたびに毎年、推敲して
    表現変えたり、修飾語句増やしたりしてるところ、
    言葉を大事にしてるのがすごい伝わってくるし、
    控えめに言って推せる。

    ほんわかしてる雰囲気とかも
    あいまって、大和言葉が似合うなあって
    ぼんやり思ってただけやったけど、
    この本が多角的に言語化してくれてて
    おもしろかった。

    個人的には
    「おことば」分析の章が
    自分の専門とも重なってて好き。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2519/K

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著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学文学部仏文科卒。毎日新聞社入社。
政治部、経済部、外信部、ジュネーブ特派員を経て、
現在は編集局編集委員として、コラム「時の在りか」を執筆。
編著に『靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男』(2007年・毎日新聞社、2015年・角川ソフィア文庫)、著書に『奇をてらわず 陸軍省高級副官美山要蔵の昭和』(2009年・講談社)、近著に『忘却された支配 日本のなかの植民地朝鮮』(2016年・岩波書店)。

「2016年 『靖国と千鳥ケ淵 A級戦犯合祀の黒幕にされた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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